夏の参議院選の前哨戦と各党が位置付けた東京都議選は自民党と公明党が全員当選し過半数を獲得しましたが、民主党は惨敗し共産党を下回る第4党に転落しました。共産党は自民党との対立軸を明確にしたことで議席は倍増以上になりました。マスコミなどから「第3極」などと持ち上げられていた維新の会は34人の候補者を立てましたが、僅か2議席獲得で惨敗しました。維新とは一線を画したみんなの党は議席を増やしました。
その維新ですが、橋下共同代表の従軍慰安婦問題の発言が有権者の嫌気を誘い、党内も疑心暗疑で投票近くになって石原共同代表が橋下共同代表を批判し、その後両者が和解するというみっともないドタバタ劇を演じたりしました。都議選の結果惨敗すれば橋下共同代表が責任をとって代表を辞任するとの憶測も出て、同党の松井幹事長は投票日前の20日には「(改選前3議席を)下回れば敗退」「選挙の責任は幹事長が取るのが筋だ」と語っていました。しかし開票の結果が出た23日には「党のメンバーが『最後までやれ』と言うなら逃げないのが橋下氏の考え方だ」「『逃げることなく、戦え』と言われれば、ぼろぼろになってもやる。僕の役割は代表を支えること」と述べ、橋下氏自身も辞任は考えていないようです。この幹事長も橋下氏に劣らない口先だけの人物で、何か橋下氏の太鼓持ちのように思えます。
橋下氏は以前から前言を翻したり、責任を回避することをやってきましたが、今回の都議選の結果の責任は明らかに彼にあるのに、口を拭っている態度は浅ましい限りです。彼をここまで押し上げたのは大阪府・市の住民ですが、いい加減目を覚ましたらどうかと思います。参議院選挙でどういう態度をとるのか大阪人の意識と在り方に興味を持っています。