蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

新たな世界秩序?  (bon)

2023-03-25 | 日々雑感、散策、旅行

 WBCの熱い戦いにのめり込んでいるとき、中国の習近平主席は20日からモス
クワを訪れ、プーチン大統領と会談しました。  偶然、時を同じくして、
岸田首相は3/21に電撃的にウクライナ・キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領
と会談しました。

 岸田首相のウクライナ訪問は、G7広島サミットの中でただ一人、ウクライナ
を訪問していないとの視点からそのタイミングを計っていたと思われますが、
これが、中・ロ首脳会談と、同時期であったことは、ある意味、中・ロ首脳
会談の旋風に水をさした格好とも取れます。 しかし、米国の同盟国である
日本の首相がウクライナを訪問したことは、米・欧の民主国家、つまり西側
諸国と、中・ロとの分断を一層鮮明に浮き彫りにしたともいえるのではない
か。そして、アジアの分断(日本、中国)が明確に意識されることになった
のではないでしょうか。

          (TBSテレビより)

 ロシアのウクライナ侵略以前は、米、トランプ大統領と中国の激しい経済
戦争(貿易)を繰り広げてましたが、ロシアの侵略が始まり、米・欧等のロ
シアに対する経済制裁により、中・ロ経済交流が激増しその結びつきが一層
強化されてきたのです。

 米、中 両国は、世界第1位、第2位の経済力を有するだけでなく、軍事力並
びに他国に対する政治的な影響力においても傑出した存在であり、今や国際
秩序におけるリーダーシップの双璧になっているとも思われます。 実際、
中国は10年以上も前から、先端技術であるAI、バイオテクノロジー、量子技術、
さらにはそれを支える半導体などの基盤技術に膨大な国家予算をつぎ込み急速
に米国に近づいてきました。
 米国としては、自国の優位性を保つためのいわば米・中の「距離差」を持
ち続けるためのあらゆる政策をとるべきとの考えにあると思われるのです。
このように米・中の対立は今後も長期的に世界情勢を規定する要因になって
ゆくと思われるのです。

 このような状況にある中で、今回の習主席のプーチン大統領との会談は、
中・ロの関係を強化し、まさしく西側と中・ロ(親ロシア派を含む)との対立
を色濃く浮き彫りにした以上に、新しい世界秩序の構築に向けた中国の思惑
さえ読み取れるのです。

        世界の分断?
        
           (住友商事グローバルリサーチより)

 CNNニュースの解説から部分を抜き読みしてみました。

・習主席はプーチン大統領を「親愛なる友人」と呼び、「ロシアの発展はあ
なたの指導下で大きく進んだ」と称賛した。
・習主席は今回の訪問を、表向き、ウクライナ和平推進の一環(仲介役)と
位置付けているが、当該の紛争を解決に導く上で、会談は目立った変化をも
たらすには至らなかった。それどころか、「友好国」を自称する中・ロ両国は、
自分たちがいかにして1つの世界秩序を提示し得るのかを明確にした。それは
米国並びに民主主義を掲げる同盟国が主導していると彼らがみなすもう一方の
世界秩序への反撃を念頭に置く。
・会談でウクライナでの戦争の解決に向けた突破口が開かれることはなかった。
・今回、北大西洋条約機構(NATO)や米英豪3カ国の協定「AUKUS
(オーカス)」といった枠組みがもたらす脅威は、両首脳による議論の明確
な焦点として浮上した。
・中・ロ両国は「軍事上の相互信頼を一段と深める」と約束。

                

 にわか勉強で、しかも政治の戦略的目標など分かるはずもありませんが、
ざっくりと捉えると、地球の国々が二つに分断された世界の構図が見えていて、
「第三次世界大戦」的な図式と捉えることもできるのでは? 現在は、それら
に至らないよう、しかもだれも望んではいないようですが、いずれにしても
緊迫した状況に向かっているようです。

 国際刑事裁判所(ICC)は、プーチン大統領他を、戦争犯罪で逮捕状を出し
ました。ウクライナからロシアに連れ去られた1万6千人を超える未成年たちを
収容所で「ロシア国民化」を施されているという。中、ロ共、国際司法制度
に非加盟国ではあるとしても、世界に向けて逮捕状が出ている容疑者と固い
握手を交わし、自国に招く約束を取り付けるなど、習主席の感覚はもはや何者
をも気にしない「天下人」気取りであるのかもしれないですね。

 このような大きなうねりの中で、日本はどのようになすべきでしょうか?

(今回の記事は、ネット(CNNニュース、TBSニュース、日テレニュース、読売新聞記事)、
投稿記事「米中対立の構造的背景と日本の役割」(佐橋亮氏、東京大学東洋文化研究所
准教
授)などを参照しました。)

 

 

 

Amira Willighagen ~ Live in Concert ~ Amazing Grace

 

【中露首脳“和平”強調なぜ?】習主席×プーチン氏会談「共同声明」両者の本音は…岸田首相“キーウ電撃訪問”中露へのインパクトは【深層NEWS】

 

 

 


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