蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

つりしのぶ  (bon)

2013-11-23 | 日々雑感、散策、旅行

このところお天気が良く、街中も紅葉が進んで大変気持ちの良い初冬という感じです。

昨日は、園芸友の会例会に出席してきました。
この季節、大体、園芸シーズンが終わり、冬を迎える準備の時期ですが、会員の発表が引き金になったせいか、
各地の名勝探索とそこに名だたる植物や 俳句と草花など、話題は大きく広がりました。

 そんな中、季節的には “夏の風物詩” ですが、“つりしのぶ”について、ここにご紹介したいと思いました。

 ご存知の方も多いと思いますが、“吊りしのぶ” あるいは “釣りしのぶ” は、江戸時代、すでに
町民の間で親しまれ、大正時代には海外にまで輸出されたといわれています。
戦前、家々の軒さきにこの 吊りしのぶ が多く見られ、下町情緒豊かな風情を演出していました。

つりしのぶ(ネットから引用しました。)

             

 

           生産地では、大量に作っている・・。
                    

 

 で、この “しのぶ” というのは何かといえば、“シダ” の一種で、学名をダバリア・マリエシイ・モーリーといい、
樹木の樹皮上に生育する着生植物だそうです。

 ウイキペディアによれば、“葉は三~四回羽状複葉っぽく裂け、全体としては卵形になる。
小葉は先がやや細い楕円形。・・(中略)葉は冬に落ちる落葉性。ただし、南西諸島のものは常緑である。
茎は太くて長く伸び、樹皮に根で張りつき、枝分かれしながら樹皮の上をはい回る。
よく育てば、木の幹の回り一面に広がって葉をつける。”  とあります。

 木炭かヘゴ材を芯にその周りをミズゴケでくるみ、これにシノブの根茎を這わせ、紐で吊るせるようにした
ものをシノブ玉と呼び、軒下などに吊り下げて鑑賞したのです。
また、近年は、より葉が分厚く、台湾産の種である常緑のトキワシノブが栽培されているという。

シノブは、季語(夏)でもあり、その名は古来より和歌などにも見られ、長く観賞の対象となっていたことを
伺わせています。 和名の意味は「忍」であり、水が無くても「堪え忍ぶ」性質が強いためとなどと言われて
いるそうです。

 なお、シノブはシダの古名のひとつでもあり、この名を持つシダは数多く、代表的なものにノキシノブ・タチシノブ・ホラシノブなどがある。また、カニクサにはツルシノブという別名もあるとか~。

 

     水かけて夜にしたりけりつりしのぶ   一茶

 

 日比谷公園は、長閑なお昼時・・人々で賑わっていました。
       

 

♫ 会員発表の中に、茅野市、車山の向こう・・八島が原湿原に 
    “山小屋の灯記念碑”(米山正夫 詩・曲)  がありましたので・・・。
 
             (ネットから)



 

 

 

 

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昭和歌謡を楽しんだ (mak)
2013-11-27 09:55:31
茅野市の車山の向こうに、山小屋の記念碑があるなんて、昭和歌謡が懐かしく久しぶりに、戦前戦後の名曲を聴きました。https://twitter.com/romantics2010/media
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