サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

対話と会話

2015年12月28日 | その他
クリスマス、冬休みはいかがお過ごしでしたか?
今年は料理でいうと、紅色やパープル色の食材に魅かれた年でした。(ビーツ、沖縄の紅イモ、紫キャベツ)最後はハボタンの色に合わせてクリスマスのテーブルもパープルにしました。写真はいただきもののシュトーレンを主役に抹茶をたっぷり入れて焼いたクリスマスツリーのクッキー、ミンスパイとアップルパイを合体させたサフラン(私)オリジナルクリスマスパイ、、などデザートのテーブルです。シュトーレンと少し甘めでフルーティな赤ワインがとても合うということを実感しました!メインは今年はスペイン料理にしました。とてもよくできたのですが気がついたら食べつくしてしまい、自分の記録用の写真すら撮るのを忘れてしまいました!

さて前置きはこのくらいにしまして本題です。劇作家の平田おりざさんの話を聞きました。彼曰く対話と会話は同じ話すという意味でも全く異なるとのこと。英語では対話はdialogue。会話が自分勝手にしゃべる、chatということでしょうか、に対してdialogueの方は相手がわかるように冗長性を持って伝えるということだそうです。辞書では芝居や本の中にある会話とは別に" a formal discussion between two groups or countries, especially when they are trying to solve a problem, end a dispute." と説明されていました。問題解決には単なるおしゃべりでは不十分ですね。相手にちゃんと自分の立場をわかりやすく届くように伝える努力が必要になってくると思います。おりざさんはヨーロッパで彼の作品を伝えるときに彼の日本人としてのオリジナリティを伝えるのに大変な努力があってのコメントだと思いました。こうしてみると自分の会話力がいかにおしゃべりに終始しているのかおもいしらされてしまいました。せめて忘れないようにと書いておくことにしました。


National Theatre Live ~イギリスの舞台を映画館で~

2015年12月19日 | 映画
最近は歌舞伎やMETのオペラを映画館で鑑賞できるようになりました。
なんとイギリスの舞台も!最近知ったので2015に上演されたもののほとんどを観ることができませんでしたがかろうじて一作品のみ観てきました。
『SKYLIGHT』三人芝居でした。名優ビル・ナイと若手のキャリー・マリガン。見ごたえのある2時間42分でした。映画と異なりシンプルなセッティングでずっとセリフが続きます。生ではないので字幕も入り大変助かりました。女性の心理の描き方に私は納得できない部分がありましたがマリガンは役の女性をうまく演じていたと思います。
来年の作品はカンバーバッチによる『FRANKENSTEIN』です。(1月下旬ル・シネマにて)本当は彼のハムレットが観たかったのですが、、、フランケンシュタインはかなり怖そうです。『スラムドッグ・ミリオネア』やロンドンオリンピックを演出したダニー・ボイルが監督です。怖そうだけど面白そう。"to go or not to go,," どうしましょう?


Connecting dots ~点から点へ~

2015年12月18日 | その他
写真を数枚並べてみました。








江戸時代の画家、若冲の絵に魅かれました。特に金色を使わずに金を表現できる技に驚きました。そして高野山に行って朝のお勤めや夜の燈籠、ライトアップなどを見て暗闇の中での金色の輝きに心を強く惹かれました。そのあと観た映画”黄金のアデーレ”でクリムトの絵の背後にあるストーリーを知りました。偶然なのかたまたまなのかゴールドの色に縁がありました。私自身は身につけるもの、持ち物ではシルバーのほうが好きなのですが不思議な感じがします。次の出会いを楽しみにしたいと思います。



Everything is connected

2015年12月08日 | 海外から

アップルの今は亡きスティーブ・ジョブズが2005年、スタンフォード大学の卒業式で講演した言葉の一部です。全文はもっと長いのですが私の大好きなさわりです。世界の人々の心に残っている言葉だと思います。

"You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something - your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life."

(先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。
このアプローチが私を裏切ったことは一度もなく、そして私の人生に大きな違いをもたらした。)

これは人生なにも無駄なことはないということだと思います。やってきたことがうまく結果的につながってくれることがあるということでしょう。

私は小さな意味でもこのような経験をときどきします。みなさんもこのような経験ありませんか?








Woman in Gold ~黄金のアデーレ 名画の帰還~

2015年12月03日 | 映画
しばらく映画館から離れていました。先月は『Leaning To Drive~しあわせへのまわり道』というなかなか心温まる映画を観てきました。ベン・キングズレーの演技が素晴らしかったです。
12月に入りましたがふと映画を観たくなり気になっていた『Woman in GOld~黄金のアデーレ~』をやっているシャンテシネへ、、、
ナチスによって奪われたクリムトの名画(主人公のオーストリアの女性の叔母がモデル)家族の持ち物だったその絵をオーストリアに返還要求するために裁判で戦うという実話。あのクリムトの絵にこのような感動の歴史があったとは知りませんでした。この映画ではヘレン・ミレンがすっかりオーストリア人英語になっています。戦争を生き抜いてきた気丈で明るい性格の女性を演じています。それにしてもあの絵は"She is the MonaLisa of Austria."ということなのですね。また"restitution" 正当なところに戻るという言葉も学びました。裁判の場面では弁護士役のライアン・レイノルズが"Restitution...the return of something to its original state,,"と訴えていました。

監督:サイモン・カーティス(Simon Curtis)
出演:ヘレン・ミレン(Helen Mirren)
ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)