初めて三味線をお稽古する人は「さくら」から始めましょう。「さくら」がスムーズに弾けるようになるまで先に進まない方が良いです。糸の弾き分け、スクイ、ハジキ、重音、コカシなどの基礎練習は反復練習が主体で指や腕の筋肉が覚えるまで単純な動作を繰り返します。飽きるまで同じことを続けることで、糸の弾き分けや指使いの基本、バチの基本テクニックを体で覚えることが出来るようになります。この基礎練習の期間を飛ばして曲に進んでしまうと曲を弾くことに気を取られて変な癖が付きやすくなります。基礎練習は退屈になりやすいので「さくら」を練習の友にしましょう。弾きこなせるようになれば「さくら」でも大きな進歩が自覚出来ます。曲は「荒城の月」でも構いません。
練習曲では勘所の移動やバチの動きを素早く出来るように心掛けて練習を積みましょう。