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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

人参果

2009-11-17 08:53:57 | 中国のこと
 Hg君夫妻から奇妙な果物、と言うよりは木の実をもらった。軽くて豆の莢のような形で果皮は薄く破れやすい。中には半分乾いたような果肉が入っていて、食べると杏のジャムのような味で甘酸っぱい。中には大きな種子が入っている。西安の市場で買ったようだが、私は初めて見た。人生果(レンションゴゥ)と言うとHg君夫人が言ったのでインタネットで検索したら、まったく違う果実の写真が出てきた。

 「人生いろいろ」などと言うから、人生果にもいろいろあるのだろうと思って西安の謝俊麗に写真を見せて尋ねたら、食べたことはないが人参果だと言った。スーパーに売っているという。「人参」の発音も「人生」に似ていてレンションだから、通訳が訳し間違えたのかも知れない。





 中国の伝説では人参果は架空の不老不死の果実とされていて、「猪八戒が人参果を食べる」という諺があるようだ。西遊記に出てくる猪八戒は貴重な人参果の味が分からないので、物の価値や有難みを理解しないこと、日本の「猫に小判」「豚に真珠」と同じ意味と言う。

 この人参果、その奇妙な形から、伝説の果実の名がつけられたのだろう。それにしてもこれは北方系のものか南方系のものか、いったいどこで産するものなのだろう。謝俊麗は南ではないかなと言った。