蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

頼 山陽  (bon)

2024-09-22 | 日々雑感、散策、旅行

       関脇 大の里は、昨日、千秋楽を待たず(14日目で)優勝が決まりました。 すでに、
     三役で直近3場所で33勝の大関昇進目安はクリアしていますから、臨時理事会の招集を
     待つばかりとなりました。大銀杏が結えないほどのスピード出世なんですね。
      一方、石川県では、豪雨でまたまた大きな被害が出て心が痛みます。

 

 この人、頼 山陽という名前は随分以前から知っていて、なんでも大阪で生まれ、
しばらくして頼家の故郷である広島で育った、歴史家、文人であり、特に著書
「日本外史」が幕末の維新期の人々に影響を与えた‥というくらいの、フワッと
した外回りのことくらいしか知らないでいました。 この人の命日が旧暦の9月
23日であるのだそうで、ブログに取り上げてみました。

   
       頼山陽像
        (ウイキペディアより)

 話は逸れますが、私が中学を卒業したと同時に中3の担任であったT先生は、ご
出身の広島に帰られて修道高校の教諭となられました。その年の夏休み(高校1年
生)に友人と二人で、先生を広島に訪ねたことがありました。 先生はその頃は
独身で、同僚の先生たちと下宿されていました。私たちはその下宿に2泊ほどして、
T先生に宮島(厳島神社)や原爆ドーム、平和祈念館などを案内していただきました。
 市内の真ん中にある比治山公園内の「頼山陽文徳殿」にも連れて行ってくれて、
その時先生は頼山陽の話をあれこれされていたのを覚えています。が、当時その
ことにほとんど興味がなく、何を話されたのかは皆目記憶にないのです。

 その後先生とは、20年くらい後に、先生が修道高校の修学旅行の引率で上京
された折、皇居前でお目にかかったことがありましたが、10年ほど前に他界され
たのでした。 皇居前でお目にかかった時には、まさか頼山陽の話などは出ません
でしたが、先生を見るとなぜか想い出すのでした。その頃には、詩吟で有名な、
川中島の合戦を謳った漢詩頼山陽作『川中島』は知っていました。

   『鞭声粛粛 夜河を過る 
    曉に見る千兵の 大牙を擁するを
    遺恨なり十年 一剣を磨き
    流星光底 長蛇を逸す

        頼山陽文徳殿(比治山公園内)
        (広島市公式HPより)

 もう一つ、頼山陽が生まれたのは、当時、山陽の父が私塾「青山社」を開いて
いた大坂江戸堀であったそうですが、この地は金光教玉水教会の近くであるそう
です。 私のおふくろは、母方の宗教を守って、毎月決まって、この玉水教会に
お参りに行っていたことが想い出され、更にこの近くのYMCAの予備校には私が1年
間お世話になったところでもあるのです。時代も違うし、このような文人・学者
には遠い身ですがなぜか近しい感じもするのでした。

               

 本題から外れてしまいましたが、頼山陽についてウイキペディアに、江戸時代
後期の歴史家・思想家・漢詩人・文人で 享年53歳とありますが、息を引き取る直前
まで筆を握っていた、メガネはかけたままとあり、相当な勉学者であったと思われ
ます。

 幼少時より詩文の才があり、また歴史に深い興味を示していたそうで、1788年
には広島藩学問所(現・修道高等学校)に入学しています。その後父が江戸在勤
となったため、江戸に遊学しますが、帰国後1800年には、突如脱藩を企てた咎で
広島の自宅に幽閉されることになるのですが、これがかえって山陽を学問に専念
させることとなったそうです。

 1826年には、代表作となる『日本外史』が完成し、翌年には江戸幕府老中松平
定信に献上されたとあります。

 『日本外史』(外史とは民間による歴史書の意)は、源・平2氏から徳川氏までの
武家盛衰史で、すべて漢文体で記述されているそうですが、明治以降口語体に翻訳
された本も刊行されているそうです。幕末から明治にかけてもっとも多く読まれた
歴史書であると書かれています。

 「平安時代末期の源氏・平氏の争いから始まり、北条氏・楠氏・新田氏・足利氏・
毛利氏・後北条氏・武田氏・上杉氏・織田氏・豊臣氏・徳川氏までの歴史を、武家
の興亡を中心に家系ごとに分割されて書かれている。」とあります。また、「歴史
考証は不正確で議論に偏りがあり、史書というよりは歴史物語である。 しかし、
独特の史観とダイナミックな表現で幕末の尊王攘夷運動に与えた影響は甚大であっ
た。伊藤博文、近藤勇の愛読書であったことでも知られる。」ともあります。

 このウイキペディアの解説をみれば、源氏・平氏からはじまり、有名どころの
人物が勢ぞろいしていることから、少なからず興味を引かれ、一度手にしてみたい
気にかられますが、そのハードルはやはり高いのではと躊躇しています。

               

 今日(9/22)は秋分の日です。暑さ寒さも彼岸まで・・と言いますが、9月いっ
ぱいはまだまだ暑そうです。

     さいたま市の9/22からの気温予測
    (日本気象協会より)

  これ迄よりは、いくらか涼しくなっているようですが・・

 

 

 

日本外史(江戸:頼山陽)「幕末から明治を駆け抜けた国史書」清代の中国人が絶賛! #漢文 #漢文チャンネル


詩吟 川中島「不識庵機山を撃つの図に題す」 詩:頼山陽 吟:黒田紫空 くろだしくう クロダシクウ

 

 

 

 


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