杵屋六郎ブログ

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横に並ぶ稽古

2017-05-12 02:31:32 | 日記
舞台では常に横一列に並ぶので、私の稽古場ではそれに慣れるために、初稽古でも横向きでおこなう。三味線の構えやバチの持ち方やバチの動かし方が対面稽古より横の方が分かりやすいからだ。教える側からバチの動き、糸の押さえ方や角度を横で観察出来るので稽古の効果が上がる。
唄の場合も前から聞こえる三味線と横から聞こえる三味線の方が本番の条件に近い。
①横に並んで稽古する時に感じる重要な観察が出来る。
②駄目なのは横で弾く感覚の時に譜面から目を離せないことだ。暗譜する必要がある。
③失敗を恐れず並んで弾く、唄うのは横に慣れるためだ。譜面を頼らずに練習しよう。
④自分の弾くパートだけ出来てもだ駄目。相手のパートも鮮やかにしておこう。
⑤ツレを狙って弾いても三味線はそろわない、唄の伴奏を弾こうとすれば自然に揃う。
⑥タテ・ワキ・三枚目で役目が異なる、タテには指揮者の要素が必要になる。頼りになるワキ、見事なツレ。
⑦囃子が入るときはキッカケの渡し方を口唱歌で言える方が良い。