好きな車の中でも「好きだけど未だに実車を見た事がない
憧れの車が「いすずベレル」の前期型だ。
http://blog.goo.ne.jp/saiun4gou/e/17e5310cfdc203762a59bd7a04ad8f78
(過去に書いたベレルエンジンカットモデルのお話)
現存する初期型は日本にどれくらいあるのだろうか。
見てみたい!
自動車博物館の中でも常設で見られるのは石川県の日本自動車博物館だが遠い。
収蔵されているラインナップがステキ過ぎるのでいつか機会があったら訪れてみたい、と思ってもう
何年。
ちょっとした臨時収入があり、その時にふと思ったのが
「深夜高速バスで行って帰って来られるな」
そんな訳で急遽「ベレルに会いに行く為だけに」石川県まで行ってきました。
現地で宿泊せず着いたその日の夜に再び帰る。
横浜駅から江ノ電高速バスで北陸小松ICで降りる。
9月25日
ほぼ定刻の朝06:30に降りてみると方角がまったく判らない。
でもあと数時間で憧れのベレルが見られるのだ!
こんな時にスマホがあれば簡単に地図が開けるから便利なのだろうが小生は未だにガラケー。
それでもガラケーに地図機能があったな、と思い繋いでみると・・・
『検索ワード1位 川島なお美』
何?確かに先日激ヤセで心配されていたけど・・・気になってニュースを見ると・・・
雨の中、知らない土地の田園地帯で愕然と立ち尽くし動けなくなりました。
打ちのめされトボトボと歩きはじめ路線バスを見つけ小松駅に着きコーヒーショップで時間をつぶす。
しかし数時間前までのテンションは一気に下がったまま。
適当な時間となり電車で隣の粟津まで進み、徒歩で歩いて日本自動車博物館に到着しました。
「今だけは忘れよう・・・」
そして三階にあるベレルを目指し他の車には目もくれずご対面となりました。
おお!
念願のベレル(前期型)
会いたかった!
夢の実車が目の前にある!
どうです!この素晴らしいリアビュー!
いや、もうステキ過ぎ!
この車で熱海に行き金城館かニューフジヤ辺りの玄関に付けてみたい!
因みにベレルとは・・・
昭和39年型なので前期の中期となるのかな。
初めて知ったのは中学の頃に買ったモーターマガジンの旧車特集本でした。
その時に「3台100万円」のエピソードも知った。
当時はディーラーの裏に新車だけど長期の在庫車となってしまいタイヤの空気が抜けて
ペチャンコになっている姿で並ぶ光景がよく見られたそうな。
で、タクシー会社が買い上げてベレルタクシーが多かったそうな。
でも私はこんなスタイルが好きなのです。
地味で無骨な4ドアセダン
私は珍しい名車よりも父達の世代を走った「懐かしい車」が好きです。
旧車イベントに行っても「名車」と言われる希少なスポーツカーがたくさん集まる。
しかし当時の街を写した懐かしい写真集や路面電車本でそれらがどれだけ写っているだろう?
ほとんどがタクシーやトラック、バンの営業車でマイカーだと地味なファミリーカー。
だがその車達がどれだけ残されているだろう。
古い乗用車を見ている時の私の頭の中には、その当時の周辺の建物や人々の生活が妄想されています(笑)
バイアスタイヤが泣かせます。やっぱり昔の車にはバイアスだな
サイドのウインカーも好きな箇所です
デボネアA30のロケットランプとかこんなシャレた所がステキです。
取り付け部分が丸いタイプの車ってあまり見た事ありません。
リアトレイの穴はスピーカー跡かな?
不思議なのは天井の内張りが四角く切り裂いてあるのです。
劇用車でパトカーにして赤灯を設置した名残?とか考えてしまいます。
そういえばバックミラーも欠損しています。
神奈川県警察にも採用されていたベレルパトカー
広い!さすが2000CCクラス!内部もユッタリです。
タクシーに最適です。
白とオレンジのシートとはシャレていますな。
走るベレルの姿を見られる「事件狩り」の映像を先日ネットで見ました。
お好きな方は探してみて下さい。
この三角のテールランプがカッコ良過ぎです!
そういえば九州のこの個体はその後どうなったのでしょう?
http://blogs.yahoo.co.jp/h31custom/30638129.html
復活されていればよいのですが・・・
博物館の台数がスゴ過ぎて開館から閉館までいましたが
そのほとんどの時間をこのベレルに費やし釘付けでガン見でした。
ベレルは側面が見られる場所に展示されていて助かりました。
時間があれば素晴らしい車達の事も紹介したいのですが・・・
【終り】
↑目黒駅歴史パネルより