そして時の最果てへ・・・

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トップダウンとボトムアップ

2008-06-02 22:55:48 | 雑感
松尾芭蕉の句について大王さんがコメントをくれました

>ちなみに私は一匹派です。

ワタシも一匹派なんですが、ここでふと
「ワタシはどういう理由で一匹だと考えたんだろう?」
と思いまして、しばらく考えてしまいました。ドナルド=キーンが単数形を使い、ラフカディオ=ハーンが複数形を使った背景を、その作風に求めてみたりもしました。

素朴で単純で暖かな気持ちで味わう。
ものごとを色々な方向から眺め、一種冷めた考え方をする。

これって、様々な事物の理解の方法に通じてる様式じゃないですかね?

一般に「頭がいい」とされる人は、他人に説明のできる人であって、つまり言葉で理解している人です。
その一方、論理を積み上げていって、何かをわかるというのではなく、何かをじっと見ていたり、何かをそこらに並べて、一望していることで、わかることというものだってあります。書かれている内容ではなく、レイアウトやタイポグラフィ、イラスト・写真の類での「書かれ方そのもの」を「内容」として捉える。総体でもって表現できる人も、物凄くカッコいいです。

そんな、「言葉を解釈させる文章、および解釈する読み方」と「眼で見て理解させる文章、および理解できる読み方」があって、人はそれぞれ得意・不得意な分野があるんだろうなぁ、と思います。

下から論理を積み重ねるようなものの考え方が得意な人、上から俯瞰することで、曖昧模糊としたものから明瞭なイメージをパッと浮かび上がらせることが得意な人。その両方の感覚を兼ね備えられればいいなぁ。

ま、このブログを見る限りワタシは眼で見てわかるような文章を書いていませんが、だからといって整然と論理を積み上げているわけでもない。

なんなんでしょうか?

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