ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

宅録: Cubase 7 奮闘記3 音程補正 VariAudio

2013年08月31日 | 音楽制作
 もともと自分の歌は音程に難があった。以前は外付けエフェクターのエンハンサーなどのエフェクトでしのいでいた。それを今の時代はDAWソフト上でかなり細かく是正できる。そうした補正はもう当たり前なのだそうだ。その機能がLogic Proに搭載されているのは知っていたが、こちらCubaseにも同じような機能が備わっていて、とても重宝している。Cubase5の頃に初搭載されたそうだ。

 今のところ把握している方法は2通りあり、ひとつは数値を極端化するとPerfumeのようなケロケロヴォイスになるピッチコレクト。全体的な補正ができる。もう一つの方法が超強力で、VariAudioによるもの。録音したヴォーカルトラックの音程がピアノロール画面に表示され修正を図る機能だ。「ピッチ&ワープ」のコマンドでは広く選択した部分において自動的に修正してくれるのみならず、一音ずつドラッグすることでの修正もできる。

 今回ZOOMのR16で録音したHey Judeのリードヴォーカルをこの方法で確認してみた。所々半音も音程が下がっている。高音部分もその音まで上がりきっていない。何となく合っていないと思われた原因が明確になる。修正を図るとすっきりするのだが、さすがに半音も変えると少し機械的な声に変わってしまうようだ。さらに、「ピッチを平坦化」コマンドでビブラートの波形を調整し改善できる。極端に平坦化するとこちらもケロケロヴォイスになってしまうのだが。

 このことで、今後歌入れをする場合の注意点や心構えも確認できた。もっとも「ヴォーカル」だけではなく、この機能で例えばリードギターのミストーンを修正することもできるだろう。本当にすごいことが自宅でできる時代になったものだと感心してしまう。

 ところで、この作業をしている時も含めて、Cubaseが度々「予期せぬ終了」を起こしてしまう。これは本当に困りものだ。せっかく細かく修正していたものが一瞬で消えてしまうことがあり得る。ネット上で検索してみるとCubaseでは頻繁にそうした状況が発生しているようだ。一説ではソフトに割り当てられるメモリが限られているからとのことだが、どうしたものか。早急に手だてが必要である。まずはSteinberg社のHPに出ているFAQを参考に対応してみようと思い見ると初期設定ファイルのリセットを図ることが記載されていた。そのとおり対処してみたら今のところ順調に動くようではある。しかしなぜこのような事態に陥ったのかは不明。少し様子を見ることにしよう。


宅録:IK Multimedia製ソフトシンセ のグループ・バイ

2013年08月30日 | 音楽制作

 音楽制作用のソフトシンセとして、イタリアのIK Multimedia社のSampleMoog(写真)を以前購入したところ、DMが届いた。現在Group buyというキャンペーンを実施しているとのこと。9月7日までの1ヶ月間、5主力ソフトが約半額で購入でき、どれか一つを購入すると購入者が1000人に届いた場合は他の3種類のソフトが無料ダウンロードできるという。最低でも1種、500人以上の場合は2種手に入るそう。サイトを見るとすでに980人以上が購入しているので間違いなく3種を手に入ることにはなりそうだ。価格は66.99ユーロ。1ユーロは現在130円台なので、9000円程度で最大4種類のソフトシンセが手に入る。この中にはオーケストラ音源や、あのメロトロン音源もあり、単体での使用もDAWソフト内の使用も可能。これはおいしい話だ、ということで今月分の小遣いをこれに充てることにした。

 対象ソフトは、SampleTank2.5XL, Miroslav Philharmonik, Sonik Synth2, SampleTron, そしてSampleMoogの5種類。説明を読む限りはどれも魅力的な製品だ。特にメロトロン好きの自分としてはM-Tronとは違ったサウンドコレクション(と思われる)SampleTronと、将来映画音楽的サウンドを制作したいという我が妄想に役立つであろうオーケストラ音源Miroslav Philharmonikを手に入れたく、SampleTron購入の手続きをした。

