サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

Camemert de Normandie カマンベール・ド・ノルマンディー ③

2012年04月03日 | 海外から
    "Un village un fromage"

    ~アン・ヴィラージュ・アン・フロマージュ:一つの村に一つのチーズ~

チーズは風土によって作られます。
フランスの多様性のある自然の中で数々の個性的で魅力的なチーズが造られています。
上の写真のチーズはフランスを代表する白カビチーズです。ノルマンディーの小さな村カマンベールで生まれました。フランス革命の折パリから逃げてきた司祭が村のマリー・アレルにブリーの製法を伝授したという伝説があります。
少し専門的に付け加えるとチーズの格付けですが原料乳、製造方法と地域、熟成地域と期間、形に細かい条件がありそれをクリアしたものがA.O.C.の認可を受けることができ、名前も『カマンベール・ド・ノルマンディー』と名乗ることができます。カマンベールという白カビチーズは世界中で製造されていますがノルマンディーのものはクリーミーさの中に独特の芳香とこくがあり一度好きになるとやみつきになります。
ノルマンディーの北の港町オンフルールの小さなワインとチーズの店に入りました。この地域の代表的なもの、リヴァロ、ポン・レヴェック、ヌーシャテル、カルバドスで洗ったカマンベールなどかわいらしく並べられていました。マダムにこちらが旅行中だという事情を説明すると奥からまだ熟成の若いものを出してきてくれました。季節がまだ3月でしたので日本に持ち帰っても大丈夫でした。現地でもパリでもカマンベールは何回か口にしましたがこちらで買ったものが最高でした。マダムは”fermierで作られたものだからパリのとは味が違うわよ。”と言っていましたが本当でした。

*fermier フェルミエ:農家製のこと。搾乳からチーズ造りまでその農家が一貫して行う。