病と 貧困に悩まされながら絵を描き続けた、
エコール・ド・パリの異色画家アメデオ・モジリアーニの伝記映画です。
彼は世間に認められることなく36歳という若さでその生涯を終えました。
1917年のモンパルナス、モジリアーニはどん底の生活をしていました。
肺結核に冒され、麻薬と酒に溺れる日々。
そんな毎日でも、友人のスボロウスキーらに支えられ絵を描き続けています。
ある日、彼はジャンヌという画学生と出会い、激しい恋に落ちます。
一緒になることを誓いあうモジリアーニとジャンヌ。
しかしジャンヌの父親は許そうとはせず、
出ていこうとする彼女を監禁してしまいます。
傷心のモジリアーニは体調を悪化させ、療養のため南仏ニースへ移されます。
その彼の元に、家出したジャンヌが現れたのです。
ともに暮らし始めたふたりですが、
相変わらずモジリアーニの絵は、誰にも見向きもされませんでした。
一般人は目もくれないモジリアーニの絵の価値を、才能を、
分かっている男はいました、画商モレルです。
彼はモジリアーニの友人であり援助者でもあるスボロウスキーに言います。
「彼は飲みすぎる、そう長いことはないだろう。その日に全部買う」
モジリアーニの作品が評価されないうちに安く買い占めてしまおう、
そうモレルは考えていたのです。
お金のためにとスケッチを売り歩くモジリアーニ。
しかし一枚も売れず、絶望を抱えて夜の街を彷徨っているその後ろを、
モレルは影のようについていきます、見届けるように・・・。
映画の最後は、
モジリアーニの家を訪ね、急いで絵を購入しようとするモレルが、
「 お金より励ましが大事なんです、でも売れるのは久しぶりです」
と何も知らないジャンヌに嬉しそうに微笑みかけられて、
その瞬間だけ目を逸らしますが、
そのあと部屋にある絵を、次から次へと漁ってゆくシーンで終わっています。
カラーではなくあえてモノクロ映像で撮った作品です。
そのモノクロ映像が、溜め息をつくほど美しいです。
モジリアーニとジャンヌが激しく惹かれあい、そして結ばれた瞬間も、
薄いガラス細工のような危うさや、
ハッピーエンドにはならないだろうという予感めいたものを感じるのも、
モノクロ映像ならでは。
ジェラール・フィリップとアヌーク・エーメのおふたり、
その絵にぴたりと嵌まっているんだよね~。
ジェラール・フィリップは酒と麻薬と女に溺れているにも関わらず、
品が良くて限りなく繊細。
アヌーク・エーメは・・・なにがあろうと汚れず、ひたすら綺麗です。
昔観たときと違って、ジャンヌを監禁した親の気持ちもわかるようになりました。
親としては不幸になるのがわかる結婚だもんなあ。
不幸かどうかは本人が決めることとはいえ。
調べたら、ジャンヌはモジリアーニが亡くなった2日後に、
飛び降り自殺しているんだよね。
しかし、亡くなったあとで絵が高額で取引されるってどうなのよ?
監督…ジャック・ベッケル
モジリアーニ ジェラール・フィリップ
ジャンヌ・エビュテルヌ アヌーク・エーメ 妻
ベアトリス リリー・パルマー モジリアーニの元恋人
画商スボロウスキー ジェラール・セティ モジリアーニの友人
画商モレル リノ・ヴァンチュラ
ロザリー レア・パドヴァーニ モジリアーニの元々恋人
1958年9月公開
モジリアーニの絵の雰囲気そのまま、
繊細で美しい物語でした。
描いてみました、色鉛筆で
モジリアーニの絵って、どれも目で語っているようですね
エコール・ド・パリの異色画家アメデオ・モジリアーニの伝記映画です。
彼は世間に認められることなく36歳という若さでその生涯を終えました。
1917年のモンパルナス、モジリアーニはどん底の生活をしていました。
肺結核に冒され、麻薬と酒に溺れる日々。
そんな毎日でも、友人のスボロウスキーらに支えられ絵を描き続けています。
ある日、彼はジャンヌという画学生と出会い、激しい恋に落ちます。
一緒になることを誓いあうモジリアーニとジャンヌ。
しかしジャンヌの父親は許そうとはせず、
出ていこうとする彼女を監禁してしまいます。
傷心のモジリアーニは体調を悪化させ、療養のため南仏ニースへ移されます。
その彼の元に、家出したジャンヌが現れたのです。
ともに暮らし始めたふたりですが、
相変わらずモジリアーニの絵は、誰にも見向きもされませんでした。
一般人は目もくれないモジリアーニの絵の価値を、才能を、
分かっている男はいました、画商モレルです。
彼はモジリアーニの友人であり援助者でもあるスボロウスキーに言います。
「彼は飲みすぎる、そう長いことはないだろう。その日に全部買う」
モジリアーニの作品が評価されないうちに安く買い占めてしまおう、
そうモレルは考えていたのです。
お金のためにとスケッチを売り歩くモジリアーニ。
しかし一枚も売れず、絶望を抱えて夜の街を彷徨っているその後ろを、
モレルは影のようについていきます、見届けるように・・・。
映画の最後は、
モジリアーニの家を訪ね、急いで絵を購入しようとするモレルが、
「 お金より励ましが大事なんです、でも売れるのは久しぶりです」
と何も知らないジャンヌに嬉しそうに微笑みかけられて、
その瞬間だけ目を逸らしますが、
そのあと部屋にある絵を、次から次へと漁ってゆくシーンで終わっています。
カラーではなくあえてモノクロ映像で撮った作品です。
そのモノクロ映像が、溜め息をつくほど美しいです。
モジリアーニとジャンヌが激しく惹かれあい、そして結ばれた瞬間も、
薄いガラス細工のような危うさや、
ハッピーエンドにはならないだろうという予感めいたものを感じるのも、
モノクロ映像ならでは。
ジェラール・フィリップとアヌーク・エーメのおふたり、
その絵にぴたりと嵌まっているんだよね~。
ジェラール・フィリップは酒と麻薬と女に溺れているにも関わらず、
品が良くて限りなく繊細。
アヌーク・エーメは・・・なにがあろうと汚れず、ひたすら綺麗です。
昔観たときと違って、ジャンヌを監禁した親の気持ちもわかるようになりました。
親としては不幸になるのがわかる結婚だもんなあ。
不幸かどうかは本人が決めることとはいえ。
調べたら、ジャンヌはモジリアーニが亡くなった2日後に、
飛び降り自殺しているんだよね。
しかし、亡くなったあとで絵が高額で取引されるってどうなのよ?
監督…ジャック・ベッケル
モジリアーニ ジェラール・フィリップ
ジャンヌ・エビュテルヌ アヌーク・エーメ 妻
ベアトリス リリー・パルマー モジリアーニの元恋人
画商スボロウスキー ジェラール・セティ モジリアーニの友人
画商モレル リノ・ヴァンチュラ
ロザリー レア・パドヴァーニ モジリアーニの元々恋人
1958年9月公開
モジリアーニの絵の雰囲気そのまま、
繊細で美しい物語でした。
描いてみました、色鉛筆で
モジリアーニの絵って、どれも目で語っているようですね