 入手は全てダウンロードなので即納が可能。サウンドライブラリをDLするのにやや時間がかかったが無事セットアップ完了。鳴らしてみてわかったのだが、かつてメロトロンにはたくさんの効果音もセットされていたようだ。このソフトでもLoopとして取り込まれている。例えばテレビ番組のテーマソングかと思われる音楽がそのまま入っているなど、なかなか面白い。しかし、それらを自分の音楽制作に用いることはないだろう。そして、こちらにもジェネシス関連の音色が用意されていた。Big Watcher というサウンド名に一目瞭然である。M-Tronに用意されていたサウンドも似ていると思ったがこちらの方もなかなか良い。Watcher Of The Skiesのイントロの荘厳さがよく現れている。また、サンプリングされた音を再生するだけのM-Tronと違ってSampleTronはシンセサイザーとしての味付けをして保存もできる。その意味ではよりモダンなメロトロン・サウンドを作ることも可能なのだろう。

 SampleTronの手続きが終了した時点でHPを見ると見事1000人を突破していた。そして追加のソフトのDLが可能になっていた。この後他の3本を入手しようと思う。満足行く素材がこんなに揃ったところで問題は楽曲である。昔のようにいろいろアイデアが浮かぶものなのかどうか。文字や数字を扱うことで、創造力などを司る脳の前頭前野部分が刺激されるそうだ。脳の活性化のため楽しみながら取り組んでみよう。

<追記1> 
 グループ・バイの購入者はその後も増えており、1500人が達成されると4種のソフトが無料で手に入るらしい…!!

<追記2>
上記 Watcher Of The Skies のデモ音源をアップしてみた。

SampleTron版
https://blog-imgs-125.fc2.com/r/o/k/rokomotion999/watcher-SampleTron.mp3

M-Tron版(以前のここに記事あり)
https://blog-imgs-125.fc2.com/r/o/k/rokomotion999/watcher-MTron.mp3

両音源ミックス版
https://blog-imgs-125.fc2.com/r/o/k/rokomotion999/watcherofthesky-intro2.mp3


スティーヴ・ハケット最新ライブ盤 Genesis Revisited Live at Hammersmith

2013年08月27日 | プログレ
 6月に来日したスティーヴ・ハケット先生バンドのライブ盤のアナウンスが入った。現在のツアーのロンドン・ハマースミス・オデオンにおけるライブ音源と映像がCD3枚組+DVD2枚組でリリースされるとのこと。この時のライブでは地元開催の強みかニック・カーショウやジョン・ウェットンなどアルバムGenesis Revisited IIに参加したアーティストがゲスト出演したと聞いている。そしてその全貌を伝えることになるのだろう、全19曲の豪華5枚組である。恐らく高価だ。でも、これは欲しい。先日森高千里の森高ランド・ツアー1990.3.3 at NHKホール【5枚組完全生産限定盤BOX】が豪華限定アイテムつきのCD&Blue Ray&DVDで発売されることになった時は何とか我慢したが、今回はぜひとも欲しい。いったいいくらになるのだろうか。不安と期待の入り交じった気分である。イギリスでの発売は10月21日とのこと。楽しみだ。
詳細はこちらのサイトで:
http://www.hackettsongs.com/news/newsAlbum10.html (公式HP)
http://amass.jp/26772 


宅録:ZOOM製 R16を使ってみた2~ Cubaseとの連動

2013年08月26日 | 音楽制作
 R16をCubase7と連動させてみる。まずはオーディオ・インターフェイスとしての活用である。R16をPCとUSBにて接続するとまず外部電源が不要。Cubaseの方で接続したことが認識されるのでデバイスの設定等でR16を選び準備完了。これでR16の方にマイクやギターなどの楽器を接続しCubaseのオーディオ・トラックに録音できる。ただR16にはMIDI入出力端子がないので、外部鍵盤によるMIDI入力が必要な場合は別機器の接続が必要(手持ちのUA-4FXでは可能なのだが、今のところUSB接続のMINI LABで足りている)。

