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サーラ Notes

見えない世界から伝えられてくる
メッセージや提案を
より豊かで幸せな人生へのヒントにして頂ければ幸いです

感情ドラマ~母性を育む2

2014-06-26 | 感情ドラマ
前回のブログを読まれたHさんから感想をお聞きしました。

文章になった自分の生い立ちを読んでみると改めて、大変な所で育てられたのだなと感じました…
でも、こんなもんじゃなかったという辛い思いもまだ蘇ってきます…


そんなHさんを導き育てたのは
『子どもを愛する母親になりたい』『よい母親になりたい』という願いです。
そしてその願いを支えたのは、Hさんが持っておられるまるで
無垢な子どものような”純粋な心”と言えます。


私がHさんに出会ったのは、子どもさんはすでに小学校の中学年を迎えられた頃でした。
子どもさんはHさんの優しい愛を受けて、お母さんが大好きな子どもさんに育っておられましたが、
Hさん自身は、漠然とした不安感恐怖感をいっぱい抱えておられました。

生きる土壌と言える、漠然とした安定感安心感そして自己信頼は、主に母親(生育者)からの穏やかで安定した
継続的な愛&愛の対応によって作られていきます
から、Hさんの状態は仕方のないことでした。

愛の理想、母性の理想を現実世界で見つけることが出来なかったHさんは、大好きな本の中で見出されたようです。
そしてその理想を日常の生活の中に模索し続けながら、頑張って来られたのだと思います。


そんなHさんに勧められたのは、日々の祈りと『ありがとう』の活用、そして自分を誉めて愛することでした。

~『祈り』は、存在(神様)の助力や導きを得るためだけではなく、Hさんの心の安定のために~
~『ありがとう』は、他者に向けておられるネガティブな気持ちの緩和のために~
~『自分を誉めて愛する』ことは、心の器に愛を満たしていくために~



”純粋”なHさんは、お勧めしたことに真っ直ぐにご自分を向けていかれました。
そして次にお会いする時には、確実に変化されている様子を知ることができました。
それ以後も、間隔を置いてお会いしながら、呼吸法や瞑想やストレッチ等をお伝えしてきました。
そしていつも、今でも、Hさんは、お勧めしたことに真っ直ぐに取り組んでいかれます。

私はお会いするたびに、このHさんの
”純粋さ””真摯さ”に感心させられるばかりです。

今現在のHさんは、ご自分の子どもさんだけではなくご主人や親戚の子ども達、またご友人達の心を支えておられます。
「嫌なことや愚痴を私は頷きながら聞くだけですけど、スッキリして元気になってくれてよかったです。」
これは、Hさんからよく聞く言葉です。

親しい方々の嬉しいことを一緒に喜びながら、辛い話を聞いたり、時には背中を押したりと、まるで皆さんのお母さんのようです!
Hさんの周囲にいる方々は、本当にお幸せだと思います。



Hさんのお母様は、戦後という時代的なものもあると思いますが、単なる一人の働き手として育てられました。
お母様は、ほとんどご自分が育てられたように、まるで心がない存在のように扱ってHさんを育てられました。
でもHさんは、ご自分の意思でお母様から受け継いだ子育てを終わりにされました。

それは今日明日の努力でなるものではありません。
子育てとは、一日24時間、一年365日が何年も続いていくのです。

個性ある親が、個性ある子どもを育てるのですから、その過程は比べることはできません。
でもHさんの経験は『よい母親』になりたい意思があれば、大きく変化成長していけることを教えてくれています。


~自分だけではなくて、この日本のどこかで、この地球上のどこかで、
『今、子どもが必要としている愛を提供できる母親』になろうとして、日々模索しながら努力し続けている人がいる~


そう感じることで、ほんの一瞬でも心に力を感じて頂けたら幸いです。






*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。



感情ドラマ~母性を育む1

2014-06-14 | 感情ドラマ
感情ドラマの最後に取り上げるのは”母性”です。
”母性”とは、子ども(誰か)を愛で育んでいく性質のことを言います。

母親ならば”母性”を持っているのが当然という見方をする人もいますが、
人間にとっての”母性”は、元来備わっているものではなく、育てていくものです。

その時に大きな影響を受けるのが、自分の育てられ方です。
人間は気付きと意思によって変えようとしない限り、自分が育てられたように、子どもを育てていこうとするものです。


