蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

十五夜 ’16  (bon)

2016-09-16 | 日々雑感、散策、旅行

 昨夜は十五夜でした。あいにく関東地方は、宵の口は曇り空で きれいなお月様は顔を出し
ませんでしたが、午後10時頃には、すっかり晴れてきれいなお月様が出ました。   
 昨日は、9月15日で、ちょうど15夜・・だったのですが、“十五夜”というのは、旧暦(太陰
太陽暦)の8月15日のことなんですね。 今年はたまたま、15日に一致したのでした。 昨年は
9月27日でしたし、来年は、閏5月が入りますから、十五夜は、新暦でいうと10月4日になるん
ですね。

 十五夜の月は、“中秋の名月”と呼ばれますが、中秋とは、秋のちょうど真ん中との意味で、
旧暦では、7,8,9月の3か月を秋とし、その真ん中が8月15日だから、この日が中秋。 この
ブログでも、何度か取り上げていますから、ここではダブらないような視点から取り上げて
みたいと思います。中秋の名月の習慣や呼び方など基本的な事柄については、これまでの記事、
「中秋の名月」(2015.9.28)、(2013.9.19)他をご覧ください。

          昨夜の中秋の名月 
            

 

 以下には、ネット「アストロアーツ」HPより要点をピックアップするなどして話を進め
たいと思います。

 ○中秋の名月は、必ずしも満月と一致しない。

 旧暦では、新月(朔)から新月(朔)までを1か月(29.5日)とし、その始まりを朔日
(ついたち)としていますね。 で、その真ん中15日は、正確には29.5の半分=14.75≒14.8で、
満月(望)は、15とは少しずれることになります。そして、朔となる時刻によっては、日付と
しては、1日ずれることになりますし、さらに月は、楕円軌道をとっているなどの様々な理由
から少しずれるのです。3年前の中秋の名月は、2013.9.19で満月と丁度一致していました。
今年は、昨日9/15が中秋で、明日9/17が満月です。

 ちなみに、今後10年間の中秋の名月と満月の日にちは、アストロアーツより以下のように
なっています。

           今後10年の満月(アストロアーツより)
 
               

 これによりますと、2021~2023の3年間は、中秋と満月が一致しています。 

 

○なぜ秋に見るのでしょうか?

 これについても、言及されていて、いわゆる“満月”は、毎月あるのですけれども、満月は
丁度、太陽が地球の反対側にいる時ですから、冬の満月は空高く、夏の満月は低いところに
出ることになり、丁度良い高さに見えるのは春と秋になります。しかし、春は霞がかかったり
しますが、秋は澄み切った空になり、きれいに見える。そんなことから、秋となったという
のです。 まぁ、感覚的にいっても、静かな秋の風情がお似合いですよね。

 

○その他、月に関する呼び方  アストロアーツに、以下のような面白い呼び方が紹介されて
いました。

 ・ブルームーン  この呼び方は、初めて知るところなのですが、(洋酒カクテルなど に、
ブルームーンがありますが。)次のようにあります。 『1か月の間に2回満月があるとき、
その2回目の満月のことを“ブルームーン”と呼ぶことがあります。もともとは「一つの季節の
間に4回満月があるときの3回目の満月」を指す言葉だったようですが、 現在では「ひと月で
2回目の満月」のほうがよく知られています。実際に満月が青く見えるわけではありません。
前回は2015年7月31日の満月がブルームーンでした。次回は2018年1月31日の満月がブルー
ムーンですが、この日は皆既月食が起こるので「ブルームーンが赤く見える」ことになります。』

 ストロベリー(フル)ムーン 『赤い満月のことではなく、6月の満月のこと。一部の
北米先住民族の間で「イチゴの収穫期に当たる満月」を指して呼ばれていました。』    ブラックムーン 『ブルームーンの反対で「1か月のうちで2回新月があるとき、その2回目の新月」を指して呼ぶことがあります。この呼び方に従うと2016年10月31日の新月がブラックムーンになります。』

  • ブラッディムーン 『「血のように赤い」月。地平線近くにあり地球の大気の影響で赤く見える満月や、皆既月食中の満月を指して呼ぶことがあります。』

 

  面白いですね。 しかし、昨夜は、無事に中秋の名月を観ることが出来て、諦めずに何度も空を眺めた甲斐がありました。

 ちなみに、この日の月齢は、13.7とありますから、これは正時(12時)の値ですから、私が見た夜10時の月齢は、およそ、14.1 位だと思います。

 

 


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3 コメント

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太陰太陽暦 (hinotorigusa)
2016-09-16 22:16:18
hinotorigusaです。
興味が引かれる記事でした。

現代の太陰歴(正確には太陰太陽暦)は、結構厳密な天文学で成り立っていることを、数年前に知りました。
確か、その年の(もちろん陰暦での)日本の陰暦の日付と中国(韓国も?)の陰暦日付が一日ずれてしまった事象です。
甚だ不確かな記憶ですが、白道の(新月)南中時?の時刻の日本と中国での子午線差によるずれが、たまたまその年に限って一月一日の日付決定の要素の双方に跨ってしまい、その年は一年間、一日ずれるという滅多にないことが起こってしまったのではなかったかなあ。

結構厳密にやっているんだんなあ(東京天文台が計算するので当たり前ですが)、と改めて感服した次第でした。
返信する
旧歴の問題 (bon)
2016-09-17 17:02:19
hinotorigusaさん、コメントありがとうございます。
旧暦では、朔(新月)の瞬間を含む日を、歴月の始まりと決められていますね。ネットで調べてみましたら、2013年の6月に朔(新月)の瞬間が、世界標準時で6/8 15:56 中国時(北京標準時)で6/8 23:56 日本時では6/9 0:56 と時差により変わってしまうのです。同じ朔の瞬間で、日付が1日ずれる。 こんなことが起こるのは、次は2019だそうで、日本11/27 中国11/26 なのだそうです。
2年前のブログで「天地明察」をアップした時も、感銘しましたが、当時渋川春海が提言した暦から、貞亮歴(1685年)ー宝歴歴ー寛政歴―天保歴(~1870年)、そして、明治6年(1873年)にグレゴリオ暦となるのでした。
韓国でも、李氏朝鮮第4代世宗大王の時に、中国の支配下から脱する一つとして、独自の天文観測技術を制定し、暦を作ったようですね。この人は、ハングル発明などでも知られています。
返信する
太陰歴 (hinotorigusa)
2016-09-17 21:49:33
bonさま、
御解説大変感謝です。
元日に起こったというのがミソなのでしょうか。
太陰歴の方が、天文数学問題としては、おもしろいかも知れないですね。
返信する

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