 次に、R16で録音したデータをCubase上で編集する作業に挑む。この場合、R16はカードリーダーとして機能させ、Cubase側の操作でR16のファイルを取り込むことになる。今回は、先日録音したHey JudeのファイルがR16内にあるので「読み込み~オーディオファイル」でそれを選択する。この時「1つずつを別々のトラックに挿入しますか」と聞かれるので「異なるトラック」をクリックすると各チャンネルのデータが自動的に各トラックに移される。テンポをR16録音時の早さにセットするとクリック音も同期する。ここまでは簡単だが、できあがったプロジェクトのトラックにはmono-1 mono-2などの表示しかされていないので、わかりやすくするために何が録音されているのかを入力した方が良い。これでCubaseとして編集を効率よく行うことができるようになった。即ちR16ではできなかった小節毎の入れ替えやコピーなどが可能となる。しかし最大のメリットは歌の音程の補正である。次回はそれについて触れる。


5.1 サラウンド音源SACD&DVD

2013年08月25日 | ミュージック
 5.1チャンネルのサラウンド処理された音楽作品があるが、昔のロック作品がリミックスされリリースされたものが最近多数出ている。今日はそれらについて触れてみたい。

 我が家のシステムはプレーヤーがパイオニアDV-610AV、そしてアンプがマランツNR1501。パイオニアは低価格の機種だがSACDの再生が可能。(ただし、HDMI接続するテレビの映像を1080pに合わせないと適切に音が再生されない。このことが分かるまでにかなりの時間を要した。)

 以前このブログで紹介したのはエマーソン・レイク&パーマーの初期2作品。実は最初に我が家のサラウンドシステムでこれらを視聴した時、リアスピーカーの配線が外れかかっており、どうも適切に音が出ていなかったようだ。その時の紹介記事でも、3ピースバンドなのであまり音の広がりが感じられない、などと記載したが改めて聞くと、特にダビングされたキーボードを中心としてかなり立体的な音処理がされていることに気がついた。ということで前言撤回する。サラウンド・リミックスしたスティーブン・ウィルスンはやはり良い仕事をしている。

 そのウィルスンがELPより先に手がけたのがキング・クリムズンの一連のアルバムである。これは本当に音の洪水の中に身を置ける優れものだ。特に私の好きな3作目Lizard全曲、そして2作目のIn the Wake of PoseidonにおけるCat Foodのシンセ、Devil’s Triangleのメロトロンなどは聴き応え充分だ。これらは同包されているDVDオーディオ(DTS)ディスクにより聞くことができる。さらに贅沢にもSACDとDVDオーディオの両方でサラウンドの聞き比べができるのがジェネシスの全アルバムだ。スタジオ盤はすべて、そしてライブ盤もGenesis LiveとSeconds Outの2作はLive Boxを購入するとサラウンド音声で聞くことができる。こちらの音処理はクリムズンほど激しくはないが、フロントチャンネルを中心に要所に立体感を与える処理だと思う。その中でも特筆すべきは「幻惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down On Broadway)」である。DVD盤では通常曲目程度は表示がされるのだが、この作品だけは一画面に3種類のスライド画像が曲の進行に伴って全編にわたり上映される。作品リリース当時のライブでは演奏効果を高めるためステージにスライドが投影されたそう(実際には演奏と適切にシンクロせず苦労があったようだが)で、その時の画像と同じなのかどうかは不明だが、楽曲の内容と合っているとはいえる。従って、この映像を見ながらサラウンドで視聴するとこの2枚組問題作をより深く理解できるのではないだろうか。もう入手は難しいのかもしれないが、もしジェネシスのサラウンドで1枚となると私はこの作品をお薦めする。

 その他、サラウンドとして面白いのはピンク・フロイド「狂気(The Dark Side Of The Moon)」、そして冨田勲の「惑星」「月の光」2作品。これらは音がぐるぐる回る感覚を楽しめて気に入っている(冨田作品は実際には4チャンネルであるが音の立体感はこれが最高)。さらにYESは「こわれもの(FRAGILE)」が5.1で既発だが、ぜひ「危機(Close To The Edge)」のリリースされることを待ち望んでいる!


