蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

地蔵盆  (bon)

2017-08-23 | 日々雑感、散策、旅行

 

 この行事は近畿地方が中心といいますから、全国的にはお馴染みでないかもしれません。
夏の終わり頃になると、ちょっと普段よりはきれいにした子供たちがお地蔵さんのところに
集まって、お菓子をもらったり、太鼓を叩いたり賑やかに楽しんでいました。
 夕方からは、提灯に明かりがともり、ヤグラのまわりを街の人達が踊りまわる・・
いわゆる盆踊りが始まったりしていました。

 私も子供の頃、大阪市内に住んでいました。 上本町2丁目(当時)の市電通りの交差点
から1本北側の道(長堀通リに並行して)で毎年それがあり、道幅は狭いのに、当時すごく
賑わって、大人たちが楽しそうに踊ったり歌ったりしていました。(当時は、数少ない楽し
いイベントだったのですね。)

         地蔵盆
          (ウイキペディアより)


 地蔵盆を調べてみますと、ウイキペディアに『地蔵盆は、地蔵菩薩の縁日で、厳密には
毎月24日であるが、一般的には、その中で特にお盆にも近い旧暦7月24日のものをいう。
ただし、寺院に祀られている地蔵ではなく、道祖神信仰と結びついた「路傍や街角のお地蔵
さん」いわゆる「辻地蔵」が対象となっている。』とありました。

 旧暦7月24日をそのまま新暦で行う地域や、月遅れの8月24日を中心に行う地域もあると
あり、私の子供の頃のは、8月終わり頃だったのです。 今年の地蔵盆は、8月23,24日だ
そうです。

          (ネット画像より)


 伝説によれば、地蔵菩薩が、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを
救うという意味があり、今日では地蔵盆は子供のための祭とも言え、地蔵に詣った子供達は
地蔵の前に集まって供養の菓子や手料理などを振る舞われる場合が多い。また地域の子供達
が一堂に会するため、子供達に向けたイベントも行われたり、そのまま子供達の楽しい遊び
場となるのです。

 また、sk-imedia(豆知識)に、こんな由来もありました。『平安時代の公卿・歌人である
小野篁は、昼は朝廷に仕え、夜は地獄で閻魔大王の下で仕事(裁判)の補佐をしていました。
ある日、小野篁は地獄で苦しむ死者に代わって、閻魔大王が自身の体を地獄の火で焼いている
ところを目撃してしまい、ただちに大王を救済するために供養する』というものです。実は
この閻魔大王は、地蔵菩薩の化身であり同一人物と言われています。』

 ちょっと横道にそれますが、閻魔大王が地蔵菩薩の化身である・・というのは、ウイキペ
ディアに次のような下りがありました。
 すなわち、『人が亡くなると、死者の審理は通常七回行われるとあり、七日ごとにそれぞれ
秦広王(初七日)・初江王(十四日)・宋帝王(二十一日)・五官王(二十八日)・閻魔王
(三十五日)・変成王(四十二日)・泰山王(四十九日)の順番で一回ずつ審理を受け、
七回の審理で決まらない場合は、追加の審理が三回、平等王(百ヶ日忌)・都市王(一周忌)
・五道転輪王(三回忌)がある。ただし、七回で決まらない場合でも六道のいずれかに行く
事になっており、追加の審理は実質、救済処置である。 もしも地獄道・餓鬼道・畜生道の
三悪道に落ちていたとしても助け、修羅道・人道・天道に居たならば徳が積まれる仕組みと
なっている。』 
 ここで、六道とは、仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の苦しみに満ちた
世界のことで、 
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道 の6つです。

 そして、救済処置も含めた十回の裁判を行う十王にそれぞれ本地仏が以下のように対応
付けられて(鎌倉時代)いるのです。 すなわち、

     

 これで分かりますように、五七日は閻魔大王が担当していますが、その本地仏は地蔵菩薩
なんですね。

 なお、仏事の法要が七日ごとに七回あるのは、審理のたびに十王に対し死者への減罪の
嘆願を行うためであり、追加の審理の三回についての追善法要は救い損ないをなくすための
受け皿として機能していた・・ともありました。 面白いですね。

 さらに、『十王の裁判の裁きは特に閻魔王の宮殿にある「浄玻璃鏡」に映し出される
「生前の善悪」を証拠に推し進められるが、ほかに「この世に残された遺族による追善供養
における態度」も「証拠品」とされるという。』のも、何だか後付けの理屈みたいです。

 上二(当時)の細い道で盆踊りがあったというのは、想い出で 恐らく現在では、そのよう
な優雅?なイベントがこの場所であるとは思えませんが、現在でも賑わっている一大イベント
として盆踊りが、大阪の御堂筋であります。

・北御堂(本願寺津村別院盆踊り 8月24日~25日

・南御堂(難波別院)盆踊り 8月27日~28日

 盆踊りは、盆の時期に死者を供養するための行事として、古くは室町時代あたりからある
そうですが、次第に芸能本位になったり、明治時代にはしばしば風紀を乱すようなことも
あったようです。 町民の間に広く根付いて楽しい夏のイベント化しているのでしょう。
この時季、全国的に各地で盆踊りが行われていますよね。



 

 

 

 

 


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