自分が記憶のない赤ちゃんの頃に、暖かく抱きしめられ可愛がられたことのない人の多くは、
我が子を可愛いと思って抱きしめることが難しかったりするのです。

”母性”という愛が開花成長していくためには、
”愛の種”になるような愛を受取っていることが大切です。
転生を繰返している魂ですからすでに豊かな愛を持っておられる方もありますが、
多く場合、この愛は生育者から受取るものです。

色々な事情から幼い頃に暖かい愛(母性)を受けることが出来なかった方もおられると思います。
そんな方の励ましになればいいなと思い、Hさん(40歳過ぎ)の経験を紹介させて頂きます。
Hさんは、過酷な環境で育ちながらも
『我が子を愛する母親になりたい』という意思で、豊かな”母性”を育まれた方です。


Hさんは、ご自分のお母様のことを次のように書いてくれました。

「私は幼い頃から母親の愛情を受けた記憶がありません。
冷ややかな目と、怒りに満ちた目ばかりを思い出します。
叩かれ、なじられ、どんな希望や意見も否定され、踏みにじられ、
一人で何でもこなさなければいけない状況に置かれながら、幼い私は現実逃避しながら日々を過ごしていました。」

小学校低学年に始めた遠方への習い事へは、不安に押しつぶされそうになりながら、
最初から一人で市バスに乗って通ったそうです…
学校への提出物はいつも期限に遅れて、Hさんはすぐにお母様に渡していたにも関わらず、
先生からもお母様からも怒られていたそうです…

Hさんは、中学に上がった時から自分でお弁当を作って登校されていたそうで、
彩りも何もないお弁当を隠すようにして食べていたそうです…
中学高校を通してお母様がお弁当を作ってくれたのは、一回だけだったそうです…



Hさんは、幼い心に不安や心細さをいっぱい抱え、傷つけられることばかりで、
誉められることも応援されることもなく、年齢を重ねていかれた訳です。

母性を育てるための”愛”の種をもらうどころではなかったHさんです。
子育てを始めた頃の思い出したくない時間を振返って下さいました。

「私の産後はしばらく真っ暗闇でした。
楽しみで仕方なかった子供を産んでから、私を苦しめたのは、まさかの産後鬱でした。
まさに、先の見えないトンネルに入ってしまったようで、ただただ、辛かったです。

可愛いはずなのに、ふとした時に、どうして子供なんか産んでしまったのかと落ち込み、
そう思う自分に罪悪感を感じて、また落ち込み、、そんな繰り返しでした。

このままでは大変なことになると思い、なんとか抜け出そうと、あの手この手で周りに迷惑かけながらもがきました。」



そしてHさんは、変わられました。
母性という愛を育てながら、人間としても成長していかれました。

この時に誕生されたお子さんは、今中学生です。
暖かな環境で愛され育まれていることが分かるように、伸び伸びと大らかで、安定した土台(土壌)を持っておられて、
大好きな部活に打ち込みながら充実した日々を送られています。

次回は私が出会ってから今に至るHさんのことを、紹介させて頂きます。





*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。



感情ドラマ~ change♪

2014-06-09 | 感情ドラマ
”責める”について書いてきたのは、責める気持ちと繋がらなくなって頂きたいからです。
その方が魂としてのあなたらしい力と一緒にいることが出来るからです。

そこで<<責めない3日間>>を試してみませんかという提案です。

気が向かれた方は遊び心で試されて、自分に対しても他に対しても”責める気持ち”がない方が、
清々しくて幸せで何でもスムーズに進むことを味わってみて下さい♪


ポイントは~
意識を向けている先を、”責めている気持ち”から”別のモノ”に change する。

そして知っていて頂きたいことは~
『私は、すべてを在りのまま、価値判断せずに見ることができる存在です。』
『私は本来、トラワレない広い心を持つ存在です。』

これらの言葉はアファーメーションとしてもご活用下さい。



<<責めない3日間>>

あなたの内側に”責めるような気持ち”が動きそれに気付いた時に、意識を向ける
”別のモノ” を決めておいて下さい。
その時に特にお勧めなのが、意識を広げてくれる動作を伴ったモノです。
ここでは簡単で有効な手段を改めて二つご紹介します。


