黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

鋸山石切場跡 1

2007-05-08 00:33:22 | 産業遺産
以前、宇都宮の大谷石採石場跡をアップしましたが、
その石が横須賀の軍港施設や東京湾の要塞建設に使われた、
千葉県の金谷にある鋸 (のこぎり) 山石切場もまた、
昭和57年に作業が終了した採石場遺構です。

一年を通じてGWと紅葉の季節以外殆ど人が訪れる事のないこの山は、
石切場の歴史と同時に、
725年開山の日本寺 (にほんじ) の境内でもあるという由緒ある場所ながら、
廃墟感溢れる観光地でもありました。
(地方観光地はたいがい廃墟にみえるのですが)



ロープウエイで登って最初の展望台のすぐ近くには、
かつて商店だったと思われる廃墟が、さっそく出迎えてくれます。









しばらく峰伝いに進むとやがてそそり立つ石切場跡へ出ます。
ノミの跡がくっきりと残る壁面には沢山の植物が繁殖し、
自然の地形の様にすら見えるほどです。








やがて少し開けた所へ出ます。
画像右側には百尺観音と呼ばれる石窟観音像がありますが、
ウェブ上で沢山アップされているのでそちらをご覧ください。

画像中央上に写るのが、名所「地獄のぞき」
展望台にある資料館には、
張り出した岩がすぐ目の前に見える写真がありますが、
その後どれだけ岩を切り出してこの高さになったのか、
気が遠くなります。


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2 Comments

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Unknown (Poo-Poo)
2007-05-14 19:30:13
コメントありがとうございます。
展望台のすぐそばの商店だったと思われる廃墟付近は、ちょうど通ったとき周りに人がいなくて、本当に不気味でした。
混んでいるのは嫌だったけど、人がいない中歩くのは恐そうで、GWに行ってよかったです!
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▼Poo-Pooさんへ (廃墟徒然草)
2007-05-15 01:43:53
そうですか、廃墟付近は「不気味」でしたか(>_<)
確かに人がまったくいない鋸山は、
ちょっと恐い・・・
恐いというより寂しいかもしれませんね。
 
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