「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

充電完了!

2007年09月24日 17時07分00秒 | 山歩き
2007北海道充電完了しましたー!

今年は「登山行脚」と銘打ち登りまくりました。
日頃のトレーニングの成果抜群なようで
ほぼ毎日の登山にも関わらず足腰全然大丈夫でした。

本家(快走爛漫)の旅日記が滞ってるのでこちらで
ダイジェスト版と称して公開させていただきます。

「ホント楽しめたー 面白かったー!」

9/13(木)早朝小樽港着。 
お約束の運河、でも見るもの特段無し。
会社の輩いわく 「小樽上陸か、したら旨いもん買ってきてくれ」
そこんとこ根本的に違うなー ま、張り合うつもりないけどね。

北海道にまで来てこんな大きな街見るつもりなし、さっさと移動。



オロロン北上するもすごい天候、超低気圧が利尻から吹いてくる!
雷、強風、横殴りの雨、昼間なのにここだけ真っ暗。
それが過ぎればいつもの真っ直ぐな道、何回走っても気持ちいい道。


稚内港着、クルマを無料駐車場へ置き利尻へ。


利尻YH泊、翌早朝登山開始。
海抜0mから一気に頂上往復、日本全国ここ利尻岳だけできる技。


ここから登る奴は僕一人だった、気合だー!


長官山過ぎてやっと利尻岳頂上が見える。
どれどれ頂上の具合はいかがかな、さぞ尖がってるんだろうな。
ガスで何も見えず、下では見えてたのに。

利尻岳登頂!


フェリー乗り場まで下山し稚内港へ。
童夢温泉に浸かりセイコマでビール買いFTにて車中泊。
「明日は知床まで移動だなあ、ムニャムニャ」

おお!宗谷った、ここは外せんかったな。
ちょいと立ち寄ることとする、静かでいいもんだ。


ここから見る日の出は格別なんだろうなー  ね、ぴろさん。


サロマ手前で雨、道駅サロマでホタテの耳購入。


JR北浜駅にて。
ここの駅と隣りの藻琴駅は構内に喫茶店がありカップルで賑わっている。


今日の移動は終了。
今夜の宿は岩尾別YH、いくら丼がすげーウマー!
ここのYHで健脚な方お二方と知り合いになりました。
一人は川崎からお越しで公共のみ利用の男性。
もう一人は九州からお越しの早駆けの女性。

共に本日と明日の二泊連泊、いろいろお話を伺いました。
山紀行、勉強になりました、大変お世話になりました。
またどこかの山で再会できることを願いつつ・・


明けて16(日)雨ため、休養&ネイチャーセンタ見学&斜里岳下見。
自然センタには概ね2時間はいた、知床の歴史をじっくり見学できた。

これが今までの自分のバイク旅とは違うとこである。
ただの移動ではなく途中で止まり大好きな自然センタで
時間を費やし歴史を見る、実にいい時間を過ごせました。



~閑話休題~ (バイクvsクルマ)

「バイク」 バイクはバイクでいいものがある。
スピード、コーナリング時の視界、体いっぱいに感じる風、
辛い雨の走り、酒飲むだけのキャンプ生活、酔い知れる自分。
そして何より通り過ぎるだけのほんの一瞬お互いの無事を祈る
“ピースサイン” これだけで苦労が報われる。
バイクに乗り始めて30年、これだけは誇れるモノ。

「クルマ」 こちらもいいもんである。
(ただし北海道でのことだけかなぁ)
とにかく焦らない、60キロでも平然としている、
周りがよく見える、天候に左右されない、すぐ眠くなり危険、
操作要らずで退屈でもすごく楽ちん、ただの移動で達成感に欠ける、
荷物いっぱい詰める、車中泊可能、軽ためいつも煽られる(泣)

ま、どっちもどっちだが、 んー、やっぱバイクかなー
(両方の一長一短が見えて好きな方を認識できた感じ)

明後日登る斜里岳登山口の下見をしに雨の知床横断道路を引き返し。
斜里岳登山口にある山小屋、清岳荘にて、一面真っ白。


岩尾別YHに戻り山談議の夕食。 明日は羅臼岳!