★(a)
大地と空に意識を向ける

広大な大地(地球)と空(宇宙)に意識を向け、そして感じます。
余裕があれば(b)も続けて行って下さい。

参照:2012/09/19ブログ <<ワーク~大地(地球)と天(宇宙)に意識を向けて感じる>>


★(b)
太陽に意識を向ける

空で輝く太陽を見上げて、両腕を伸ばし手の平を上に向けて降り注いでいる光を全身で感じます。
そして光を取り入れるつもりで、ゆっくりと深呼吸します。

*雨や曇りの日には特にお勧めです。
人間は太陽から力(多次元的光線)を受取り、元気を整えています。
空が分厚い雲で覆われる日は、地上に届かない力があるので、エネルギーが下がり気味になり、
ネガティブな思いにトラワレやすくなります。
どんなに厚い雲が覆っていても、
エネルギーは意識に従います。
雨や曇りの日には、雲の向こう側で輝いている太陽をイメージして、深呼吸によって必要な力(光)を取り入れて下さい。

参照:2013/03/21ブログ<< 光を全身全霊で受取る >>


★その他

・『ありがとう』を繰返す。
・(a)(b)の後に、身体を丁寧に感じながらストレッチする。
・好きな言葉や詩を、声を出して繰返す。
・好きな音楽を聞く。
・夢中になれること(好きなこと)をする。




3日間試されて、そして”責める気持ち”のない日々の心地良さを感じて頂けたら嬉しいです。

そしてもし、あなたの内面から繰り返し湧いてくる「自分自身に対してダメだと繰返す思い」や
「他者や出来事に対して批判的になる自分」に気付かれたら…
先ずはそれを手放したいと祈られて(意思されて)、ブログで紹介している方法等をお試し下さい。






感情ドラマ~責める2

2014-06-02 | 感情ドラマ
責める気持ちをどんどん手放して自由になっていきたいと思われている方に、ぜひ知っていてもらいたいことがあります。


『誰かを何かを責めている人は、自分も責めている。

自分を責めている間は、自分を責めるような人や出来事を引きつけていく。

~叡智の存在~ 』



”責める気持ち”を見つめる時に、これが何よりも大切なことだと思います。

他者に対しての”責める気持ち”は、見つけやすいものです。
でも、多くの人が、日常生活の中で本当によく自分を責めておられます。

…してない、できてない、できなかった。
…寝てた、サボった、だらしない。
まるで全てに完璧のカタチがあるようです。

『自分への愛と理解が不足している人は、出来なかったことを見つけるメガネをかけている。
自分を愛する人は、出来たことを喜ぶ力を持っている。』



責める気持ちを多く持つ方は、自分が他者よりも劣っているダメだと見がちです。
他者の具体的な能力や社会的な立場に引け目を感じられる方も多いようです。

でも全ての方は固有の目的を持って誕生した魂です。
他とは比べることが出来ない固有の目的があるからそこ、国も家族も能力も身体も個性も選んで誕生してきたのです。

『あなたが、あなたという魂の目的を果たすには、今のありのままのあなたが必要なのです。』




”責めたい気持ち(批判)”が湧いてきた時には、何よりも気付くことが大切です。

先ずは”責めている自分”を、そのまま素直に受け入れましょう。

そして前回のブログで紹介したように "責める気持ち(批判)”が湧いてくる理由を、あなたの心の中に見つけましょう。

理由が分かるだけで随分、心は穏やかになり責めたい感情に翻弄されなくなります。

そして『責めることなんか何にもないんだよ~』と、色々な方法で自分に教えて下さい。

”責めている気持ち”を見つけたら、心の器を大きくするチャンスです!







感情ドラマ~責める1

2014-06-01 | 感情ドラマ
前回のブログに対するお問い合わせを頂きました。
「責めたい気持ちが湧いて来た時にはその事柄が私自身の持っているけど出せずにいる、
または出してはいけないと決めつけている所であるということですか?」


このご質問を言換えるならば、
「そんな態度や言動を取る自分も自分の中にはいるんだけれど、それには気付いていなかったり、
あるいは出してはいけないと思っている部分を、誰かに見せられて腹を立てているかどうか?」ということだと思います。
応えはそんな場合もあるということです。


ただ”責めたい気持ち”と言っても、その人やその時の状況等によって色々な場合があるので、
色々な場面に役立てて頂けるようにシェアするカタチでお応えしたいと思います。


★”責めたい気持ち”で現れてくる
”コダワリ” や ”カタヨリ” また”トラワレ” があなたの中に在るということ。

これはほとんどの場合、言えることだと思います。

百人いれば百通りの感じ方や表現の仕方がある訳ですから、”責めたい気持ち”を感じて表現してしまう側の、
思考(価値観)や感情的な部分に原因があるというのは自然に考えられることです。
他者の態度や言動等への理解や尊重が出来るようになるにつれて、”今の自分とは違うな”と思っても、
”責めたい気持ち(批判)"にはならないはずです。