宅録:ZOOM製 R16を使ってみた1

2013年08月23日 | 音楽制作
 先日1年ぶりに人前で歌う機会があった。今回はビートルズのHey Judeをギター片手に歌ってみた。最後のコーラスは全員で一緒に歌ってくれたのでとても気持ちよいステージとなった。本番に向けて多少ギターと歌を練習したのでこの機会にZOOMのR16で録音してみることにした。

 アコギ2種類(マーティンとK.ヤイリ12弦)各1回、バックコーラス2和音を合計4回、シンセサイザー(microKORG初使用)ステレオ1回、そしてリードヴォーカル2回と声の出しにくい部分ではとうとうボコーダーも使ってみた。合計10トラック使って録音。かつてカセット4チャンネルを駆使した記憶が甦るのだが、合計16チャンネルも音入れができるのは本当に素晴らしいことだ。特に私の場合、歌には自信がないので最低でもダブルトラッキングで録音したいから大変ありがたい。

 R16の良い点はまず軽量であること。8トラック同時録音が出来ること。リバーブなどのエフェクトがマルチで設定でき、さらに録音時のモニター音にかけても録音は生音だけにできること。これだけでも素晴らしいと思うが、加えてDAWソフトとの連動が可能で、ファイルのやり取りやオーディオ・インターフェイスとしての使用もできる。私が購入した時もCubaseLE6がバンドルされており、そのことも私がCubase7の購入を決めた理由のひとつだ。しかし何と言っても、かつてはカセット4チャンネルテープレコーダーを駆使していた自分にとって、この価格で16チャンネルの多重録音が出来ること自体が素晴らしいと思う。バウンス機能(いわゆるピンポン録音)を駆使すると録音できる回数はさらに増える。とりあえず楽器があるので録音してみようという状況や、バンドで一斉に音を録るなどの場面ではかなり重宝するだろう。

 ただ、この機材では、インプットする音を任意のトラックに割り当てる(アサイン)機能がない。即ちファンタム電源を使うコンデンサーマイクで録音する場合、5、6チャンネル(それは即ち13、14チャンネル)の4トラックにしか録音ができない。何度も重ねたい時には前述のバウンス機能か入力トラックを空きトラックと入れ替えるスワップ機能により録音トラックを空ける必要がある。これが少々面倒だ。この入力時のアサイン機能がないのがR16において唯一残念な点だ。

 さてレコーディングは曲の終盤、ダーダーダーと盛り上がるコーラス部分を最近ボイストレーニングを受けてきた息子と2人で3回録音して完成。我が子と一緒に楽曲を録音するなんて、感慨深いものがある。

 次回はこのR16とCubase7との連動について触れたい。


宅録: Cubase 7 奮闘記2 まずは打ち込む

2013年08月15日 | 音楽制作
 さて、いよいよCubase7を使っての音楽制作を開始。まずは「試し打ち込み」をしようと思い昔の自作曲のイントロを作成してみた。これには新たなコード入力機能を用いた。まずファイルのテンプレートからClassical Rockを選ぶと単純なドラム・ループが既に入力されているプロジェクトが開く。このファイルのコードトラックにコードを入力していくだけである。これは画面からコード記号を選んでもMIDIコントローラーでも入力できる。QX300と同じ感覚だ。音源を選ばないとピアノかギターの音色が鳴る。そこでAnalog Lab の音色を用いることにした。インストゥルメント・トラックのインサート部分にAnalog Labを選ぶ。あとは好きな音色を探すだけ。広がりのあるパッド風ストリングスCS-80Vを当ててみた。コード入力トラックの音源として選ぶとこの音が鳴る。なかなか良い。さらに入力されている和音の構成・配置を変えたい場合はピアノロール画面上で編集する。当該音の部分をドラッグし移動させるだけで良いのでとても簡単である。

