あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

三億円事件

2008-12-10 10:51:26 | 60年代
三億円事件から40年が経つのですね、といっても私は産まれていませんが。
(1968年12月10日発生)

それでも中学生の頃位から「三億円事件」に興味がありました。
きっかけは現金輸送車がH31セドリックだったからかもしれませんが。

いろいろドラマや映画化されてきました。
その中でも91年に織田裕二さんが主演したドラマが一番真実に近いのでは、と思っています。
あのドラマで唯一残念な所が現送車がH31ではなく130セドの後期型だった所。

造る側も当然そんな事は知っていたのでしょう。
たぶん持ち主から借りたH31が急遽不調になって、とか・・・

それでもリアルな映像でした。
車庫に入っている車とか510ブルのパトカーのバックに流れる
警察無線も
『至急、至急!警視庁から7方面各局!』
といった感じでマニア心をグっと掴み・・・
(って私はマニアじゃないけど)

数年前に年末恒例?だった日テレの『時空警察2』では
「実は学生運動を壊滅させるが目的の警察上層部が企てた自作自演だった」
という荒唐無稽な話しでしたが
あれはあれで面白かったので好きな作品です。
特にトヨタパトロール(トヨペットFS40?)を再現したクラウンRS40のパトカーには感動して
涙が出そうになりました。

感動して涙が出そうになったパトカー。
このクラウンRS、初期型の涙目テールです!
リアガーニッシュが付いているのかな・・・画像が粗いので私には判読出来ません
(デラックスがRS41でスタンダードがRS40)


今でもあの劇用車をじっくり見てみたいです。

但し「学生運動を壊滅~」ですが
知り合いの警視庁公安部の元警視から
『あの事件を利用させてはもらったけどね』と聞いた事がありますので
ある意味間違いではないと思っています。

そんな私でも「女子高生が犯人だった」という映画は観ていません。
見る事は無いと思っていますがコルト1100スポーティDXが背後に写っていると
聞き心が動いています(でも主演女優が好きじゃないので・・・)

一橋文哉さんのベストセラーでビートたけしさんが主演した「ドラマ」も
時代考証がリアルで好きな作品です。
元警察官が犯人で今もアメリカに、という話し。

最近こんな本を買いました。


これが面白い!!(別冊宝島¥980で発売中です)

上記ドラマで疑問になっていた所が解ったりで何度も読み返しています。
織田さんのドラマでプリンススカイラインGTBが出てくるのも再現だったのか
とか
たけしさんのドラマでスカイライン1500が使われたのも納得。

本書では一橋本の矛盾点を何点も突いています。
まぁ、あれだけの人物達が走査線上に上がらなかったというのもねぇ・・・
名刑事、平塚八兵衛も間違える事だってありますよね。
やはり鑑識が入る前に捜査員が現場を荒らしてしまった事
(当時はそれが当たり前のようですが)
平塚刑事の投入
が原因かと思います。

今までの鬱憤が晴れるような内容です。
やっぱり犯人は「あの少年」しかいないでしょう。
(と思う根拠は今までの話しや書かれたものを見聞きしてですが)
この本で驚いたのが事件関係者(目撃者や銀行員)の名前を実名で書いている点(いいの?)

さてこれは当時の事件を報じる新聞です。
(縮小版)

思わず「オオ!」と声を上げてしまったのがこの部分。


コルト1000Fじゃないっすか!
カローラばかりが有名だけど三菱コルトも疑われていたのですね。
オリジナルサイズの記事はここ


そして同じ夕刊がこちら。

下の広告「デコレーションアイス」の形もステキ。

気になったのがこの部分。


偽白バイ警官の制服やヘルメットの真偽が話題となりますが
この見つかったヘルメットは別物だったのでしょうか?
(場所的に違うでしょうけど)