17(月)晴天、羅臼岳登山。 (頼む、このままもってくれ)
木下小屋で入山手続き済ませ登山開始、熊さん出ないでネ。


熊の好きな蟻塚?過ぎ、美味しい水場過ぎ、岩の大沢登り、
羅臼平に着いて右(羅臼岳頂上)見れば・・ オオー!

「またしてもガスやんけー 頂上あ~んも見えねおー」



「岩の急登後頂上立ち、一瞬の遠望目に焼き付けんとす」 (字余り)

羅臼岳登頂後は毎年お世話になっている宿、ロッジ風景画へ。
その前に身体メンテに緑清荘の温泉で筋肉解し。

山登り・・ 午前中で行程を終え移動し温泉へ、そして夕方早目に宿へ。
少々のアルコール飲み夕寝、以降夕食&山談議、明日に備え22時就寝。

この時間の使い方すごく心地いい、今までになかった時間だな。


麦、今年もよろしくぅ!


(追伸)
神奈川のFさん、ニアミスだったようですね、次回?は会いましょう!
シカゴのMさん、来年会えたらいいですね、やはりここは居心地抜群!

18(火)快晴、斜里岳登山。
今日は山登りよりも沢登りと言ったほうがいいかな。
そんな斜里岳登山である、面白いでー (^^v


沢を何十回も渡り、滝を登り、枯れ沢、急ガレ、細尾根過ぎて頂上へ。
なななんと! 頂上だけガスがなく見渡す限り360°の雲海!!
晴れの頂上は幾度もあれば、360°雲海はそうそうないだろう。



頂上では利尻岳羅臼岳で抜きつ抜かれつを繰り返した同輩と一緒になり
写真の撮りっことなった、お互い口々に 「すげーすげー」 を連発。

遠くに知床連山の頭だけ見える。
手前が羅臼岳、一番奥が硫黄山。
この景色、ここにいる者だけの特権。


清岳荘まで下山し斜里の街並を遠望。


NZテカポ湖ほとりにあるYHをモチーフにした宿。


19(水)晴れ。 雌阿寒岳登山。
知床岩尾別YHでお世話になった九州の健脚の女性を
斜里岳登山口(清岳荘)まで送り阿寒湖目指す。


8:00雌阿寒岳登山開始、直登だが休まず結構楽に登れた。
毎日毎日登山で身体が山に慣れてきているのかなと実感。


利尻、羅臼、斜里と大バトルを演じた方たちとここでも再会。
ま、北海道で100名山を登る人はコースが同じだけどね。
(雲海の斜里岳で写真撮りっこした方たち)


9:50登頂完了。
噴煙音がジェット機のような感じがする噴火口を覗き見ると足がすくむ。
落ちたら簡単にしかも即昇天すること間違いなし、高所恐怖症にはつらい。


雌阿寒岳登頂、福島から来られたライダーさんと。
11回目?の北海道で走るだけでは物足りなくなり?、
登山もされている方でした。歩く時間っていいですよねー
(写真撮っていただいた方は一昨日羅臼岳頂上で一緒だった)


北東?見ればこれまた別世界の景色が広がっている。
手前に阿寒湖と雄阿寒岳、少し離れて斜里岳、彼方に知床連山。
北西?は、すごーく遠くに十勝岳、右にトムラウシ、そして大雪山系。
ここでしか見ることができない景色、これだから山は止められないんだろうなー


またどこかでお会いしましょう、気を付けて!


野中温泉、まったりほんわかええ気持ちー!


