このギターを入手してからほぼ毎日弾いてきた。当初、指が隣の弦に触れてしまい、うまくフレットを押さえられない状態が続いた。ナット幅を測ると44ミリ。それほど細い訳ではないのだが私にとっては他のギターと随分違って感じられた。
ふとマーティンのギターと見比べると弦と弦の間隔が違う。ナットがオリジナルのままかどうかはわからないが、このFG-150は3弦と4弦の間が他の弦の間隔より広い。そして1弦と6弦の間が実測36ミリ(写真①)。一方マーティンは各弦の間隔が均等(写真②)で1弦6弦間が38.5ミリ。ついでにギブソンも38.5ミリ、そしてヤマハFG-400Dは36.5ミリだった。つまりナット幅ではなく、1弦と6弦の間隔がヤマハ・ギターは狭い傾向があるようだ。FG-150の幅はフェンダー・メキシコのテレキャスと同じで、私の所有するアコギの中では一番狭いということになる。逆に言うと、指板の端から1弦、6弦への距離が長いので、マーティンやギブソンより弦落ちがないのかもしれない。しかし、このことが当初の違和感、弾きづらさにつながったと思われる。それにもめげず、爪の手入れをし、左手に意識を集中し弾きこなす努力をした結果、最近は指が指板になじんできたようだ。より弾きやすさを求めるのなら、切り方を自分に合うよう作り変えたナットに付け替えることとなるのだろう。こだわる人の心情がわかる気がした。
OOOOタイプのマーティンM-36やギブソンJ-45と比較するとボディサイズはこぢんまりとしており抱えやすい。そして軽い。ついでにヤマハ製の当時の純正ギターケースも軽いので、持ち運びが楽だ。このことで、通常のハードケースは結構重いのだということを再認識した。
手にしてすぐ弦をダダリオのウルトラ・ライトゲージに交換した。1弦が0.10サイズの弦で、私は初めて試してみた。テンションが低いので押さえやすくなるだろうと考えた。結果としてそのとおりだったが、さらに箱鳴り感が良いためか、このゲージの弦でも大きな音量で鳴ってくれる。入手当初の弦高は6弦12フレットで3.4ミリくらい。少しロッドを調整し弦を張った状態で現在3.0ミリ。びびり音がないので良しとしたい。
それにしても、とてもきれいな音で鳴ってくれる。これはこれで好きな音だ。合板で出来ているボディだが、サウンドホールのあたりでトップの材を確認してもあまり合板のようには見えない。それほど薄いのだ。40年も経過して合板も単板化したのだろうか?
以前このブログで手にした第一印象は「暴れ馬」という表現をしたが、それはこの小さなボディが予想外の大音量で鳴り、とても驚いたという意味であった。弦を換えてからはサスティーンの長い繊細な音も聞かれる。うまく弾きこなすことができれば、ライブの伴奏などはこの一本で充分なのではないかと思う。
外観は全体にわたり傷やへこみが見られる。半世紀近くにわたる長い歴史を感じ、私の所有する楽器の中では最高齢となった。しかしだからこそ大事に使えば、まだまだ現役で活躍できるギターである。ヴィンテージのFG、あなどれない!
ふとマーティンのギターと見比べると弦と弦の間隔が違う。ナットがオリジナルのままかどうかはわからないが、このFG-150は3弦と4弦の間が他の弦の間隔より広い。そして1弦と6弦の間が実測36ミリ(写真①)。一方マーティンは各弦の間隔が均等(写真②)で1弦6弦間が38.5ミリ。ついでにギブソンも38.5ミリ、そしてヤマハFG-400Dは36.5ミリだった。つまりナット幅ではなく、1弦と6弦の間隔がヤマハ・ギターは狭い傾向があるようだ。FG-150の幅はフェンダー・メキシコのテレキャスと同じで、私の所有するアコギの中では一番狭いということになる。逆に言うと、指板の端から1弦、6弦への距離が長いので、マーティンやギブソンより弦落ちがないのかもしれない。しかし、このことが当初の違和感、弾きづらさにつながったと思われる。それにもめげず、爪の手入れをし、左手に意識を集中し弾きこなす努力をした結果、最近は指が指板になじんできたようだ。より弾きやすさを求めるのなら、切り方を自分に合うよう作り変えたナットに付け替えることとなるのだろう。こだわる人の心情がわかる気がした。
OOOOタイプのマーティンM-36やギブソンJ-45と比較するとボディサイズはこぢんまりとしており抱えやすい。そして軽い。ついでにヤマハ製の当時の純正ギターケースも軽いので、持ち運びが楽だ。このことで、通常のハードケースは結構重いのだということを再認識した。
手にしてすぐ弦をダダリオのウルトラ・ライトゲージに交換した。1弦が0.10サイズの弦で、私は初めて試してみた。テンションが低いので押さえやすくなるだろうと考えた。結果としてそのとおりだったが、さらに箱鳴り感が良いためか、このゲージの弦でも大きな音量で鳴ってくれる。入手当初の弦高は6弦12フレットで3.4ミリくらい。少しロッドを調整し弦を張った状態で現在3.0ミリ。びびり音がないので良しとしたい。
それにしても、とてもきれいな音で鳴ってくれる。これはこれで好きな音だ。合板で出来ているボディだが、サウンドホールのあたりでトップの材を確認してもあまり合板のようには見えない。それほど薄いのだ。40年も経過して合板も単板化したのだろうか?
以前このブログで手にした第一印象は「暴れ馬」という表現をしたが、それはこの小さなボディが予想外の大音量で鳴り、とても驚いたという意味であった。弦を換えてからはサスティーンの長い繊細な音も聞かれる。うまく弾きこなすことができれば、ライブの伴奏などはこの一本で充分なのではないかと思う。
外観は全体にわたり傷やへこみが見られる。半世紀近くにわたる長い歴史を感じ、私の所有する楽器の中では最高齢となった。しかしだからこそ大事に使えば、まだまだ現役で活躍できるギターである。ヴィンテージのFG、あなどれない!