 次にベース音を今度はMIDI入力してみた。手元の鍵盤型コントローラーMINI LABはUSB接続で繋げる。Cubaseもそれに反応。まずはリアルタイム入力。クォンタイズの設定をしておくとズレが生じないので便利だが、これはQX3と変わらない。ここでのベース音はSample Moogというソフトシンセ。往年のMiniMoogなどMoog社の製品のサンプル音が網羅されているソフトだ。なぜこれを購入したかというと、格安だったから。定価の35%ほどの値段だった。それと、Tauras Bassが含まれていたこと。これはペダルベースとしてジェネシスやUKなど大御所のプログレバンドが使用していたことで有名な楽器。この重低音をぜひ手にしてみたいと思ったのだ。これをBass音源として設定。

 オーディオ・インターフェイスEDIROL UA-4FXの使用については、当初うまく作動しなかったためオーディオ・デバイスだのVSTコネクションなどいろいろさわってみたのだが、結局ドライバソフトを最新版にアップデートしたことで解決。そのことになかなか気がつかず、だいぶ時間を取られてしまった。そしていよいよオーディオトラックにエレキギターの音を録音。だがメーターが触れるのに音が出ない、録音されているはずなのに音が出ないなど、音のでないトラブルが続出。これも結局はモニタニングのオン・オフが原因と判明。わかってみるとたいしたことではないのだが、初心者には戸惑うことばかり。その意味ではマニュアルはとても分かりづらい。あたかも日本語に翻訳したかのような表現になおさらそう感じる。このような時にとても役だったのはYouTubeにアップされている関連映像である。系統性に欠けるとしても、要所要所の操作を知るには大変参考になり、ありがたかった。

 これで一通りの録音ができた。あとはドラム・ループの変更など細かい修正が必要だが、ネット上に寄せられている「使い方」の情報を手がかりに、編集作業に挑戦していこうと思う。


宅録: Cubase 7 奮闘記1~PC新調

2013年08月14日 | 音楽制作
 このたびパソコンをiMacに新調した。長らく愛用してきたノート型をやめてデスクトップにしたのは、視力が低下したため大きく表示される画面が好ましくなったのと、DAWソフトを用いた音楽制作を本格的にやってみたいと思ったから。こういう時に躊躇はない。我ながらすごい(ひどい?)決断力だと思う。今秋にアップルからは新製品が発表されると思われ、そのせいか現行商品の価格が下がり気味でかなりお得に買うことができた。それにしても今のマックはDVD(CD)スロットルがなくなっているとは気がつかなかった。音楽もソフトも全てネット上で手に入れる前提なのだなと実感。しかし、それでは不便なので外付けドライブを急遽購入。この時代、3000円以下で販売されていることにも驚きを感じた。

 OSは10.8 Mountain Lion。旧PCからのファイル等の移行はTime Machine機能としてバックアップされていた外付けHDDをつなぐだけ。時間はかかったが無事終了。当初の心配に反して、ほとんどのソフトがそのまま使用できるようだ。唯一、年賀状作成住所録ソフトだけが起動せず。随分前のヴァージョンなので仕方がないとあきらめる。そしていよいよCubase7をインストールした。だが、そのままではソフトを使えない。アクティベーションというライセンス実行化の手順を踏まねばならない。ソフトに付属するUSBメモリを挿し、ネット環境にてソフトウェアのライセンス認証を行うのだが、これも無事終了。このUSBメモリは中に登録情報等が記録されていてソフトを再インストールしたり他のPCに移動しなければならない時に使用するそうだ。実際、旧PCから移行したソフトシンセANALOG LABにもこれが利用でき、ライセンスの移動ができた。しかし、この方式を理解し慣れるには少し時間がかかりそうだ。そして、もしソフトに付属していなければ別途購入しなければならない。某楽器店で見た時は5000円弱の値段だった。(続く)


