新年、2023年も早や1か月が過ぎようとしています。ウクライナは以前戦火の中
にあり、コロナも未だ沈静化せず、死亡者は増加傾向にあります。しかし、コロナ
については、5類移行が決定され、大きな流れは沈静化の方向にあるのでしょう。
早く、自由な気分で行動したいですね。
北国には、例年にも増して大雪、積雪の被害が出て大変ですが、日が少しずつ
長くなる実感もあり、最後の寒さを乗り越えて春を待ちましょう。
さて、不思議な日本語も33を数えます。例によって思いつくまま順不同で選ん
でいますが、お楽しみいただければ幸いです。では・・
・馬の骨 「どこの馬の骨ともわからないやつにうちの娘は渡さないぞ・・」
いきなり不穏当な情景が飛び出しましたが、馬の骨とは、素性のわからない者を
あざけっていう言葉とありました。
(ネット画像より)
どうして馬なのでしょうか? そして骨なんでしょうか?
言語由来辞典には、中国で役に立たないものの代表として言われていた言葉
「一に鶏肋(けいろく)、二に馬骨」がその由来であると。
「鶏肋」とは、ニワトリの肋骨のことで、小さ過ぎて役に立たない。「馬骨」
とは、馬の骨のことで、役に立たないうえ、大き過ぎて処分にも困る というと
ころから、誰にも必要とされず役に立たない者の意味となったとあります。
そして、漢字の「骨」には「人柄」の意味もあることから、馬の骨は「大人で
あるが成長過程や職業がわからない」といった意味も持つようになり、現代では
主にこの意味で使われているとありました。
しかし、どうして「骨」なんでしょうか? 何か謂れがあるのでしょうね。
馬の代わりに同じ身近な動物として、古くは「牛の骨」という言葉もあったそ
うです。「犬の骨」はあるのでしょうか?
馬が使われている言葉はいろいろとあります。 馬の耳に念仏 生き馬の目を
抜く、馬耳東風 馬子にも衣装 馬には乗ってみよ人には添うて見よ ・・・
・マネキン 「マネキン」は、フランス語で「モデル」を指すmannequin(マ
ヌカン)の英語読みに由来するそうです。フランス語のmannequinは、オランダ語
で「小人」を指す manikin に由来しているとありました。
で、フランス語のマネキンとは、もともと衣服の展示に使われる等身大の人形
(マネキン人形)を指していましたが、発展して店頭において各種商品の宣伝・
販売促進にあたる販売員(宣伝販売促進員)や、その職種をも指すのだそうです。
服飾品の販売から使われるようになった用語だそうですが、さらに食品の試食・
実演販売などにも用いられているようです。
フランス語の発音では、「マヌカン」となるそうですが、日本では「マヌカン」
が「招かん(客を招かない)」ことに通じることを嫌った化粧品会社が「招き猫」
にかけて造語したためとありました。
そして、日本においも「マネキン」の語は、初めマネキン人形を指していて、
1925年(大正14年)には初のマネキン人形専業メーカー「島津マネキン」(京都市)
が創業しています。
モデル兼販売員としての「マネキン」は、1928年(昭和3年)昭和天皇の即位
大礼で開催された博覧会で高島屋呉服店が「マネキン・ガール」を登場させたの
がはじまりだとありました。
さらに、店頭販売員の職業紹介に特化した「マネキン紹介事業」(マネキン紹
介所)というのがあり、「正式な職種名」として事業所や業界団体の名称として
使われているそうです。
・ビキニ 水着のあのビキニです。ビキニ(bikini)とは、胸と腰をわずかに
覆うだけのセパレーツ型(ツーピース型)の女性用水着で、ビキニスタイルなど
ともいいます。言語由来辞典には、「ビキニ」は、なんと!原爆実験に由来して
いるのですね。
1946~58年にアメリカの原子爆弾の実験が、中部太平洋マーシャル諸島共和国
の北西部に位置する小環礁の「ビキニ」で行われましたが、その最初の年1946年
に、フランスのデザイナー ルイ・レアールが、セパレーツ型の大胆な水着を世界
で初めて発表したのです。
(ネット画像より)
それ以前に発表されていた大胆な水着が、最も小さいという意味で「アトム
(原子)」と呼ばれていたことから、その年に原爆実験がビキニ環礁で行われた
ことに因んで、その衝撃をなぞらえて「ビキニ」と呼んだのだそうです。
ビキニ環礁での実験で用いられた原爆のように「小さくて破壊的」との意味が
込められたといわれ、類似の下着にもその名が用いられたそうです。驚きですね。
この一連の原爆実験で、1954年の水爆実験では、付近で操業していた日本漁船
第五福竜丸などが被爆したのでした。ビキニ環礁は、核兵器の惨禍の象徴として
2010年に世界遺産(文化遺産)に登録されたそうです。。
・西京味噌 ウイキペディアに、『西京味噌特定の味噌蔵(現本田味噌本店・
株式会社 西京味噌)の銘柄である。同社の丹波杜氏であった初代、丹波屋茂助が
禁裏御所(今の京都御所)のご用命を受け、宮中の料理用味噌を吟醸し、献上し
たのが始まりで、明治維新により都が江戸へ遷都され「東京」となり、京都をそ
れに対し「西京」とも呼んだことから、特に西京味噌といわれるようになった。』
とありました。
塩分は5%前後と低く、麹を糖化させた自然な甘みとなめらかな口当たりが特徴。
公家・宮廷文化の中で育まれた白味噌(西京味噌)は「美しさと甘味」を最大限
活かすため短期熟型で低塩分味噌で、長期保存には向かないものの宮廷料理の彩を
添える調味料として使用された。
西京味噌は京都(関西圏)のお正月の雑煮には欠かせない味噌であり、今日の
正月に食される白味噌仕立ての雑煮は幕末あたりからだそうです。また、西京味噌
を味醂等で伸ばして季節の魚や肉を漬け込んだ西京漬けは広く親しまれていますね。
(ネット画像より)
西京味噌の定義がありました。「京都府味噌工業協同組合に所属する企業が、
同組合の認定する原料を使用し、京都府内で生産し、同組合の品質認定を受けた
低塩甘口の白みそ。」
・かけはぎ かけはぎ (かけつぎ)とは、和服・洋服などにできてしまった
穴・引っ掛け傷などを、塞ぐ修理のことを言いますが、この修理は、単に「継ぎ
あて」ではなく、まわりの繊維と融合させながら、一本一本織り込んで「できる
だけ元の状態に近づける」高度な修復技術のことをいうとあります。 漢字では、
「掛け矧ぎ」、「掛け接ぎ」と書き、布が破れたりしたときに、ついだ所がほと
んどわからないようにはぎ合わせる方法なんですね。
かけはぎ例
(江見屋かけつぎ専門店画像より)
新品の洋服を買った時に「布の切れ端」が付いてきますが、この意味には2つ
あり、一つはこの「かけはぎ」に使い同じ生地で直せるように、共布として付け
られているのです。もう一つの理由は、洗濯の試し洗いのためだそうです。洗剤
による変色、色落ち、縮みなどの影響を事前に確認するために付けられているの
だそうです。
共布(ともぬの)は、共切れ(ともぎれ)とも呼ばれる「同じ生地のハギレ布」
のことですね。
つぎはぎ(継ぎ接ぎ)は、複数の布を縫い合わせることで、かけはぎとは、か
け離れていますね。
Mannequin (1987) / Starship - Nothing's Gonna Stop Us Now (Music Video)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます