杵屋六郎ブログ

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スガガキ

2016-09-09 00:20:22 | 日記
スガガキを練習するには本手、替手のどちらの場合でも間を正確に把握しなければなりません。本手より替手の方が難しいですが、慣れればどちらも出来るようになります。
効果的な練習法を以下に書きます。
1、最初はゆっくりな速度で練習しましょう。
2、追い駆ける練習は本手と替手を自分一人で一緒に弾いて練習しましょう。
3、一定のリズムで弾くためには同じ高さにバチが来るようにするのがコツです。
4、最初は短い距離のスガガキが正確に出来るようにしましょう。
間の練習にはメトロノームを活用しましょう。
追い駆ける時に手順を考えると間が乱れるので手順はしっかり覚えてから正確な間で弾けるように心がけましょう。追い駆けのコツは本手を一緒に弾くことで自分のパートばかりでなく相手のパートもマスターすることです。自分の手順ばかり考えていると遣り損ないます。

デジタル大辞泉の解説
すが‐がき【▽清×掻/×菅×掻/×菅垣】

1 和琴(わごん)の手法の一。全部の弦を一度に弾いて、手前から3番目または4番目の弦の余韻だけを残すように、他の弦を左指で押さえるもの。
2 江戸初期の箏(そう)または三味線で、歌のない器楽曲。「六段菅掻」(六段の調べ)など。
3 尺八の古典本曲の一類。2を編曲したものというが不明。「三谷(さんや)菅垣」など。
4 三味線の曲節の一。第2・第3の2弦を同時に弾く音と、第3弦をすくう音とを交互に鳴らす単純なもので、江戸吉原の遊女が客寄せのために店先で弾いた。見世(みせ)菅掻。
5 歌舞伎下座音楽で、4を取り入れたもの。また、その他諸種の三味線曲で4を取り入れた部分。郭(くるわ)の表現として用いる。

美食

2016-09-03 22:20:06 | 日記

「味覚と音感は大いに関係がある」との仮説を基に考えています。美味しい=旨い(上手い)の追求は芸事に通じると常に考えています。味のハーモニーは音のハーモニーと同一です。
肩書に騙されてはいけません。不味い(まずい)=下手(へた)です。
何が足りないのか?どこが駄目なのか?どう直せば良いのか。5W1Hの要素を分析することが大切です。
新聞の記事を書くときにも5W1Hが大切だと言われています。
When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)したのか?
How(どのように)
5W1Hはブログやツイッターにも大いに役立ちます。
芸事は1Hが最も大切です。物事を深く考えてどのように(How)するか?を稽古で追求する姿勢が大切です。これが稽古の原点です。教わることはすべてヒントに過ぎません。自分自身の手でつかんだコツが最も大切です。しかも、自分の言葉でしか理解できません。言葉は共通言語ですが思入れの違いや使い方の違いで人には伝わりにくいものです。
教えることの難しさは伝えることの難しさでもあります。物事の真意を理解することで稽古は上達します。自然を肌で感じ、それを音でイメージできるようにしましょう。
音楽のみでなく芸術全般に5W1Hは通用します。