彩雲号にお乗り頂いた方はご存知でしょうが座席に灰色の布カバーが掛かっています。
車齢50年を超えたファミリーカーなので酷使されカバーの下はものスゴイ状況となっている訳で。
子供の頃の記憶だと母が毛糸で編んだカバーを掛けたり薄い座布団だったりしていた。
それが20年前に板金塗装を行った際、キレイになり戻ってきた姿を見て母が
新たに座席カバーを作ってくれた。
それはどこかの店で買ってきたタオルケットのような物を
切ってサイズを測り父と一緒になってコルトの為に作ってくれたシートカバーだった。
色合いも車体の色に合っており私も気に入っていたが、ここ数年運転していると右足が吊る事が多くなってきた。
座布団を引いていると大丈夫なのでシートがヘたり沈み不自然な体勢となっているからだろう。
ならとっととシートを張替えて沈んだ席を直したらいいのだが張り替える事にためらっていた。
コルトが中古で私が大人となり手に入れたクルマなら躊躇なく張り替えるのだが
2歳の時から一緒で父や母、姉兄と乗って過ごしてきた。
座席は亡き父が座り後ろは子供だった私達兄弟が遊んだ席そのもの。
どんな部品でも思い出があり過ぎて簡単には変えられない・・・
昔から乗っているクルマはこんな所が厄介。
しかし、長時間運転しているとはじめは良くても帰りは腰が痛くなり足もつる。
悩んでいたがDebopacerさんのデボネアのを見てその完成度に心が揺らいだ。
『でも私は父の思い出や(略)』とdebopacerさんに話すと
「気持ちは分る。私も最初はそうだったけど仕上がりを見たらそんな気は無くなるよ」
と諭され張替えを決意する事にしました。
車齢50年超え記念です(とっくに過ぎてしまったが)
子供の頃から運転席の後ろには穴が開いていました。
中のスプリングが折れており父が座ると金具が飛び出てきた。
後部座席の裏
父が私が使わなくなった学生カバンやマットレスの廃材を使って修理した跡
いやぁ、懐かしい。
上からカバーを掛けてあるだけかと思っていたら縫い込んでありました。
台東区日本堤にある旧車の世界では有名な須藤自動車工業さんに入場しました。
つづく