何十回目かの峠を越えて柱状節理の岩肌温泉街へ移動。


YHにあってYHにあらず! おおよそ僕が一番年下。
話に耳をダンボにすれば・・ 「孫に土産買わんとなー」
噂に聞いたジジババ山登り軍団と御対めーん。まさかここで・・

皆YHの会員じゃないんだろうなー ギター弾けないんだろなー


20(木)雨ガス強風真っ白け。 黒岳登山
ここは何としても登らねばならぬ山なのです!
一ヶ月前、歳老いた両親が登った山だから。
(まさか、、孫に土産買ったのか? うっ)

ロープウエイ駅から上は真っ白、黒岳も今日は真っ白。


本日のコース(ロッジ風景画の主人お勧め)は、、
黒岳~中岳~間宮岳分岐~旭岳往復~北海岳~黒岳~層雲峡下山。

まずは七合目登山事務所にて常駐の守番役のお爺さんの話を伺う。
「ここでこの風とガス、てっぺん以降は行かない方がいい」

言い方が格好いい。 頂上じゃなく、“てっぺん” なのである。


どれどれ、まずは黒岳てっぺんへ。
とてもとても無理、この先あの真っ白な世界に突っ込む勇気はありません。


今日はこの辺で勘弁してやろう、真っ白な黒岳だけにしてやろう。
ここから往復約8時間? 今のオレには軽いもんだがまたの機会に。
(写真じゃわかりずらいが雲が右から左にすげー勢いで過ぎる尾根)

この辺が単独行の引き際かね、何かあった場合の見届け人の存在もなし。


それでもかれこれ小一時間てっぺんにいた。
強風、ガス、時折の横殴りの雨、ちょいと向こうは奈落の底まっしぐらな崖。

「今ここにいるのはオレ一人だー! すげー寂しいどー!!」 (Mか?)

そんな危険な世界にしばし酔いしびれた後下山開始。
辺り一面見事な紅葉だった。黒岳貸切紅葉三昧、わっはっはー


一気に下界へ。(ガスが少し晴れた)


12時前に一仕事終了、暖かい温泉に浸かれば緊張も解れる。


野中といい黒岳といい、まっこといい湯じゃ。しかも安い!


本日の宿へ移動、昨年も泊まった道楽館。


皆一人旅のライダー、三年連続で会った方もいた。


ここ数年、最終泊は富良野周辺と決めている。

美瑛、ジェットコースター、パノラマロードを一回り。
いつもの白銀荘の温泉に浸かり身体を癒しつつ
今まで過ごしてきたことをじっくり振り返る。
明日の苫小牧港までほどよい距離で知った道。

まあ、終りを惜しむのにちょうどいい場所なんだろう。







去年もこんな景色だったなあ。 いい感じだなあ。。


おっと、あまりのんびりもしていられない。
そう、今夜の宿へ急がなくては。

ここからが大変だった、宿の場所まるっきり不明。
目星付けて適当に曲るも全然違う方向だったりして。 (^^;
カーナビ嫌いで勿論付けていない、まして北海道の地図など見ない。

今回だけはちょいとばし反省しますた。
初めて曲る道の奥にすごく居心地のいい宿がありました。


(画像は翌日)

そこにはいつもの千葉のバイク仲間、石さんがいました。
宿の御主人提供の焼酎を二人でガバガバ飲んだのは言うまでもありません。
これもいつもの行動のひとつです、生のままガンガンいってしまいました。

来年?も来ることがあったらお土産を持って来なければなりませぬ、な。
旅人の一宿一飯(一酒)の義理っちゅうもんやさかいに、のう。


22(土)晴れ。 泣いても笑っても今日で最後。
5時自然起床散策開始。畑の真ん中に立つポプラの大木、その幹に
手を当て旅のお礼を告げる、その先の湧き水を持ち帰り庭でコーヒー。

目の前には富良野岳、前十勝岳、十勝岳。山を見ながら飲むコーヒーは格別だ。
TVの雑音なんてない、ましてや耳障りでうるさいだけの流行歌などない、
聞こえてくるのは風にそよぐ木々のざわめきのみ。ああ、なんと心地良きかな。

 「2007北海道」 これにて終演だな。





朝食後庭のテラスでまったりたいむ。
そして出発組を皆で見送る 「行ってらっしゃーい」





全員が一人旅、日本全国また何処かで会えればいいね。 TAKE CARE!


さてと、オラも行くかね。 この先一年間の充電ができたことだし。。



また来年。
(登った山・・ 利尻岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、黒岳)