◆ 母か、傘か? ~~~~
「へーびのおっかさ――子どもの頃みんながそう呼んでいた草の名は今思えば、
マムシグサか、軽井沢テンナンショウの仲間なのであった。
薄暗い林の中に暗紫色の気味悪い仏炎苞が立ちあがり、茎の色も暗黒色にまばらな
模様で、どう見ても蛇のイメージ。
秋になれば毒々しい真っ赤な太ったトウモロコシに似た玉実をつけた。若冲もものかは。
でも、そんな忌嫌われる草に、ユーモラスな?名前がついていた。
へーびのおっかさ
「蛇のおっか(母)さん」なのか「蛇のお傘」なのか分からなかったが、倣ってそう呼んだ。
茎の模様から、マムシグサでは??とーー。そして、たぶん、「お傘」なのでしょうね。
林の中からちょっとモダンなパラソルをさして蛇の奥さんが現れるーーなーんて想像し
たら、楽しい。マムシグサもヘビも昔ほど嫌いじゃない。
よくよく見れば、以外とすっきりとやさしげな顔をしているじゃない?・・・・・と思う。
触れないけど。