★”責めたい気持ち”が湧き上がってくる時には、大きく分けて三つのパターンがよく見受けられます。

(a)何とか出来る理由を見つけやすい~
その人の具体的な態度や言葉に対して
”おかしい” ”間違っている” という印象を持つ場合です。

(b)何とか出来る理由を見つけにくい~
具体的な態度や言葉に対してではなくて、その人から責められたような批判されたような、あるいは上から抑えられているような、
ダメだと言われているような印象に反応するように腹を立てる場合。

(c)具体的な理由を見つけられない~
ある人に対して(a)や(b)の出来事が度重なり、ある人の全ての言動や態度に対して自動的に腹を立ててしまう場合。
言換えるならば、ある人に対しては
何でも批判的に反応してしまう場合です。
このような批判的な態度(受け入れない態度)は、ある人と同じものを感じさせる他者に対しても向けられていくことが多いです。


★三つのパターンに気付いた時★

(a)これは単純に価値観の違いから起こっていることですから、自らの
考え方(価値観)を知る機会とされることがお勧めです。
あなたの中にある理想像を知る機会でもあります。

(b)この場合は”責めていること”に具体的な理由を見つけられない場合がほとんどです。
こんな時には『まだ私の心の器には、自分を認める力(愛)が不足しているんだな』とされて、
自分自身で、
自分を誉めて認めて愛することがお勧めです。

(c)この場合は、見えない世界に
感情ドラマを作っていることが多いですから、少し時間がかかるかもしれません。
いくつかの対処法をこれまでもお伝えしていますが、先ずは『ありがとう』等の力ある言葉や祈り等によって、
自分の中から湧き出してくるその感情に左右されない、翻弄されない自分を整えることが大切です。

冷静になって見つめてみると、そのような感情を味わってしまう相手をこれまでの人生の中に数人見つけられると思います。
最初の原因になっている人との関係を変えていく取り組み(瞑想/現実)は、このドラマを手放すのにとても有効です。



次にページを代えて、この”責めたい気持ち(批判)”に関して、ぜひ知っておいて頂きたいことをお伝えします。




*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。



感情ドラマ~正しそうな考え

2014-05-28 | 感情ドラマ
他者に対する ”批判(責める気持ち)” を、誰でも感じたことがあると思います。
この中でも、今の社会や今の生活環境の中で『正しそうに見えやすい考え方(価値観)』から批判している時には、
改めてご自分を見つめられることをお勧めします。

なぜならば、自分を正しいと捉えやすい分、そこから抜け出しにくく、感情のパターンを創りやすいからです。
とても「正当そうな~」「当然そうな~」理由をつけて”批判”する場合です。

…大人だったら
…普通だったら
…子どもを持つ母親(父親)ならば
…仕事を任されたのならば
…私は配慮してあげているのに

そしてまた~

…人を思いやるのが当たり前のような
…そつなく仲良くするのが優れているような
…自分を抑えることが出来るのが成長しているような


『すべての考え方(価値観)は、自由選択されていくものです。
家族が変われば、時代が変われば、国や環境が変われば全体を動かす考え方(価値観)は変わります。

考え方(価値観)とはその人(魂)が、その役割を生きるためにある時期に採用するトラワレ(支え)です。
それは多くの場合、生まれた環境でまるで服を着るように無抵抗に身につけていくものです。

もしあなたが魂として成長していきたいと思うならば、あなたの内側から起こってくる
誰かを ”責めたい気持ち" を、あなたを左右(支配)している価値観(観念)を教えてくれる機会とされることがお勧めです。

そして新しい考え方(価値観)を自由選択されて、新しい自分として踏み出しませんか。』



とても正当そうな理由で批判されていても、自分を認めない相手に、自分の内面では処理することが出来ない
”腹立ち” が湧き上がり、単にその感情に翻弄されておられる場合も多いです。

誰かがおかしいと ”責める気持ち” が起きてくるなら、あなた自身の
心の土壌にはまだ、
人や行いに優劣をつけたい自分、ひいては認めてもらいたい不足感が残っているのかもしれないという訳です。



人や集団や社会と、争いのない穏やかな関係を持てるようになることは、
これからの世界では強く求められていることです。
でもそれは ”無理して” ”自分を抑えて”、あるいは ”価値観を押し付けて” なされていくものではないのです。

そこには『互いの個性を尊び合う』自然な心の動きが必要です。
それには先ず、今の在りのままの自分を受け入れていくことが大切です。

在りのままの自分を愛しながら、心の土壌を穏やかで幸せに整えていきましょう!




