ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

YAMAHAのヴィンテージ・ギター FG-150

2014年09月25日 | ギター
 このギターを入手してからほぼ毎日弾いてきた。当初、指が隣の弦に触れてしまい、うまくフレットを押さえられない状態が続いた。ナット幅を測ると44ミリ。それほど細い訳ではないのだが私にとっては他のギターと随分違って感じられた。

 ふとマーティンのギターと見比べると弦と弦の間隔が違う。ナットがオリジナルのままかどうかはわからないが、このFG-150は3弦と4弦の間が他の弦の間隔より広い。そして1弦と6弦の間が実測36ミリ(写真①)。一方マーティンは各弦の間隔が均等(写真②)で1弦6弦間が38.5ミリ。ついでにギブソンも38.5ミリ、そしてヤマハFG-400Dは36.5ミリだった。つまりナット幅ではなく、1弦と6弦の間隔がヤマハ・ギターは狭い傾向があるようだ。FG-150の幅はフェンダー・メキシコのテレキャスと同じで、私の所有するアコギの中では一番狭いということになる。逆に言うと、指板の端から1弦、6弦への距離が長いので、マーティンやギブソンより弦落ちがないのかもしれない。しかし、このことが当初の違和感、弾きづらさにつながったと思われる。それにもめげず、爪の手入れをし、左手に意識を集中し弾きこなす努力をした結果、最近は指が指板になじんできたようだ。より弾きやすさを求めるのなら、切り方を自分に合うよう作り変えたナットに付け替えることとなるのだろう。こだわる人の心情がわかる気がした。

 OOOOタイプのマーティンM-36やギブソンJ-45と比較するとボディサイズはこぢんまりとしており抱えやすい。そして軽い。ついでにヤマハ製の当時の純正ギターケースも軽いので、持ち運びが楽だ。このことで、通常のハードケースは結構重いのだということを再認識した。

 手にしてすぐ弦をダダリオのウルトラ・ライトゲージに交換した。1弦が0.10サイズの弦で、私は初めて試してみた。テンションが低いので押さえやすくなるだろうと考えた。結果としてそのとおりだったが、さらに箱鳴り感が良いためか、このゲージの弦でも大きな音量で鳴ってくれる。入手当初の弦高は6弦12フレットで3.4ミリくらい。少しロッドを調整し弦を張った状態で現在3.0ミリ。びびり音がないので良しとしたい。

 それにしても、とてもきれいな音で鳴ってくれる。これはこれで好きな音だ。合板で出来ているボディだが、サウンドホールのあたりでトップの材を確認してもあまり合板のようには見えない。それほど薄いのだ。40年も経過して合板も単板化したのだろうか?

 以前このブログで手にした第一印象は「暴れ馬」という表現をしたが、それはこの小さなボディが予想外の大音量で鳴り、とても驚いたという意味であった。弦を換えてからはサスティーンの長い繊細な音も聞かれる。うまく弾きこなすことができれば、ライブの伴奏などはこの一本で充分なのではないかと思う。

 外観は全体にわたり傷やへこみが見られる。半世紀近くにわたる長い歴史を感じ、私の所有する楽器の中では最高齢となった。しかしだからこそ大事に使えば、まだまだ現役で活躍できるギターである。ヴィンテージのFG、あなどれない!

ザ・ビートルズのモノLPボックスのジャケットとサウンドは・・・

2014年09月16日 | ザ・ビートルズ
 手元にあるwith the beatlesのモノラル英国盤と比較してみた。まずジャケットの作りは写真のとおり、折り目が外に出ているのが今回のモノLP。表面は光沢があるがこの裏面は光沢なしのマット加工。作品名で言うとA HARD DAY’S NIGHT, RUBBER SOUL, REVOLVERが同じような作りで、PLEASE PLEASE MEは裏面もうっすらと加工がなされている。この辺は多分オリジナルに忠実な作りとされているのでこだわりが感じられる。さらにBeatles For Saleは、リマスターのステレオLPの米国盤は一般的なダブルジャケットだったが、こちらは見開きの内側にレコードを収納するタイプ。また、MAGICAL MYSTERY TOURはオリジナルがアメリカ・キャピトル盤なので光沢のない厚紙での作りとなっている。

