このところお天気が良く、街中も紅葉が進んで大変気持ちの良い初冬という感じです。
昨日は、園芸友の会例会に出席してきました。
この季節、大体、園芸シーズンが終わり、冬を迎える準備の時期ですが、会員の発表が引き金になったせいか、
各地の名勝探索とそこに名だたる植物や 俳句と草花など、話題は大きく広がりました。
そんな中、季節的には “夏の風物詩” ですが、“つりしのぶ”について、ここにご紹介したいと思いました。
ご存知の方も多いと思いますが、“吊りしのぶ” あるいは “釣りしのぶ” は、江戸時代、すでに
町民の間で親しまれ、大正時代には海外にまで輸出されたといわれています。
戦前、家々の軒さきにこの 吊りしのぶ が多く見られ、下町情緒豊かな風情を演出していました。
つりしのぶ(ネットから引用しました。)
生産地では、大量に作っている・・。
で、この “しのぶ” というのは何かといえば、“シダ” の一種で、学名をダバリア・マリエシイ・モーリーといい、
樹木の樹皮上に生育する着生植物だそうです。
ウイキペディアによれば、“葉は三~四回羽状複葉っぽく裂け、全体としては卵形になる。
小葉は先がやや細い楕円形。・・(中略)葉は冬に落ちる落葉性。ただし、南西諸島のものは常緑である。
茎は太くて長く伸び、樹皮に根で張りつき、枝分かれしながら樹皮の上をはい回る。
よく育てば、木の幹の回り一面に広がって葉をつける。” とあります。
木炭かヘゴ材を芯にその周りをミズゴケでくるみ、これにシノブの根茎を這わせ、紐で吊るせるようにした
ものをシノブ玉と呼び、軒下などに吊り下げて鑑賞したのです。
また、近年は、より葉が分厚く、台湾産の種である常緑のトキワシノブが栽培されているという。
シノブは、季語(夏)でもあり、その名は古来より和歌などにも見られ、長く観賞の対象となっていたことを
伺わせています。 和名の意味は「忍」であり、水が無くても「堪え忍ぶ」性質が強いためとなどと言われて
いるそうです。
なお、シノブはシダの古名のひとつでもあり、この名を持つシダは数多く、代表的なものにノキシノブ・タチシノブ・ホラシノブなどがある。また、カニクサにはツルシノブという別名もあるとか~。
水かけて夜にしたりけりつりしのぶ 一茶
日比谷公園は、長閑なお昼時・・人々で賑わっていました。
♫ 会員発表の中に、茅野市、車山の向こう・・八島が原湿原に
“山小屋の灯記念碑”(米山正夫 詩・曲) がありましたので・・・。
(ネットから)