ボヤキ嫁の日々の記録

“超”がつくほどの楽天家ダンナと文句が多いボヤキ嫁の日々の記録
ブログ内の写真の無断転載・転用・複製はご遠慮ください

古い辞書が役に立つ

2011年09月19日 | 学校 2011

先日、辞書は新しいほうがいいなんて書いたけど、時と場合にもよるとちょっと撤回。
(辞書の話はこちらから)

学校でサナニエル・ホーソーンの短編小説を読まされている。この週末の宿題は彼の短編小説(A4-11枚分)を読んで要約を書くこと。ささっと読んでみたが、なんだこれ?という単語がいくつかでてきた。ボヤキ嫁が持っている英英辞典(2008年刊行)には記載されていない言葉があった。"Prithee"って何だ?と約20年前の英和辞典で調べたら「願わくは、何とぞ」と記載されていた。そしてきちんと((古))と記載されていた。古い用法でのみ用いるということ。サナニエル・ホーソーンは1809年から1864年に生きていた人なので使われている言葉が古い。時には役立つ古い辞書!と思ったわ。

今取っているクラスの先生、本来はESLを教える人ではないそうで(来期からは英語のクラスを受け持つ)、授業で使う日々の課題に選んでくる小説家は19世紀の人が多い。以前はケイト・ショパン、エドガー・アラン・ポーだった。日本で例えたら、日本語を勉強している人に坪内逍遥や森鴎外などが活躍していた時代の本を読ませるようなものだと思っている。(原版だったら日本語のほうが読みにくいと思うけど。)
教師本人が本を読むのが好きだからと思われるが、少し前の小説は時代背景を知らないと「へ?」となるものが多い。作者についてと、その時代背景も調べておくことが課題にあるため、文章からだけでなく時代背景を鑑みて作者が言わんとしている内容を考察させたいらしい。見方によっては色々な解釈が出来る作品が多く、面白いなと思うのだけど若い子達にはつまらないらしい。