宇宙図は 文科省が2007年の科学技術週間に配布したポスターで、「一家に1枚」
シリーズの一つで第3弾なんですね。 最初の年(2005年)は、周期表、2年目は
ヒトゲノムで、3年目が宇宙図というわけなんですね。 この後、光、天体望遠鏡
と続いて、今年(2020年)は、南極 でこれまで16枚シリーズされているんです。
(私は知りませんでした。)
それが、ひょんなことからこの宇宙図を知ることになって、だからどうだって
いうこともないのですが、面白いと思いましたので ちょっとだけここに記事アッ
プしてみました。(難しいので、ほとんどコピペで申し訳ありません。)
大空を見上げ、未来に思いを馳せたり、夜空に光る無数の天体を見上げ 思いは
はるかかなたの夢の世界に広がる・・ しかし、この宇宙を眺め、星を見ている
のは“すべて過去”なんですね。至極当然のことですけれど、“あの星に飛んで
ゆきたい!”などと、まるで未来に飛ぶがごとき錯覚をしてしまいますね。見え
ているのはすべて過去、それもすごい過去なんですね。面白いですね。
宇宙図(一番上の面が現在、その中央に人が立っている。)
(国立天文台HPより)
この宇宙図の見方が、国立天文台のページに詳しく解説されていましたので、
以下にコピペさせていただきました。 そこには4つのルールがあり、先ずそのル
ールから・・。 (図の一番下が、宇宙の創生です。)
ルール1 宇宙を見ることは昔を見ること
『不思議なことに、地球から宇宙をながめると、そこに見えるのは昔の宇宙の姿
です。例えば私たちに見える太陽は、8分ほど昔の姿。すばる(散開星団M45)は
400年ほど昔の姿なのです。なぜ、そんなことが起こるのでしょう? 私たちに
ものが見えるのは、そこから発した光が私たちに届くから。けれど宇宙の星々は
とても遠いので、光でさえ やってくるのに時間がかかります。そのため、こちら
に届くころには、その光が伝える星の姿はもう「昔の姿」になってしまっている
のです。』
ルール2 見える宇宙と見えない宇宙がある
『宇宙図の中心に描かれた私たち人間の前後左右には、「現在の宇宙」が広がっ
ています。 しかし私たちに、その宇宙の姿は見えません。ルール1を忘れずに。
見えているのは、昔の宇宙なのです。私たちが肉眼や望遠鏡で捉えることのでき
る天体をこの宇宙図に並べていくと、図の中心にあるような、きれいなしずく形
の表面になります。宇宙のこの部分だけを、私たちの眼は見ています。またそれ
ぞれの天体は、何千年前、何億年前と、違う時代の姿を私たちに見せているので
す。』
ルール3 宇宙では、遠くの距離は要注意
『天体までの距離を表す時によく使われるのが、「光が旅をしてきた道のり」で
す。例えば、私たちに見える宇宙の中で一番遠くからきた光は、137億年をかけて
「137億光年」の距離を旅してきました。しかしその長い旅の間にも宇宙は広がり
続けたため、光が進んでこなければいけない道のりは、スタート時点よりもどん
どん伸び、光が放たれた場所自体も、はるかに遠ざかってしまいました。光が届
いた現在、その場所は、もう私たちから470億光年のかなたに離れていると推測さ
れています。』
ルール4 宇宙は「科学の眼」で見えてくる
『私たちに見える宇宙は、広大な宇宙の、ほんのひとしずくです(しずく形の表
面)。しかし「科学の眼」は、それを手がかりに、さまざまなことを明らかにし
てきました。私たちに見える宇宙が、どうやって誕生したのか(ラッパ形の底の
部分)。それがどのように広がってきたか(ラッパ形の表面のかたち)。そして
ラッパ形の向こうにも、宇宙は遠く広がっているという可能性。この宇宙図には、
そうした科学的発見の成果がたくさんに詰まっています。宇宙は、あなたに読み
解かれるのを待っています。』
う~ん、やさしい言葉で書かれていますが、内容は大変難しいですね。
“宇宙は過去しか見えない” “宇宙の膨張は、光速よりもずっと早い”だから
“137億光年はなれたところの光が、今地上に届いた時にはすでに470億光年離れ
ている” というのはわかりますが、どうも、我々が見えている(見ている)宇
宙は、中央のしずく形だというところが難しく理解できていないのです。
「真ん中のしずく形は何?」という記事がありましたので、そちらを引用して
みます。
しずく形
『真ん中のしずく形は「私たちに今見える宇宙」です。縦軸に時間、横軸に空間
をとって、いま現在私たちに見える天体を置いていくと、すべてがこのしずく形
の表面上に並びます。また、その星々の放った光は、しずく形の表面をたどって
地球にやってきています。この宇宙図は下にいくほど過去となるので、「星の光
は過去からやってきた」ことがわかります。
しずく形のもっとも太い部分の表面上にある天体は、光を放った当時、いま現在
地球がある位置に対して、ちょうど光の速さで遠ざかっていました。 もっとも
太い部分から下(昔)の表面上にある天体は、光を超える速さで遠ざかっていま
した。宇宙の膨張は空間自体の膨張であるため、光速を超えることも可能なので
す。これらの光を観測することができるのは、宇宙の膨張がどのように変化して
きたかの歴史と関わっています。』
いかがですか? ちょっとわかったような感じですが、難しいですね。
でも、このようなことを考えていると、身の回りのごちゃごちゃしたことはすっ
かりと忘れて、ふんわりと宙に浮かんでしまうようです。
涼しい風に吹かれて、グラスを傾けたい気分です。
宇宙創生から現在まで【宇宙の歴史①(過去編)】
中田敦彦のyoutube大学です。
【宇宙②】20世紀最大の天才アインシュタインと宇宙創成の謎