拡大記事1


拡大記事2

大きすぎるので二分割してます。



そういえば現送車が奪われた府中刑務所の事件現場に駆けつけた
パトカー日産ブルーバードP411(発電を上げる為にエンジンを吹かしボンネットを開けている写真が有名ですが写真を探すのが面倒)
の写真を見てライバルのコロナ好きの方が
「あのパトカーがコロナだったら犯人は逃げ切れず捕まっていたと思うのが持論」
と語っていて唖然とした事を思い出す・・・(苦笑)。

ところで40年という事もあるのでしょうが
フジテレビで13日に
三億円事件を扱ったドラマを放映するようです。
『新証言!三億円事件 40年目の謎を追え!』

http://wwwz.fujitv.co.jp/3okuen/index.html

12月13日放送

ちなみにこの事件は保険金も下りたし殺された方もいない事から
「誰も傷付けていない犯行」とか
「三億円事件はロマンだ」と言われる方もおります。

しかし捜査で疑われ人生を狂わされた方
被害にあった銀行員(運転手の方は時効まで結婚を控えていた)
過労死された警察官等がおられるので
そんな事は無いと思う。

誰も傷付けない犯罪なんてある訳ない・・・

コメント (15)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いらないじゃん・・・ | トップ | 0系新幹線  夢の超特急最後... »
最新の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気になっちゃいますね (コゴロー)
2008-12-06 16:59:12
劇用車は時代が合っていても、一点だけ目についちゃうとこがあるんですよ~
バイアスタイヤ、ましてホワイトリボンが当たり前の時代だと、このラジアルパターンが画面に映ったりするとガッカリしちゃいます(笑)
バイアスは国産全滅ですからねぇ
返信する
Unknown (彩雲4号)
2008-12-06 19:13:39
コゴローさん
>>ラジアルパターン~
そうそう(笑)
私もコルトを見る度にバイアスに戻したくなります。
前まではバイアスでしたが入手出来ないので…
かといって輸入モノはとんでもない値段を付けられているので買う気になれません。
バイアスのハンドルの軽さが懐かしいです。
ラジアルだと車の舵取りに負担を掛けてしまうので
何とかしてあげたいです。
返信する
3億円事件 (flingscottomomi)
2008-12-06 22:22:21
3億円事件の時も私は良く覚えています。小学校高学年、多分5年生です。
結論から言えは「あの少年」が実行犯である事は間違い無いと思います。しかし細かい所に矛盾はあります、まず未成年が行ったにしてあまりに綿密で計画的、鮮やか過ぎます。あの計画はまるで「三谷幸喜が書いた台本の様」に綿密で隙がありません。誰か他に指揮計画した人物がいるのでは?と考えます。そこで出で来るのが「警察」との関係です、そこから先は闇の中で杉下警部でないと解けないでしょう。
しかし少年の親類に警察関係者がいたのも事実だし、その後3億円事件捜査を目的にあの地区で綿密な過激派捜査も行われたのも事実です。そして盗んだお金は出で来てはいません。
数年前、府中に車で行く事があり寄り道をしてあの刑務所の周りを回ってみました、別に事件の石碑があるわけもなく、どこが事件現場か確認もできませんでした。
返信する
だからこそ! (彩雲4号)
2008-12-06 23:11:18
F先生
>>まず未成年が行ったにして~
だからですよ!
複数犯だった訳ですよ!
平塚刑事が唱える単独犯説は「単独でも可能」というだけで「複数犯」を否定できる事ではない訳ですよ!

