蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

貝原益軒  (bon)

2014-08-27 | 日々雑感、散策、旅行

 突然ですが、今日8月27日(旧暦で)は貝原益軒の命日ということだそうです。
この人の名前、そして “養生訓” は殆どの人が知るところであり、私もその一人ですが、さてその、養生訓が
どのようなものであるか・・などは、ついぞ詳しく見ることはありませんでした。
で、命日に因んで、少し紐解いてみたいと思いました。 (ウイキペディアを参照しました、)

 貝原益軒は、江戸時代(1630~1714)の本草学者、儒学者で、福岡の人で、本名を篤信といい、号を損軒と名乗り、
晩年に益軒と称したとあります。

             貝原益軒像
                   (ウイキペディアより)


 著書に、教育書の『養生訓』、『和俗童子訓』、『五常訓』や、本草書、思想書、紀行文などたくさんの著作物が残されています。
この中で、『養生訓』(ようじょうくん)は、健康な生活の暮し方について、実体験に基づいて書かれた書物であり、
長寿を全うするための身体の養生だけでなく、こころの養生も説いているところに特徴があるといいます。彼の著作の中でも
最もよく読まれたものだそうです。
第1巻~第8巻までそのボリュームもすごいですが、割合分かり易く書かれていると思います。
で、その、基本には以下の思想が貫かれているというのです。 すなわち・・

養生の視点からの「三楽」として

 1、道を行い、善を積むことを楽しむ
 2、病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
 3、長寿を楽しむ。

また、その長寿を全うするための条件として、自分の内外の条件が指摘されていて、その自らの内にある四つの欲を
抑えるため、次のものを我慢せよといっています。

 1、あれこれ食べてみたいという食欲
 2、色欲
 3、むやみに眠りたがる欲
 4、徒らに喋りたがる欲

すごく長いので、以下に3つだけ引用してみました。

第1巻 総論上

(105)

凡(およそ)養生の道は、内慾をこらゆるを以(て)本とす。本をつとむれば、元気つよくして、外邪をおかさず。
内慾をつつしまずして、元気よはければ、外邪にやぶれやすくして、大病となり天命をたもたず。内慾をこらゆるに、
其(の)大なる条目は、飲食をよき程にして過さず。脾胃をやぶり病を発する物をくらはず。色慾をつつしみて精気を
おしみ、時ならずして臥さず。 久しく睡る事をいましめ、久しく安坐せず、時々身をうごかして、気をめぐらすべし。
ことに食後には、必数百歩、歩行すべし。 もし久しく安坐し、又、食後に穏坐し、ひるいね、食気いまだ消化せざるに、
早くふしねぶれば、滞りて病を生じ、久しきをつめば、元気発生せずして、よはくなる。 常に元気をへらす事をおしみて、
言語をすくなくし、七情をよきほどにし、七情の内にて取わき、いかり、かなしみ、うれひ思ひをすくなくすべし。
慾をおさえ、心を平にし、気を和(やわらか)にしてあらくせず、しづかにしてさはがしからず、心はつねに和楽なるべし。
憂ひ苦むべからず。 是皆、内慾をこらえて元気を養ふ道也。 又、風寒暑湿の外邪をふせぎてやぶられず。
此内外の数(あまた)の慎は、養生の大なる条目なり。是をよく慎しみ守るべし。

第2巻 総論下

(210)

一時の慾をこらへずして病を生じ、百年の身をあやまる。愚なるかな。長命をたもちて久しく安楽ならん事を願はゞ、
慾をほしゐまゝにすべからず。 慾をこらゆるは長命の基也。 慾をほしゐまゝにするは短命の基也。恣なると忍ぶとは、
是寿(いのちながき)と夭(いのちみじかき)とのわかるる所也。

第8巻 養老

(804)

老後は、わかき時より月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、
あだに、日をくらすべからず。つねに時日をおしむべし。心しづかに、従容(しょうよう)として余日を楽み、いかりなく、
慾すくなくして、残躯をやしなふべし。老後一日も楽しまずして、空しく過ごすはおしむべし。老後の一日、千金にあたるべし。
人の子たる者、是を心にかけて思はざるべんけや。

                                       

 

関連は特にありませんが・・
 

 

 

 

 


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