庶民感覚

へそ曲がりの庶民が見た世相

政府と日銀の政策判断

2007-01-15 09:37:54 | Weblog
昨日、自民党・中川幹事長は豊川市で講演し、日銀の追加利上げに関して「日銀の景気認識と違いがあるならば、ごまかさずに対応を取るべき。政府は議決延期要求権を行使する義務がある」・・・
安部政権の「上げ潮」路線で、いま利上げをすれば景気に大きな影響があると判断したのだろう。この発言が中川幹事長の考え方に基づいたものなら良いのだが、官僚の作文をそのまま読んだような気がするのは私だけだろうか?
私自身、利上げをいま実施すべきか?延期するべきか?判断に迷うところである。
太田経済財政担当大臣もテレビ番組で「今は消費が弱くなっている、利上げは景気回復にマイナス」と、日銀の利上げをけん制していた。
ここで問題が2つある。政府と日銀はそれぞれ独自性を持っている。自民党幹事長ごときの発言で日銀の政策判断に変化が無いことをお願いしたい。
また、政府は今まで、景気は回復傾向にあると言ってきている。その発言はどこに行ったのか?

財界と自民党

2007-01-15 05:48:53 | Weblog
先月末、大手企業の役員の方とお話する機会があった。最近の「経団連」の活動や「自民党」の動きについてである。
役員の方は、最近の経団連の様々な発言・行動について「レベルが低すぎる」「上品さが無い」との見解であった。
同感である。昨年、経団連は銀行協会に自民党への政治献金の再開を求めた。しかし、国民世論の反発に自民党は政治献金の受け取りについて留保している。安心したのは銀行協会であったのではないだろうか?これらの動きに対して自民党は反応したものの、政治献金を求めた「経団連」は無反応・・・無責任である。
また、経団連・御手洗会長の出身母体であるキヤノンの「偽装請負」問題について、経団連・御手洗会長として、法違反については何も反省の言葉は無く「法律に問題がある、法律を改正する必要がある」とのコメント。
これを受け、自民党は「労働者派遣法」を改正しようとしている。
これでは、飲酒運転で逮捕された犯人が「飲酒運転で逮捕するのはおかしい、法律を改正せよ」と発言しているのと同じである。
財界の方々はもう少し「上品」にふるまってほしいものである。