宅録:DAWソフトを求めて2 Cubase 7

2013年08月13日 | 音楽制作
 マック・パソコンには最初からGarageBandというDTMソフトがインストールされているが、私はApple社のLogic Express7を数年前に購入した。これを使い始めたのが何と今年に入ってからである。同時に、ZOOMのR16を購入した時にCubase LE6という機能制限版が同胞されていたのでそちらも試している。

 LogicにはApple Loopというフレーズ素材が含まれているのがQY300と同じで大変有効。しかし、ソフトを扱う際に覚えることがたくさんありすぎて難しいと感じてしまう。Cubaseはミュージシャンもよく使っているということで昔から知っていた、ある意味憧れのソフトだ。インターフェイスもディフォルトではグレーが基調で落ち着いた感のあるLogic画面より色合いが豊富で見やすい感じだ。Mac使いの者としてはこのほかにPro ToolsというDAWソフトもあるが、こちらはテープレコーダーに代わる音楽作成ツール用に重点が置かれていると聞くので、かつてテープによる多重録音をこなしてきた自分としては興味を覚える。しかし、当面LogicとCubaseの両方を使ってみて自分になじむ方を選択するべきと判断。これらは両者とも上位版があるなか、最新のLogic Proは何と1万7000円で手に入る。Cubase7はアカデミック版でさえも3万以上する。この差は大きいかもしれない。


 いずれにしても両者の上位版を使いたい時にはMac OSを今の10.6.8から10.7以上にしなければならない。これも悩みの種だ。今までに揃えたソフトの互換性がわからない、というか正確にはアップグレードしなければ使えないものもあるだろうからだ。

 後日談。Mac OS を10.8 Mountain Lionにした。結果としてM-Tronは動いた、その他のよく使うソフトも一応動いているようだ。一部全く対応しないものはソフトのエイリアスに斜線がかかっている。頻繁に使うものではないので仕方ないとしよう。旧OSを念のため外付けHDDに復元しておいたがOSはこのまま新で行くことにした。

 そうするとCubase7もApple LogicProも使うことができる。Logic Proは機能的にもそして価格的にもとても魅力的だ。Appストアのランクを見ても圧倒的に多くのDLがなされているようだ。しかしさんざん迷った末私はCubase 7に決めた。価格的には一番高価なのだが、①見た目の印象②コード入力・アシスタント機能③自動ハーモニー補正④ Loop機能の充実、などが良さそうで判断した。特にコードアシスタントはこの7から新設された適切なコード進行を導くという機能で、素人作曲家にとっては重宝すると思われる。ちょっと貯まっている楽○ポイントも使いたい。ということで、少しボケかかっている自分の脳を活性化させるため、あえて高機能なこの音楽作成ソフトにこれから挑んでみようと思う。今後適宜レポートしたい。


宅録:DAWソフトを求めて

2013年08月12日 | 音楽制作
 私がシンセサイザーによる音楽制作やライブ演奏を行っていた当時、中心として使用していたのはYAMAHAのシーケンサーQX3(写真上)である。液晶画面に表示されるのは1トラック分だけなので切り替えながら入力をするが、音符の長さ、強弱などは目に見えるボタンやテンキー、あるいはジョグダイヤルなどで入力するのでそれほど複雑さはなくすぐに慣れてしまった。また、炎天下や雨模様の屋外に持ち出しても何ら不調を起こすことなく機能したので、大変信頼感のもてる優れた機材であった。(今回数十年ぶりに電源を入れてみたが、見事に問題なく動いている。)

 やがて登場したQY300はGM音源が内蔵されたシーケンサーである(過去に紹介済)。加えて各楽器のフレーズが音楽のジャンルごとにプリセットされており、それらを組み合わせることで曲の素材ができる。またコード入力が可能だったので、それを入力するだけで1曲出来てしまうという画期的な機材であった。2000年にアルバム・リリースをした友人と二人で組んだポップロックバンドの楽曲の半分はこれで作成した。実はその時出来合の素材を流用するという後ろめたさはあったが、楽曲のクオリティーは向上したと言える。

