そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

燃えろ!

2010-05-03 17:40:25 | 雑感
ワタシは3人兄弟の末っ子でして、1番上の兄は34歳にして広辞苑を印刷している会社の課長になったそうです。十分成功したと言えるでしょう。

次兄はといいますと、中学の時までは長兄よりも勉強ができ、かつ要領がよく、かつ本質を見抜く力に長けていました。弟からみて次兄は長兄を超えていた。

しかし高校で好きだったスポーツ(水球)に専念することを決意し、地元の水球の名門校である工業高校へ進学。最終的に国体で3位という成績を収めました。

その後は工業高校出身ということもあり、それほど名の通った大学には行けず(「勉強とスポーツを両立できるだけの才能がなかった」と評するのは酷に過ぎると思います)、就職で苦労しましたが、板前さんの修業時代を経て現在は宅配お寿司屋さんの雇われ店長として働いており、地元ではそれなりに有名なんだとか(本人談)。

・・・さて、世の中には
「やりたいスポーツを一生懸命やってます」
「宇宙が誕生した瞬間の研究をしています」
「円周率を1兆桁まで正確に求められました。次は10兆桁目指して頑張ります」
「野鳥のフンの研究をしています」
松永久秀の記録に残っていない幼少期の足取りを追っています」
「高分子で輪っかを作ったり、螺旋を作ったりしてます」
という人が実際にいます。

そんな人に対して世間は
「そんなことやって、将来何の役に立つの?」
「馬鹿みたいなことに情熱燃やして、結局残るのは燃えカスだけですか?」
ハハハ                             イキデキネーヨ
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ハライテ-       ゲラゲラ
   ( ´∀`) < わははは         ∧_∧       〃´⌒ヽ       モウ カンベン
.  ( つ ⊂ )  \_______   (´∀` ,,)、      ( _ ;)        シテクダサイ
   .)  ) )   ○   ∧_∧      ,, へ,, へ⊂),     _(∨ ∨ )_     ∧_∧ ○,
  (__)_)  ⊂ ´⌒つ´∀`)つ    (_(__)_丿      し ̄ ̄し     ⊂(´∀`⊂ ⌒ヽつ
          タッテ ラレネーヨ
という人がいます。

たぶん正論なんでしょう。

しかし!

将来性とか損得勘定とか、そんな計算や打算なしに、自分の好きなもの、自分の夢中になっているものに、自分の将来を賭してでも一心不乱に取り組み、音を出し熱を発し光を放ちながら燃え上がることができる人へ、人間は、少なくともワタシは、惜しみない称賛と拍手を送ります。とても合理的とは言えないけれども、そんな「つまらない」ことに燃える。そんな姿勢に心を打たれます。

自分の好きなもののためにその短い人生を捧げ、果敢に立ち向かって行く人たちがいることに、もっと胸を張っていいと思います。

ワタシはそんな「燃える人たち」がいることを、たいへん誇りに思います。

凍てついた永劫よりも、一瞬の煌めきにこそ、人間は高い価値を認めるんじゃないでしょうか。

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