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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:9月6日の日経の記事「明治、酪農家支援サイト」の評価

2024年10月05日 09時04分29秒 | 社会全般
9月6日の日経に、『明治、酪農家支援サイト』と云うタイトルの記事があった。「全国規模で日々、気軽に酪農電お出来事や悩み、投稿し合えるインフラとしての専用サイトを立ち上げた」とある。これは良い事であろうが、明治HDにはもっと上を期待したい。

この記事には、「酪農家同士が成功例や失敗例を共有し、悩み相談などの利用を想定する」とも記載されている。決して悪い事ではないが、もっと出来る事があるのではないだろうか?

酪農も含めて日本の農業・酪農の殆どは、利益を得られる業界になっていない。その原因は沢山あるが、例えば企業や消費者側からの値下げ要求であったり、不効率な小規模経営などが主要原因であろう。そうであれば、明治HDの様な企業や、国または自治体が出来る事は、利益を上げられる酪農に育てていく事である。(このレベルであれば誰でも考えられる事ではあるが…。)

自分が子供の頃は、近所には沢山の八百屋や個人経営のスーパーが沢山あった。それらが段々大手のスーパーに吸収され、または廃業に追い込まれていった。残っている個人経営の店は、”〇〇銀座商店街”などに残っているキラリと光る店舗などのごく一部である。一般の製造業や農業も問題点は似ており、酪農も進むべき方向は同じであり、大規模化または経営の統合、またはキラリと光る酪農家に進むかの、二者択一である。

その上で明治HDが出来る事は、大規模化または経営統合の支援であり、特に推し進める事はキラリと光る酪農家への進化への支援である。その為には、単に口先介入ではなく、世界の成功例、例えばオランダやスイスへ社員を派遣し、学んだ事を酪農家に伝授する事ではないだろうか?牛乳生産だけでなく、チーズやバターの生産をもっと推し進める事も、改善策の一つであり、酪農家が自立できる事を支援する事であろう。

次に考えられる事は、飼料の合同調達などによる、調達品のコストの削減に協力する事である。これは既に行われているとは思うが、海外からの肥料に頼らない調達の開発が必要ではないだろうか?これを改善する事で、日本の食料自給率の改善にも繋がるし、安心・安全な酪農の為にも必要であろう。
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