 さてサウンドの方だが、針をとおして聞くビートルズがこんなに楽しいものだとは、というのが第一印象である。英国盤のwith the beatlesがいつのプレスなのかよくわからないが、このモノLPの方が音量的にも音圧的にも迫力があると同時に何か繊細さも感じる。総じて低音から高音まできれいに鳴る感じで、耳に優しく全然疲れない。
 各アルバムに曲目が記載されたリーフレットが同封されているのだが、それにはMASTERING NOTEがあり、ご承知のとおり今回のモノLPがオリジナルのマスターテープから直接カットされたことが記載されている。すなわち、CDに向けてリマスターした音源をアナログ化した前回のステレオLPとは違い、当時のファースト・プレスと同じサウンドを体感していると言える。そのつもりで耳を傾けるからなおさら楽しめる。こうなると時間がある時に一気に聞くことにしたい、一枚ずつ、片面ずつ針を落とし手間暇をかけて。今回のモノLPはそんな楽しみ方が出来る、私に取って文句のない(いや、実際には少々高かったが)お宝である。

ザ・ビートルズのモノLPボックスが届いた。

2014年09月11日 | ザ・ビートルズ
 大きな箱でモノLPボックスが届いた。サウンドについての詳細は後日に報告するとして、まずはボックスを開けた状態(写真)。私が購入したのは輸入盤で、国内仕様に付くという「帯」の有無を確認したところ、・・・残念ながら同封されていない。やはり帯は日本仕様だけの特典のようである。
 早めに予約をしたので3万円と少しという安い価格で購入できたと思ったら、今日のアマゾン・ジャパンではさらに安くなっていた・・・。
 オリジナルに似せたとのことでジャケットは薄手のものもあるが、盤はどれも180グラムで重量感がある。一気にこれだけ揃うと重くて圧倒されてしまう。さて、どのアルバムから聴こうか、楽しみである。

ザ・ビートルズのモノLPボックス国内仕様には「帯」が付いている

2014年09月01日 | ザ・ビートルズ
 9月に入り、いよいよビートルズのモノLPボックスの発売日が近づいてきた。公式HPの『MONO LP BOX』ここがスゴイ!を見るとジャケットやレーベルの作りがオリジナルを意識したもののようで、実際に手にするのが楽しみになってきた。それに加えて、日本制作の帯が封入されるようで、これはマニアの心をくすぐることだろう。

 この帯というものはレコードやCD、そして単行本などで当たり前に見られるが、日本独自の文化のようである。それだけ海外からも注目される珍しいものらしい。確かに英語表記の洋楽のアルバムでは帯を見て内容を理解することにつながっていた。ビートルズで言えば、例えばホワイト・アルバムなどは帯がついた日本盤と帯なしの輸入盤とでは見た目の印象がかなり違っている。私としては白地に緑の帯付きの方がしっくり来る。

 アナログ盤をやり取りする時には帯の有無で値段がかなり違うことも多い。昔はLPを購入したらすぐ帯を外して捨てるという、今ならば「無謀」と言える行為をよくしていたものである。その結果自分の持つレコードも帯付きは約半分くらいしかない。ということで、今回の帯もコレクターとしては欠かすことができない。しかし問題は、私は輸入盤の方を注文しているということだ。そちらに帯は封入されるのだろうか。あるいは日本で単体で発売される各アルバムには付くのだろうか。価格的には3万近くの差があるため今更国内盤に変えることはしない(できない)ので、もし付いていないのならかなり残念である。盤は輸入盤だがブックレットの翻訳などが国内仕様として追加されるようなので、多分帯もそうなるのだろうなぁ・・・真相は10日後に。(写真はhttp://sp.universal-music.co.jp/beatles/ より)