感情ドラマからの解放 (2)~2

2014-05-24 | 感情ドラマ
Oさんが身につけられた感情ドラマは、どんなものなのでしょうか?
『自分の素直な心を閉め出し、厳しい価値観で自分を支える。
そして、身近にいる他者へも厳しい見方(理想像)を向けて、それから外れると批判し、
ある一線を越すと、相手を切り捨てる、あるいは心から閉め出してしまう』



この感情ドラマは、Oさんのお母様の生い立ちの中で出来上がっていったものです。


Oさんのお母様は、とても厳格な家庭で大きくなられたそうです。
特にお祖母様は厳しい方だったそうで、行儀作法から家事手伝いまで厳しく躾けられたそうです。
厳しさを辛く感じたこともあったそうですが、でも真面目で真っ直ぐなお母様は、
教えられたことを一生懸命に身につけながら成長されていかれました。

この環境の中で、閉め出されていったのは、お母様自身の内側から自然に起こってくる気持ちや意思です。
もちろん弱音も吐けなかったでしょうし、自分の好きな人生を夢見ることも反抗することも出来るはずはありませんでした。


お母様は、自然に湧き上がってくる『~なりたい』『~したい』という”幸せへ向かう自発的な心”
を、閉め出されていかれたのです。
人は、在りのままの自分を閉め出した分、他者を閉めだします。
そんなお母様が添われたお父様は、お母様のこの傾向を強く引き出させる相手でした。

お母様は、身につけた価値観(理想像)から外れた行動や態度を取られるお父様を、批判の眼差しで見られるようになり…
お父様は、認めてもらいたい受け入れてもらいたいという欲求が満たされず、物やお金や偏屈な考えへと傾かれることになり…
立派な夫像からも父親像からも更にかけ離れていかれることになられ…
そして時間経過の中で、お母様はお父様を心から閉め出されながら、生活していくことと子ども達を立派に育て上げることに
懸命になられていったようです。



最初にOさんにお会いした時、もっと幸せになっていくために、気付き手放す必要があるとして、お伝えしたことがあります。
~心がどこか遠くに在って『幸せを諦めている』ような部分~
~『厳しい価値観で他者を見て裁く』部分~


どうでしょうか?
お母様に似ていると感じられませんか?


Oさんのお母様が幼い頃は戦後であり、「~ねばならない」強い意識で自分を律しながら懸命に生きた時代でした。
お母様はそんな厳しい時代を本当に立派に生き抜かれて来られた方だと思います。お祖母様もそうです。
でもOさんをも大きく左右している、感情ドラマを手放してくいくことを、Oさんの人生は求めています。

Oさんの願いである”素直に幸せを感じる生活”へと導くかのように、必要な出来事を起こしながら、人生は流れ続けています。

お母様の病気は、Oさんに『元気でいてもらうために出来ることは何でもやろう』という自発的な心と行動を呼び起こしました。
そしてOさんは今、喜びも寂しさ怒りも分かち合えるご友人に支えられ、幸せへの取り組みを続けておられます。

世話するのは自分しかいないというお父様との生活は大変なものでしょうが、でも、Oさんが大きく変化する機会と言えます。
求められていることは~
『批判を向けている相手への、深い思いやりと尊重』
そのためには先ず~
『腹が立つようなことが起きても、腹立ちに翻弄され批判的な気持ちを高めていかないこと』

Oさんには今、次のような言葉を心に響かせることをお勧めしています。
『ありがとう』
『愛・調和・幸せ』
『私は幸せにある価値がある。』



途中経過を知らせてくれた、Oさんからのメールです。

心の中でちょっとした合間や不安や怒りが来たときに『ありがとう』を、言いまくっています。
不安になった時には『愛・調和・幸せ・私は幸せになる価値がある』と繰り返し言うと、
モヤモヤが薄れて行くかんじで長引か無かったと思います。

父が兄の所へ一泊で行って来ました。
その一泊で、兄からお前の大変さが良く分かった、もう少しだけ頑張って欲しいと言われました。
今まではどこか他人事の様な感じもあったので、解って貰えたと言うところで、心が楽になりました。

