ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

My Guitar #10 エアーズ Ayers O-07

2012年09月11日 | ギター
 そろそろ独断と偏見のギター紹介コーナーも佳境に入り、終盤に近づいてきた。以前購入したマーチン000-1もギブソンJ-45もサイド&バックはマホガニー製である。そこで、必然的に次はローズウッドのギターも弾いてみたくなる。我ながら人間の欲望とは恐ろしいものである。6畳間のスペースのことを考えると大変な状況でもあるのだが。しかし、前にも触れたが、特にギターの音は木材の違いによって明確に違う(とのこと)。今度はそれを実感してみたい。いつの間にか、楽器探しのネットサーフィンへ。
 そこで見つけたのがエアーズのギター。某ショップのサイトでの説明が詳しく、作りの丁寧さなどと併せて「一生遊べるギターです。」という言葉にその気になってしまった。確かに、一本ずつ手作りされているとのことでルックス的にもサウンドホールのアバロン・ロゼットが美しく、とても丁寧に作られている感がした。そして、オール単板だがベトナムで製作されているため、お値段も比較的お手頃。何よりも、サイド&バックが念願のローズウッドなのがとても魅力である。早速注文。
 手にした時に思ったのは、複雑な倍音構成の感じられるとてもキラキラした音色だということ。この感覚はマーチンやギブソンとは全く違っている。良い音だが、さらにキレイな音という感じだ。これが、使われている木の違いなのか。妙に納得してしまった。直に見るロゼットの装飾はとても美しく、0.5ミリ幅のバインディングが施されているボディやヘッドのデザインも自分好みだ。
 エアーズにはA-07というとても似たギターが存在する。違いはボディの厚み。Aの方が少し厚い。従ってOより音量が出るそうだ。どちらにするか迷ったのだが、少しでも小振りの方が抱えやすいだろうと思ったのと、両者を比較して何となくOのデザインの方が好きだなと感じた。実際にはそう大きな違いはないのだろうけど。
 難点なのは、ナット幅が43ミリで細いこと。実際にはマーチンもギブソンも同じ幅なので、実は今度購入するときはもう少しナット幅の広いのをと思っていたのだが。まあ、弾きづらいということではないので満足はしている。それとピックガードがついていないため、ピック弾きに注意を要する。ふさわしいピックガードを探してつけた方が良さそう
 通常はギブソンやマーチンを手にすることが多いが、気分を変えたいときはこのエアーズを手にする。そしてその時はこのきらめくサウンドの世界に没頭しているのである。