少し前のことになりますが、久しぶりに電車に乗る機会がありました。
とりあえず、センター南駅から横浜市営地下鉄グリーンラインで日吉駅を目指します。
思い返せば数ヶ月ぶりの乗車に、車内をキョロキョロ見回していると、窓に張られたステッカーに目が止まりました。
【全席優先席】
Be Courteous and Give Up Your Seat
少しの勇気と優しさで 声をかけてみませんか?
「Be Courteous」は「礼儀正しくあれ」、「Give Up Your Seat」は「座席を譲ろう」です。
横浜市営地下鉄が全席優先席であることは知っていましたが、ステッカーに書かれていた言葉にまで気に止めていなかったので、今更ながらの発見でした。
全席を優先席にすることで、他の路線で見かけるような色の違うシルバーシートのゾーンはなく、車内が全体的にすっきりしていることに気がつきます。
しかしその分、乗客一人一人の意識が問われているような気がしてきました。
普通の優先席ならば、その席を必要な方のために空けておくという意識があって、若い人が座っていると何となく眉をひそめてしまいがちになります。
しかし、全席優先席であるならば、「常に譲る気持ちで座ろう」という意識が芽生えるはず。
困っている方がいれば譲るのは当たり前のこと。
だからといって、ずっと立っておく必要はありません。
逆に言えば、空いている優先席の前で立ち続ける良識の持ち主の方ならば、率先して座ったほうが全席優先席の車両にはいいのかも。
なぜなら、こういう方なら前に立たれた方の様子を見て、躊躇なく席を立つことができるでしょうから。
私も、このステッカーに気がついたことを縁として、座った座席は自分のものではなく、いつでもその座席を必要としている方のものという意識を育てていきたいと思いました。
それにしても、なんとなく「お手上げ」というイメージのある「Give Up」に、「譲る」という意味があったことも、今更ながらの発見でした。
おっと、英語力の低さがバレてしまいましたね(汗)
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これは確かにそうなんですが…。それでも、「Give Up」は日本語で言うところの「諦めろ」と「譲れ」の両方のニュアンスを含んでいます。従い、「Be Courteous and Give Up Your Seat」をどんなに好意的に意訳しても、「親切になって席を諦めろ」になり、あの表示は大変滑稽なことになっています。
自分は2000年頃この表示を地下鉄で見て笑撃を受けました。あれから10年以上経ってもまだあのままなのですね。間違えることは誰にでもあると思いますが、ただ、10年以上こんな滑稽かつ明らかな誤訳を、公共交通機関が放ったらかしにできる日本の社会というのは、やはりさすがだと思います。
コメントありがとうございました。
私は英語が弱いので素直に感心してしまったのですが、分かる方が読まれるとそういう意味になるのですね。
しかも、弱い私が直訳したような意味になることに驚きました。
正直なところ、疲れているときに席を譲るべき状況に出合うと諦めの気持ちが生じるので、あながち間違いではないかもと思ってしまいました。
ただ、仏教で「諦」は「明らかに見る(=諦める)」ということを意味するので、状況を明らかに見て席を譲るという道理へと導く英訳なんだと考えれば・・・という私のフォローは笑撃に値するでしょうか?(笑)