黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

酒田市

2011-11-04 23:18:57 | ロケリポ・旅
シリーズでアップして来た東北ロケシリーズ。
最期は酒田市です。

同行したオープロジェクトの西田氏は、
かつて酒田市に住んでいた時期があり、
いわば故郷の一つ。
そのおかげで市内をいろいろと案内してもらいました。



酒田市で印象深かったのは山居倉庫。→Mapion
明治26年(1893)に、米穀倉庫として建設され、
米倉庫の役割は終えたものの、
現在でも農業倉庫として使われている、
木造の美しい倉庫群です。







山居倉庫は一部資料館にも転用され、
現在でも沢山の観光客でにぎわっています。
前回アップした国立米穀倉庫も、
山居倉庫同様、日本の米を管理した重要な施設。
しかし、かたや奇麗に保存され、
かたや廃墟として忘れ去られています。
国立米穀倉庫には機銃掃射の跡や戦中の迷彩塗装の跡が残り、
地元住民からは疎まれている存在だと聞きますが、
目とかに左右されずに、
その建物の意義を考える様になって欲しいですね。







映画『おくりびと』で一躍脚光を浴びた、
NKエージェント(旧割烹小幡)。→Mapion
アカデミー賞の受賞により観光客は激増し、
酒田の街に活気をもたらした廃墟だと思います。







上記NKエージェントに隣接する日和山公園内にある、
旧宮野浦灯台 (通称六角灯台)。
ウェブ上ではよく「国内最古の木造灯台」という記述を見かけますが、
兵庫の今津灯台や石川の福浦灯台など、
六角灯台より古い灯台はかなりあるようですね。







地元にとどまらず人気のあるラーメン店、
『新月』のワンタンメン。
スープは魚介中心のやさしいハイブリッド系。
手打ちの麺はすこし柔らかめの中太のちじれ麺。
2種類の肉を使ったチャーシューに、
もちっとしたワンタン。
全体的に少しぼやっとした印象があるものの、
味はとても美味しいラーメンでいした。









最期はそばの実を剥いて茹でたものにだし汁をかけた
「むきそば」という食べ物。
もともと関西地方の寺院で食べられていたものが酒田に入り、
酒田の家庭食になったもの、というだけあって、
味は極めて上品な薄味だけど、
それがまたそばの味をひきたてて、
とてもおいしい食べ物です。
生まれて初めて食べましたが、
酒田へ行った甲斐があったと思う食べ物でした。


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2 Comments

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Unknown (オープロジェクト西田)
2011-11-05 00:57:12
僕の故郷ネタアップありがとうございます。
Twitterにて宣伝させていただきました(笑)
是非、今度は新潟へもお越しください。
返信する
▼オープロジェクト西田さんへ (KLO @ 廃墟徒然草)
2011-11-05 20:50:32
酒田はよかったすよー!
時間があまりなく、臨港開発線とか殆ど見られなかったんで、
また行きたいです。
新潟も行きたいですね。
蒲原鉄道の木造小屋に眠る車輛とか、
いいすね!
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