サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

コンコルド広場での新年

2014年01月31日 | 海外から
New Year's Eve

滞在中は夜更かしの連続でした。特にNew Year's Eveは心が躍ります。街角のワインショップのウィンドウには華やかなシャンパンが並びます。そのまま買ってお祝いが出来るようにグラスも並んで売られていました。私はシャンパン地方への旅が控えていましたので、カオールという自分の名前のワインを買いました。夕食や買い物を済ませいったんホテルに戻りました。さてどこでイヴを迎えようか、凱旋門などは人が多すぎるとホテルの人にも言われましたので広いコンコルド広場に行くことにしました。娘と気合を入れ直し10時半ごろホテルを出ました。ゆっくり雨に少し濡れたパリの街を散歩しながらラファイエットデパートやマドレーヌ寺院、目抜き通りのイルミネーションとライトアップを楽しみながら広場の方に向かいました。ぱらぱらと人も歩いています。それぞれ思い思いのところで皆さん新年が訪れるのを待っていました。どこで新年を迎えようがこのひとときはときめきます。一瞬静かになったかと思うと次の瞬間、まずエッフェル塔の近くで花火が、そして突然車やバスから一斉にものすごい音が聞こえてきました!人間も車もお祝いです。花火をする人、ハグしあう人、乾杯する人、カメラ撮影する人、このひとときを楽しんでいました。 この時のあいさつは "Bonne Annee!" ~新年おめでとう~


パリで買ったグリーティングカードです。

すぐにはホテルに戻る気持ちにはなれません。近くのカフェでひと休み。やっぱり飲み物はヴァン・ショー。(hot wine)ホテルに帰ってもお互いにスカイプやメールやフェイスブックで新年のあいさつを交わし合いました。日本は既に新年です、他の国が次々と2014になっていきます。クリスマスを祝う友人はまだクリスマスモードです。"The Twelve Days of Christmas" の歌のプレゼントを送ってくれました。




ヘミングウェイとパリ

2014年01月22日 | 海外から
9月のブログにも触れましたがヘミングウェイが晩年に書いた"A Moveable Feast"~移動祝祭日~ 20代の時に最初の妻ハドリーと暮らしたパリでの生活が綴られています。モンパルナスに住み、アパートとカフェを往復しながらの文章修業と執筆の様子がよくわかります。出版前に亡くなってしまいましたので四番目の妻、メアリーが編集して出版しました。映画"Midnight in Paris"とこの本のおかげで旅がより楽しいものになりました。

~モンパルナスのホテルに~
始めの十日間はセーヌ川の左岸に滞在。ワンブロックごとにパン屋さん、肉屋さん、果物屋さん、カフェやレストランが並ぶ生活感にあふれた一角でした。毎日この界隈を歩き回りました。墓地や教会、リュクサンブール公園、疲れたらカフェでひと休み。
 こちらは"Cafe Le Select"というカフェの老舗です。モンパルナスには雰囲気のいいカフェがたくさんありました。お客さんがとても和やかにおしゃべりを楽しんでいるのです。Hemingwayはここで「日はまた昇る」を執筆しました。私たちが休憩していると隣に座っているムッシューが話しかけてきました。昔々日本の女性とお付き合いしていたことがあったようです。そしてなんと娘に息子にぜひ会ってもらえないかという話になってきました。そろそろ身を固めてもらいたいという父親の気持ちが伝わってきましたが・・

~文章修業~
"You got very hungry when you did not eat enough in Paris because all the bakery shops had such good things in the windows and people ate outside at the tables on the sidewalk so that you saw and smelled the food."
Hemingwayはとても飲んだり食べたりすることにも関心があったようです。
カフェ・クレームを注文して文章を書き始め、終わったら白ワインと生ガキを食べたり・・また"Hunger was good disciplin"と自らを制して食べ物に関係のないリュクサンブール公園にも足しげく通いました。
 どうですか?左はマロンのエクレア、右はノルマンディーの生ガキです。tempting?

彼の文体ですが、面白いエピソードがあります。実は奥さんのハドリーが彼の原稿の入ったスーツケースをリヨン駅で盗まれてしまったのです。彼にとっては大変ショックなことだったと思いますが、これをきっかけに今までの文章のスタイルを捨てて新しい手法に挑むきっかけになったということです。
~サプライズ!もう一つの "A Moveable Feast"~

パリの本屋さんで別の表紙の本を見つけました。中に彼の手書きの下書き文や当時の写真などが入っています。よく見ると編集者が違うのです。私が持っているものは4番目の妻が世に出したものなのですがこちらは2番目の妻ポーリーン・ファイファーの息子と孫が編集し直したものなのです。割愛された部分なども加わったりチャプターや順序も少し変わりきっと彼らの思いが込められているのだと思います。親子でそれぞれ違うヴァージョンを現在読んでいます。

勉強仲間のTさんが私がパリに行くということで作ってくれた本のカバーです。




Bonne Anne!! パリ便り

2014年01月12日 | 海外から
Bonne Annee!!
~”ボナネ”フランス語での新年のあいさつ~

2014年が明けました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

前回北フランスに行ってから一年以上たってしまいました。今回はパリを中心にシャンパーニュにも足を延ばしました。12月後半から1月にかけて滞在しましたのであちらのクリスマスや新年の冬のパリの様子をじっくり見てきました。

~今回の旅の目的~

*映画"Midnight in Paris"のウッディ・アレンが触発されたヘミングウェイの自伝"Moveable Feast"で彼が小説を書いたゆかりの場所をまわる⇒cafeめぐり

*フランスの伝統が守られている職人技を学ぶ
 ① fromage チーズ屋さんとマルシェ通い チーズプラトー作り
 ② コルドン・ブルーにてシェフからソースを習う。
 ③ シャンパーニュにてシャンペンの作り方・テイスティング
 ④ フラゴナールにて自分の香水を作る。

*修道院と教会へ
*シャガールを見る
*フランス語をしゃべる!(娘)

毎朝ジョギングをしながら(旅の前半)クロワッサンを買ってチーズやコーヒーで朝食。そのあとは夜まで活動、疲れたらカフェ通い。夜はブラッセリーへ。エネルギー全開の3週間でした。一つずつまとめていこうかと思います。よろしければお付き合いください。