このところ台風続きで、各地で豪雨被害が出ています。
今日の関東は、朝から雨がしっかりと降っていて、気温も
低く、既に10月中頃の気温だそうです。
今日(9月22日)は、秋分の日で休日です。
あぁ、そうなんだ! で終わってしまうのではなく、もうちょっとお付き合いを・・。
ふつう“秋分の日は、9月23日”という記憶がありませんでしょうか? そうですね、大体は、
23日ですが、24日のこともあり、22日のこともあるのです。
4年前、2012.9.22は、なんと明治29年(1896年)以来、116年ぶりに22日が秋分の日であったの
です。 このブログにも、“116年ぶりの秋分の日”(2012.9.22)として記事アップしていま
した。
別にいつだっていいじゃないか・・! かもしれませんが、この日が祝日であり、この時期
9月23日ごろというのは、敬老の日(9月第3月曜日)の休日とのからみで、シルバーウイーク
(長連休)となるかどうか気になることもあるのですね。 ちなみに、敬老の日が9/21で月曜日、
秋分の日が9/23であれば水曜日であり、その間に挟まれた22日(火曜日)は、祝日法の規定で
休日となりますから、敬老の日の前の土曜日(19日)から数えると5連休となるのですね。
これは、2009年と2015年がそうだったのでした。 今年は、19日が敬老の日(月曜日)で、
22日が秋分の日ですから、連休とはなりませんでした。
黄道(太陽の移動)
(ネット画像より)
秋分の日が、どうして日にちが変わるのかといえば、そもそも秋分の日というのは、太陽が
黄経180度の秋分点を通過する日ですが、1年が365日丁度でなく、真の1年は365.2422日で、
約6時間弱長いことに由来しているのです。たとえば、秋分点を過ぎる時刻が、23日の10時だと
すると、1年目は、10+6=16時ころですから、23日の16時、2年目は、16+6=22時で、23日。
3年目は、22+6=28時=24日の04時となり、秋分の日は24日となります。4年目は、24日の
04+6=10時となりますが、うるう年(4年に1度)でその年の2月に1日プラスしていますから、
当該9月は1日マイナスしなければなりませんので、23日が秋分の日となるのですね。
そしてさらに、ややこしいのですが、この閏で1日マイナスにすると、約45分引きすぎる
(前倒し)ことになり、4年ごとに45分ずつ早まってゆく計算になります。それで、22日になる
ことがあるのです。この部分は、ブログ「116年目ぶりの秋分の日」(2012.9.22)に記事アップ
(国立天文台からの引用)していますので、興味のある方はどうぞご覧ください。
なんだか分かったような分からないような話ですが、計算上、1979年は9月24日で、1980年から
2011年まではずっと9月23日で変わらず、その後2012年から2044年までは、閏年に限り9月22日、
平年は23日が秋分の日となるそうです。 また、9月24日が秋分となるのは、21世紀中にはなく、
22世紀も2103年と2107年の2回だけだそうです。 さらに余計なことですが、秋分の日が9月21日
で月曜日となった場合、これは敬老の日と重なってしまい、この時の祝日の扱いの定義はなされ
ていないというから、どうするのか気になるところではありますが、 このようになるのは、
なんと、29世紀、2876年なんだそうですよ!
蓼科農園のススキ(2016.9.9)
ところで秋分の日を決めるのは、 国立天文台が作成する「歴象年表」に基づいて閣議で
決定されているのだそうです。その前年の2月に官報に「歴要項」を掲載して発表されている
のだそうです。 なので、厳密にいえば、再来年以降の秋分は、秋分の日とは言えないのですね。
つまり“天文学上の~”ということになるのです。
参考までに、うるう年に関して以下のような表(ウイキペディアに)がありましたので、
引用しました。
つまり、西暦を4で割り切れる年は閏年と覚えていますが、うち100でも割り切れる場合は、
平年となり、さらに100で割り切れるが、400でも割り切れるときは、閏年となる。
まぁ、こんなことを知っていても、何にもなりませんが・・・。
条件 |
ユリウス暦 |
グレゴリオ暦 |
例 |
西暦が4で割り切れる年 |
閏年 |
閏年 |
2004年,2008年,2012年 |
うち100で割り切れる年 |
閏年 |
平年 |
1700年,1800年,1900年 |
うち400で割り切れる年 |
閏年 |
閏年 |
1600年,2000年 |
(ウイキペディアより)
またまた暦の話題で、飛んできました。
昔、私は誤解していました。26000年周期の地球の歳差(ゴマ擦り)運動の影響です。
歳差により、天球上で春分点がわずかづつずれていくので、太陽暦と、季節の関係が1万3000年で逆転するのではないか?(1月が北半球で夏になる?)と、昔、心配になりました。
しかし、これは間違いでした。太陽暦は、その差分も地球と太陽との相対関係に関しては折り込み済みで、そんなことは起こらないのですね。冬至点も一緒にずれていくので。
ただし、星座はずれる。今、夏の星座は冬に見えるようになる。実際、黄道12星(誕生月星座)は、占星術が決まってから3000年経ってますから、現在の暦からすれば、大体一か月(3000/26000×360度)ずれが出てますよね。このずれは今後どんどん拡大する。・・・実は、私の天体運動への疑問の出発点は、何故、誕生月星座はひと月ずれているのか?の問いかけでした。
お粗末さまです。
太陽暦がよくできていたとしても、星座まではカバーしきれないんだな、と思った次第です。
元々、占星術で使われているのは、12宮で、もとは、白羊宮(牡羊座)、金牛宮(おうし座)・・と、春分点を基準として12等分して決められた(紀元前2000)。その時は、宮と星座はほぼ一致していたが、仰る通り歳差運動で、この春分点がずれてきた・・。そのずれが、計算通り、約30度(1か月)あるということですね。
少し調べて確認しました。 ありがとうございました。
それにしても鋭い疑問をお持ちでしたね・・!