 そうしたディスク・トップ・ミュージック(以下DTM)の機材もその後のパソコンの普及でデジタル・オーディオ・ワークステーション(以下DAW)へと進化した。それに関するソフトも現在数種類リリースされているが、私としてはQX300にヴォーカルやギター等の楽器を直接録音したりミックスする機能が加わり、さらに各トラックの入力状況が一目でわかるものという押さえをしている。そして改めて音楽制作に取り組みたいと思っている今、DAWソフトについて考えている。

 慣れ親しんだQY300のように曲のアレンジ面のアシストがしっかりなされ、かつ操作性が良い(わかりやすい)ソフトであることが最優先だとすると、まず該当するDTMソフトは実はSinger Song Writerではないかと思われた。鼻歌機能というモードがあり、メロディを録音するとそれに合うコードを自動的につけてくれるものである。かつて店頭でデモを見た。予想外のコード進行が出てきて(それも複数)大変驚いたものである。これは音楽的知識の乏しい自分には大いにアシストとなるに違いないと感じていた。だが残念ながらこのソフトはWindows用である。Mac版はもはやリリースされていない。もう一つ、これはMacとWindows両方に対応するが、Band in a Boxというソフトがある。鼻歌機能はないが、入力したコードに即して選んだジャンルの伴奏を自動演奏するというソフトだ。QY300以上の機能を持っている。だからといってこれに決めたわけではない。これらはやはり入門用なのだ。自称ヴェテラン?の私としてはもっと本格的で高機能なソフトに挑戦してみたいと思っていたのだ。(続く)


宅録:ボコーダーが欲しくて microKORG

2013年08月01日 | シンセサイザー
 最近M-Tron 、ANALOG LABなどアナログ系のシンセサウンドに凝ってしまった自分だが、実は以前から欲しいと思う楽器があった。ボコーダーである。かつては高額でなかなか手を出せずにいたのだが、最近調べてみるとシンセの開発では定評のあるコルグから製品が出ていることがわかった。microKORGである。実売価格も2万円台。そして私は今までコルグのキーボードを買ったことがなかったので一度は手にしたいと常々思っていた。これを見て、いよいよその時が来たかと感じた。ということで、数日後にモノが到着した次第。

 microKORGには通常の白鍵盤の他に、ブラックとレッドを基調とした3種類があり、たまたまブラックが安かったこともありそちらを選択。この製品はMIDIコントローラーではなく単体のシンセサイザーなので、音源が内蔵されている。また独自のエディットも可能だ。音色バンクとしてTECHNO、 HIPHOP、 RETOROなど8種がありさらにそれらには各16種類の音がプリセットされている。本体パネルには、往年のアナログシンセによく見られたADSR波形調節やcutoff frequency Resonanceなどのフィルター調整ツマミなどがあるので回しながら簡単に音を変えることができる。音色的にもDX7のようなFM音源や生音をサンプリングしたPCM音源とも違う実にアナログ的なオシレーター音である。アルペジオレーターも内蔵しているので、シンセソロのみならずテクノポップ的サウンドを作るのにも適しているのではないだろうか。個人的には昔借りたJuno-106で作った薄めのパッド系ストリングス・サウンドが忘れられないので、そんな音づくりにも挑戦してみたいと思う。

 さて、付属のマイク(ちょっと心許ない作りだが)によるボコーダー機能は、まさしくボコーダー・サウンドで感動的だった。これが欲しかったのだ。ようやく希望を叶えることができた。おかげでANALOG LAB同様しばらく遊べそうな気がする。辛口を言うなら、同時発信音数が4音なので弾き方に工夫がいること、それと鍵盤の作りがミニサイズなので指の太い自分には少々弾きづらいこと。しかし、値段の割に十分活用できるシンセだと思う。またまたオモチャが増えてしまった…。