そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

ワーキングプア

2010-09-08 21:33:30 | 雑感
19世紀のフランスを舞台にした小説(ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」)を読んでいるという、オカンから連絡がきました。

「案内人の1週間の給料が17フランだそうだ。で、19世紀フランスの1フランの価値を教えてくれ」

・・・こ、これは難しい。19世紀のフランスはフランス革命の揺籃期で、貨幣価値は安定してないんじゃないか?また、日本の通貨に比べるとしても、19世紀初頭、開国後、明治維新後で大きく変わるんじゃないか?

そこでWikipedia先生に尋ねてみると、フランスフランは1873年に完全金本位制に移行し、1フラン=金9/31g、約0.3g。一方、1は1871年に純金1.5gと定められたらしいです。

ならば、当時の5フランスフランは明治一桁の1円に等しい。

しかしこれでも価値がピンとこないので、現代日本円での金相場を調べてみました。

すると、2010年10月の相場で金1gあたり3400円。1873年の1フランスフランは987円。明治の1円は5100円。

「地底旅行」の案内人は、日給2400円ほど、月給に直すと74300円。公的な支援を受けないと生きていけなさそうです。意外なところで、生活苦に喘ぐ労働者が発見されました。

立て!万国の労働者!
(´σー`)ホジホジ

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