初めは、兄達に解って貰える様に父が粗相すればいいと思ってしまったのですが、
少し素直になった父を見ていたら、それはそれで可哀想だなぁと思い、
皆にとっていい流れができます様にと思っていたら、この結果になりました。




末っ子のOさんは、幼い頃にはお母様からもお父様からも、可愛がられておられます。
だからこそ、Oさんは、この感情ドラマを終わりにしていくことが出来ると思います。

お母様譲りの、真面目で真っ直ぐな性質で、”素直に幸せを感じる生活”を求めておられます。
Oさんの内側には、まだご本人も自覚されたことのない『純粋で豊かな愛』が在ります。
今生、その愛をどのように呼び起こされ表現されていくか、本当に楽しみです。






*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。





感情ドラマからの解放 (2)~1

2014-05-09 | 感情ドラマ
見えない世界にあってその人を左右していく感情ドラマのパターンは、毎日の生活の中で、
自分がたびたび感じることや、考えることを観察していると見えてくるものです。

そうして見えてきたものを、改めて観察すると、誰かとよく似ていることに気付かれるのではないでしょうか。
身近に暮らした母親や父親、あるいは家系的に繋がった人達に似ていると感じられる方は多いと思います。

今回紹介するOさんは、30歳半ばの未婚の女性です。
感情ドラマが数世代に渡って引き継がれていくものであることを見せてくれる事例です。


Oさんは、お母様がある施設に長期入所されてから、お父様との二人暮らしを余儀なくされました。
それはOさんにとっては、心も身体もボロボロになっていくかのような生活の始まりでもありました。

お父様は、金銭的にも何かをする時にも、ほとんどの場合、一緒に暮らしている家族への配慮無しに、
自分の考えや都合のみで動かれて来られた方です。
会話をするといっても、対人が話をする間を与えず、自分の考えや自分の出来事を語り続けられるだけです。

そのお父様の相手をされてきたのはお母様でした。
そしてお母様が居なくなられた家庭において、その代わりを果たさなくてはならなくなったのはOさんでした。

Oさんはよく「勝手な父親だったから、私達兄妹は母親の頑張りで大きくなりました」と言っておられました。

二人暮らしになった当初は、Oさんは仕事をしながらも、老齢であるお父様の生活を気遣いながら、
食事の世話や家事等をこなされていました。それだけでも一日フル回転の生活です。
それに加えて、お父様の病院通いや進んでいく老化等で、Oさんの手を取ることが日増しに増えていきました。

それでもお二人の間にお互いを尊重し合う関係があって、お父様が娘さんへの気遣いや感謝等を自然に持つことが出来たら、
Oさんがお父様に対する腹立ちや不安そして悲しみを、ここまで溜め続けていくことにはならなかったと思います。

Oさんにとってのお父様は、気遣うOさんの話は聞かずに、勝手に出掛け、勝手なものを食べ、
配慮なく部屋を汚し、怪我をしたり病気をしたりして通院や入退院を繰返す存在だった訳です。



その頃のOさんの口から出るものは、お父様への怒りと苛立ち、そして、
なぜ自分はこんなめに遭わなければならないのかという、嘆きのような人生への憤りと不安でした。
同じ空間の中で暮らして毎日顔を付き合わせるだけではなくて、どんなに大変でも世話をするのは自分しかいない…
Oさんの精神状態は大変なものだったと思います。

長年Oさんとお父様の間にいてくれたお母様に対しても「母の気持ちが本当によく分かります」と言われていました。

そんな毎日を過ごされているOさん自身の心が少しでも楽になるように、
心に怒りが湧いてきたら、
何しろ『ありがとう』を繰返すことをお勧めしました。

数週間経過した後の、Oさんからのメールです。



ありがとーーーの威力はテキメンだったと思います。
(ほとんど、怒った後に言ってましたが)
やり始めてから親戚の叔母さんが、私が居なくても、時々家に来てくれて、
父の話を聞き、一緒に買い物に行き、夜ご飯も作って一緒に食べて帰ってくれるようになりました。
明日も来てくれるとのことです。

そして、ほんのほんのちょっとですが、父も素直になるときが、増えた様な感じです。

しかも、今日は父と昼間食事と買い物に行きました。
まだ、そこまでのレベルには早かった様で、二時間後にはキレてしまいました…。
でも、今回は時間を置いて、再度電話でですが、ちゃんと話せました。




先ず、この状況の中で何しろ『ありがとう』を繰返されたことに頭が下がります。
「心の中でちょっとした合間や不安や怒りが来た時には、言いまくっています。」
というOさんは、真さに藁をも掴みたい気持ちだったと思います。

Oさんという女性は、何か目標のようにやらなければならないことがあると、一心にそれに集中して力を注がれる方です。
そんなOさんに『ありがとう』とは別に、ハートで繰返してもらうようにお勧めした言葉があります。

『私は幸せになる価値があります。』

この言葉はOさんのお母様にも親しんで頂きたかった言葉でもあります。
さてそれはなぜでしょうか?




