近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

ウッドデッキ

2006年09月13日 08時30分15秒 | 建築関係
今日は、久し振りに建築関係の話です。先日、お客様からウッドデキの修理依頼がありました。現場で確認させて頂くと、床板と内桁が何箇所か腐っていましたが、全体としては8年目なのに大きな破損も無く良い状態でした。ただ1点、丈夫なウエスタンレッドシダーを使っているのに、ウッドデッキ用の木材保護塗料ではなく、ペンキで塗装されていたことが残念でした。今回の腐朽の直接の原因とは断定できませんが、木材は、生きている時と同じように周囲の湿度に応じて水分を吸ったり出したりして呼吸しています。ペンキはその木材の表面に膜を作るため、膜で覆われた木は呼吸できず、内部の水分はよどんで腐り、木の細胞が弱って腐朽を招きます。また、木の膨張と収縮はニスやペンキよりはるかに大きいので、数年で塗膜に小さなひび割れが出来て、ひび割れから入った雨水が木材に留まります。(膜に包まれているために乾きません。)
ウッドデキに限らず、野外の木材の塗装には気を付けましょう。

<用語解説>

ウッドデッキ:
野外に設けられた木製の床の総称で、リビングと連続させて、アウトリビング空間として利用される。メンテナンスが楽なアルミ、樹脂などの擬木を用いることもある。

ウエスタンレッドシダー:
日本では、米スギと呼ばれるカナダ西海岸を中心に生息するヒノキ科の木。重量が軽く、樹液中に殺菌力と防虫性能のある成分を持っている為、耐久性があります。また、他の針葉樹に比べて収縮率が極めて低く、水分によって反ったり、割れたりする事が少ない。

木材保護塗料:
成分が木に浸透して防腐・防虫効果を発揮する。膨張収縮、多少の打傷などでも塗装効果が変わらない。ウッドデキ専用等もあるので用途に応じて選びましょう。

ニス:
透明性の塗装材で木材表面の保護、ツヤ出しに用いる。木材保護塗料と違い木材の表面に膜を張るため、屋内で用いられる。



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