あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

みそのビルの最後

2010-05-01 23:59:29 | 熱海高原ロープウェイ
熱海銀座の名建築「みそのビル」もついに終焉の時を迎えます。

昭和58年4月3日の熱海新聞より

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-温泉や郷土観光物産館-

-噴水の”ふれ合い広場”等-

― 銀座に新名所ビル ―

-老朽ビル解体で新建築!!-

あつと言う間に消えた老朽ビル
もうありません!!




老朽化して付近住民から危険だから改造をと云われ県や市も
所有者に対して改造するよう再三の指示を行っていたが所有者が
言を左右にして放置していた「みそのビル」が解体作業が進められ
殆ど作業が終わりに近づき長年の懸案をとなっていた事が解決に
近づき県も一安心。

これは老朽化したビルに手をやいている事を聞いた鉄建建設が協力することになり、
このほど同ビルの所有者柏木商事と売買契約をすませ工事を進めていたもので、
取りこわしが終了した時点で市内の有志と協議し観光地熱海の名に
恥じないものを建設していく意向だという。

聞くところによると、一階はビル内に公園をということで噴水を
あしらったふれ合い広場、上のフロアには温泉資料館、郷土資料館、
観光物産館等を設けていくもようである。

解体工事は近代工法で騒音もなく、あっと言う間に写真の旧ノッポビルが
なくなり、近く新ビルが建設される。

昭和58年4月3日 熱海新聞


やっとみそのビル解体の記事を見つけました。

もちろん「火事騒動」の記事も探しましたが見つけられませんでした。
ボヤ程度の小さな火事だったので記事にならなかったのでしょう。

さて今回の記事発掘で長年の疑問が解けました。




今回は前回のビル画像よりもはっきりと写っています。

さまひさんから
『2階部分に木が生い茂り不気味だった』
と聞いていたのですが
私は「2階の内部に放置された観葉植物が自然増殖したのか」
と思っておりました。

しかしこれを見ると・・・



ビル内部ではなく歩道上のアーケード部分に熱帯植物っぽい木々があります。

さまひ少年が見た『不気味な木』と言うのはこれだったのでしょう。

みその社長は熱海高原観光株式会社を経営されていたので
『熱海サボテン公園』のイメージも合わせたのでしょうか。

こちらは約15年前の昭和42年7月16日
熱海例大祭を報じるサンデータイムス。


後方にみそのビルが見えます。

熱海高原ロープウェイの開業は同年10月なのでビル内は
活気に満ちていた事でしょう。

拡大してみましょう。


ガラスは割られているのではなく開いています。
木の大きさが解体前と変わらないように思えるので
『作り物』だったのかもしれません。

そして時は平成へと変わっても



噴水や資料館も出来る事はなくパチンコ店の駐車場となり今に至ります。
コメント (3)
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