*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。





感情ドラマからの解放 (1)~2

2014-04-25 | 感情ドラマ
Kさんが解放されていった感情ドラマは次の言葉にまとめられると思います。
『「認めて欲しい分かって欲しい」でも満たしてくれないから「腹を立て批判する」』
その原型は、主に幼い頃のお母様との関係の中で創られていったようです。


Kさんのお母様は、働き者で負けず嫌い、そして自分が正しいと思う生き方を貫く気丈さを兼ね備えた方に感じられました。
ただ、Kさんが幼い頃には、頑張って人並みな生活をしていくことを第一にされていたようで、
お母様に、Kさんの心を察しながら、話を聞いたり一緒に喜んだりしようという意識も余裕も少なかったようです。

そしてまた、Kさんのお母様には、自分の夢を諦めた青春時代があるように感じられて、ご自分の痛い心に蓋をするように、
頑張って生活していくこと、ご自分自身がちゃんとしていることに集中していかれたように見受けられました。

人間は、自分の心を感じることが出来る分、子ども(他者)の心を深く繊細に感じることができます。

Kさんが育っていかれた環境で多く与えられたものは、頑張り屋で気丈なお母様からの『ちゃんとすること』の提示と、
出来なかった時の叱責と駄目だしだったようです。

そんな中でKさんは、お母様に対して表現することが出来なかった思いを溜めていかれました。
…お母さんに誉めてもらえると思って頑張ったのに、誉めてもらえなかった虚しさ
…自分は自分なりに考えてやったのに、弁解も聞いてくれない腹立たしさ
…結果は出せなくても、自分なりに一生懸命やったことを認めてくれない悔しさ
……



思いはエネルギーです。
溜まり過ぎると大きな力となって、その人を動かしていくようになります。
分かってもらえなかった思いが大きくなっていくと、認めてもらいたい強い欲求を生み、
自分が正しいと主張させる衝動を生みやすくなります。
認めてもらえなかったり主張を否定されると、相手や対象への激しい批判へと転じていきやすいです。



Kさんという女性は、とてもエネルギッシュな方で、抱えられる思い(エネルギー)自体も大きく、
またお母様に似て一本気で一生懸命な方ですから、その激しい思いを一点に集中していく強い傾向を持たれていました。

この個性性質を抱えたKさんは、激しく揺れ動く心を抱いて、本当に大変だったと思います。

Kさんは、変わられました!

ご主人の会社へ行くようになられた当初は、従業員さんやご主人への激しい批判ばかりでした。
でもKさんは、前向きな意思と毎日の『ありがとう』によって、長年羽織っていた感情ドラマの衣を脱がれて、
心の奥に在った純粋な意思を表現されるようになりました。

『会社の役に立ちたい』
『主人の力になっていきたい』


これがKさんの心の奥にあって、Kさんを支え続けた意思です。
この意思の土壌には、幼い頃に満たすことができなかった『価値ある存在としての自分を感じたい』という欲求も在りましたが、
次第に大きな力を持つようになっていったのはもっと潜在的な部分にあった、
『人間として成長していきたい』『誰かの役に立てる人になっていきたい』という意思だと感じます。



『ありがとう』という新たな展開を開く力を持つ言葉が、Kさんの心を鎮めながら、感情のパターンと距離を空けていってくれました。
そして心は穏やかになり余裕が生まれて、Kさんが魂として持っておられる素晴らしい意思が現れてくるようになったのです。




最近のKさんからのメールです。

毎日会社に行く前に必ず「ありがとうございます」と、心で感じながら口に出して言えるようになりました。
私が穏やかになれば、家庭の中も穏やかになる事を、今本当に実感してます。