>>府中に車で行く事があり寄り道をしてあの刑務所の周りを回ってみました~

私は行った事が無いので10日の同じ日に行こうか、などと考えるのですが・・・
返信する
平塚八兵衛 (flingscottomomi)
2008-12-07 06:54:37
平塚八兵衛を見た事があります、あれは20年以上前の東横線の車内でした。当時平塚氏はテレビのコメンテーターをしており顔は有名でした。二人連れで乗って来て小柄な人物でした、私の前の席に座り連れの人と話しをしていました。
私が興味本位にジロジロ見てると「なんだお前は!」と言う感じでコチラを睨んだのです!、そのときの目つきが大変に鋭く威圧的で、私は一発でビビッしまい顔をそらしてしまいました、あの「鋭い目」は今でも忘れません。

彩雲氏の事ですから事件現場見学には間違いなくコルト1100で出撃でしょう。私の行ったときには刑務所の壁はカラフルに塗られ道路も綺麗に整備され、新聞写真で知っている事件の面影はまったくありませんでした。
返信する
そりゃあ・・・ (彩雲4号)
2008-12-07 09:31:58
F先生
写真でしか見た事がありませんが、あの眼で実際に睨まれればビビリますよ。
絶対に!
あの事件で誤認逮捕された方はよく頑張ったと思います。

>>間違いなくコルト1100で~
大当たりです(笑)
でも09:00に府中に到着するには平日の混雑する時間を相当早く出なくてはなりませんので
やっぱり無理です。もしも行ったとしても
「私は何をしているのだろう?」と自己嫌悪に陥ると思います。
なのでたぶん行きません。
返信する
全然話は変わりますが (kotaro)
2008-12-09 02:58:20
再現ものに反応してしまいました。
去年は3丁目の夕日の続編が作られたのですが
私個人は最初の程面白いと思いませんでした。
ところが、最近娘(ジャニーズ好きの小5)
が借りてきた「黄色い涙」というDVD、
これが良いですよ。
舞台は昭和38年のひと夏、青年の模索期を
Arashiの5人が演じているのですが
最初馬鹿にしていた私も見入る出来でした。
もちろん当時の電車も車も多数でてきます。
同じ2007年作品ですが、騙されたと思って
(笑)ご覧になられることをお奨めします。
返信する
ありゃりゃ・・・・ (彩雲4号)
2008-12-10 00:23:48
koraroさん
「黄色い涙」ですか。
昔NHKで放映していた作品ですよね。
数年前に今でいう「NHKアーカイブス」で最終回を当時の出演者を招き放映していました。
が、見終わった後に出演者二人の内1人が感極まって号泣しましした。
その姿を見て相方が優しく「これが黄色い涙なんだよ・・・」と慰めていました。

ドラマではないそも場面が小生には衝撃でした。
本放送後にいろいろなその人のドラマがあったんだな、と思うとこちらまで泣けてきました。

そんな作品だからこそ映画化された時は見に行こうと思っていましたが結局観に行きませんでした。

そうですか、いい作品でしたか。
思い出させてくれてありがとうございました。
いつかDVDを観る機会があったら見たいと思います。
返信する
Unknown (ゆかりんご)
2008-12-13 11:33:03
こんにちわ。みなさんも事件に対しいろいろ
思うこともあると思います。40年という月日が
過ぎてもこんなにも思うことが多い事件も
少ないと思います。

昭和の名刑事、平塚さんの単独犯説と決めるのも
強引過ぎたかと思っています。
複数犯もあるという前提で捜査をしていたら
また違った結果もあったように思います。
返信する
69年12月12日の新聞 (flingscottomomi)
2008-12-13 12:25:21
三億円事件で報道でもうひとつ良く覚えているが、約1年後、誤認逮捕された「K」と言う人の事です。当時の報道は「犯人はコイツに決まり!」との雰囲気で、別件逮捕にもかかわらず顔写真が新聞やTVに載っていました。私も子供ながら「この人は死刑かな?」と聞いた記憶があります。親の答えは「人を殺していないから死刑にはならない」と言うものだったと思いました。
しかしその顔写真を見た第三者が当日のアリバイを証明して無罪放免となりました。今なら完全に人権問題、名誉毀損で賠償金が新聞やTVからガッポリ取れる所です。
「犯人逮捕か!?」の記事が載った69年12月12日から数日間の記事は、普通の図書館には保存されていないと聞いたのですが、彩雲さん調べて見てくださいお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

60年代」カテゴリの最新記事