黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

消滅する街~新宿ノーザンウエスト~ #65

2011-12-25 12:51:46 | ・新宿ノーザンウエスト
最期に新宿ノーザンウエストの様子をアップしたのは2009年6月でした。
あれから2年半、先日久しぶりに訪れた新宿ノーザンウエストの様子を
アップしようと思いますが、その前に、
ウェブ地図に大きな変化が現れていたので、まずはそれから。



これは2008年2月にキャプチャした
Mapion 1/3000 のに西新宿6丁目の地図です。
南寄りの13番地から20番地に、
建物らしき形のものが全く記入されていませんでした。



そしてこちらが2011年12月、
つまり上の地図から約4年経過して現在表示される
Mapion 1/3000 の同じエリアの地図です。
4年前になにも表示されていなかったエリアに、
大きな建物の形がいくつも表記されています。
同時に18・19番地にも小さな建物が記入されています。
単純にMapionの精度が上がったのだと思いますが、
13・15番地そして17番地の大きな建物は、
この新宿ノーザンウエストシリーズを始めた時は、
全くなかった建物です。







次に航空写真を見てみようと思います。
まずは2004年の西新宿6丁目のもの。
赤い枠で囲んだのが西新宿6丁目、
下方の透過着色した部分の両側の薄い色の2つが、
上記地図で触れた大きなビルが建設されたエリア。
こうして見ると、もともと駐車場だった所に、
それぞれ大きなビルが建設されたのがわかります。

右側エリアの上部に、
かろうじて小さな家が残っているのが確認できますが、
ここがかつて昭和な建物が密集していたエリアで、
その後大きな桜の木だけが残っていたものの
最終的には更地になってビルが造られたエリアです。



そして2011年12月にアップされている航空写真。
下方の透過着色した両側のエリアに、
ビルが建っているのがよくわかります。
航空写真に写る他のエリアには、
既に沢山の高層ビルが建ち並んでいるので、
それらと並んで写っているとあまり大きさがわかりませんが、
実際に現場で見ると、どのビルもかなり大きく、
圧倒されます。

そして透過着色した中央の赤いエリアを見ると、
上の航空写真と同じ状態なのが分かると思います。
そう、このエリアこそ最期に残った昭和エリアです。
かつてこのエリアをアップした時は
まだ住人が沢山いたので、それほどアップしませんでしたが、
先日訪れてみると、殆どの家が封鎖され、
ついにこのエリアにも最期の時が近づいているのを感じます。

次回からはこの西新宿6丁目最期のエリアを、
アップして行こうと思います。

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