主人には感謝の気持ちで一杯です。
会社の人間関係や主人の実家のことや、まだまだだなと自分で感じることもあります。
主人には長い目で見てもらえるように、時間がかかると伝えました。
穏やかな気持ちや、一人の時間は、こんなに心地よいものなんだと感じる今日この頃です。



Kさんには、二人の子どもさんがおられます。
当初は、会社での出来事を家へ持ち帰ることになり、子どもさん達へ優しい心を向ける余裕がないことをよく悔やんでおられました。
そんなKさんですから、子ども達と過ごす時間に自分が穏やかでいれることを、本当に喜んでおられます。

ご自分のお母さんとの関係では、辛い思いをしたことが多かったKさんだからこそ、人一倍子どもさんには心を配られています。

Kさんはいつも、誰もいない家へ帰ってくる子どものためにオヤツを置き、
お腹をすかしている子ども達にすぐに夕食を出せるようにと、夕食の下準備をされてから会社へと出掛けられるそうです。



子ども時代に自分がしてもらえなかったことをする~
見えない世界に様々な感情パターンを創っていく人間にとっては、意思と力が要ることです。

Kさん、本当に素晴らしいです!







*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。





感情ドラマからの解放 (1)~1

2014-04-23 | 感情ドラマ
今回から数回に渡って『ありがとう』という言葉によって、感情ドラマから解放された方の実例を紹介させて頂きます。

人間という存在の実態は、見えない世界に在ります。
見えない世界に蓄積されていく感情が、いつしか同じような経験を引きつけるようなパターン作り上げていきます。



Kさんは、40歳前半の女性です。
ご主人がお父様から会社を引き継がれてから、Kさんも会社へ通いながら仕事を手伝うようになられました。
ご主人と一緒に会社をもり立てていきたいKさんからのご相談は、ほとんどが従業員さん達との関係でした。

従業員さんには、お父様の代から長年勤めてこられた方も多く、Kさんは思うように発言できない気を遣う立場です。
暫くするとKさんは、従業員の中に、仕事をされているようには見えない人や、頑固に自分のやり方を押し通されて
会社全体の動きに支障をきたしているように見える人達が、気になるようになっていかれました。

Kさんはそんな従業員さん達に対して悶々とした気持ちを溜めては、爆発させるという、
大きく波立つ辛い心を味わい続けられました。
感情を爆発させる相手はほとんどの場合ご主人だったので、家庭においても気持ちを切り替えることもできずに、
本当に辛い日々だったと思います。

そのKさんには、ご主人と従業員さん一人一人を浮かべながら毎日『ありがとう』を繰返すことをお勧めしました。



出来るならば『ありがとう』を心の奥深くにまで響かせながら繰返すと効果が大きいのですが、
その時のKさんには無理なことだったので、
感謝なんて感じなくてもいいから、ウソでもいいから、
何しろ自分の気持ちが楽になっていくことが大切だからと、『ありがとう』を繰返すことをお勧めしました。

紆余曲折を経ながらもKさんは、気持ちを前に向け直しながら『ありがとう』を続けられました。
さて数ヶ月後、Kさんにはどんな変化が起きたでしょうか~



以前はすぐに従業員さんへの不満や腹立ちでいっぱいいっぱになられて、その感情に翻弄されていましたが、
今では、従業員さんへの色々な気持ちを抱いていても、落ち着いて従業員さんの話を聞くことが出来るようになったそうです。
そして、従業員さんの個性や力量等を感じるようになられて、腹を立てても仕方がないと自然に感じている時もあるそうです。

そしてKさんの心には、会社に毎日通って来て働いてくれている従業員さん達に、感謝が自然に湧いてくるようになったそうです。
『ありがとう』という言葉を素直に心に感じながら、繰返すことが出来るようになられたのです!
するとさらに大きな変化が起こってきました。

「会社の事とかで悶々としていた前に比べて、今考えても仕方のない事なんだと、
悶々とした思いを手放す事ができるようになり、気持ちが楽になってきました。
ある従業員が辞めることになったり、新しい人が加わったりしています。
それに、取引先の銀行の担当が変わった途端に流れが変わってきたようです。
流れに任せようと思えるようになりました。」




人間関係という環境まで変わったというのは、つまりKさんが本当に変化されたということです。
現実を映し出している見えない世界が、新しい整いになったという訳です。

前向きにご自分を立て直し続けられて、心に起こってくる不満や腹立ちから自由になっていかれたKさん、
本当に素晴らしいですね!

さて、Kさんはどんな感情ドラマから自由になられたのでしょうか~?!






*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。