当初このCD14枚組と目されるアルバムの発売を知った時、詳細がわからなかったこともあり買うことはないだろうと思っていた。後日カリスマ・レーベル時代のアルバムが中心とわかったので、それなら全てCDかLPで持っているからなおさら購入はなしと判断した。ところが内容の詳細がわかった時、それは即ちスティーヴン・ウィルソンによる初期アルバムの5.1サラウンドミックスDVDが含まれるという内容であったが、完全に葛藤が生じてしまった。そのためだけに1万円以上もかけるのか、どうなのか。そして今日現物が我が家に到着したわけである。
写真のとおり、CDよりかなり大きめのサイズのボックスセットである。外箱のカヴァー・イラストとロゴデザインはロジャー・ディーン。中にはCDやDVDを収めた紙製のケースが2冊と、カリスマ時代の写真や歴史、スティーヴ本人によるアルバム解説等を掲載したブックレットが収納されている。ボックスのタイトルPREMONITIONS(直訳は「前兆」)は実はファースト・ソロアルバムVOYAGE OF THE ACOLYTEの元タイトルで、スティーヴが提案したら会社が難色を示したそうだ。今回40年ぶりに実現したことになる。14枚の構成を見る。
ディスク1~4には6枚のカリスマ・レーベルのオリジナル・アルバムがアルバムごとではなく収録されている。シングルヴァージョンやBBCのラジオ番組用セッションなども含まれる。ディスク5~8は未発表も含むライブ音源集。かつてNHK-FMで一部の演奏が放送されカセットテープに残していた79年オックスフォードのニューシアターでのライブが初めてCD化されたのが嬉しい(ディスク6)。続くディスク9~10は2枚目PLEASE DON’T TOUCHと3枚目SPECTRAL MORNINGのスティーヴン・ウィルソンによるニューステレオミックス。そして残りのディスク11~14の4枚がDVDで、同じくスティーヴン・ウィルソンによる新たな5.1サラウンド・ミックスによるPLEASE DON’T TOUCHとSPECTRAL MORNING、さらにNew pseudo 5.1 Surround Up-Mix from the original stereo master tapesと記載のある1枚目VOYAGE OF THE ACOLYTEと4枚目のDEFECTOR。
手元に来てわかったのは新たな5.1サラウンドはPLEASE DON’T TOUCHとSPECTRAL MORNINGの2枚のみであるということ。そして私は以前紹介したようにPLEASE DON’T TOUCHの旧B面がこの上なく好きなので、まずはそのサラウンド・ヴァージョンから試聴を開始した。DVD収録のサウンドは96kHz/24bitで聞くことができるので全て音がよい。いわゆるハイレゾ・サウンドである。そして5.1サウンドは、以前は気づかなかった細かい楽器の音が所々聞こえてくる。The Voice Of Necamでは音が前後左右から聞こえるなどの工夫も。しかし分離が良すぎて全体的なサウンドの統一感に欠けているように思われた。やはりステレオで、それもLPで何度も聴いていたのでそれが耳にこびり付いているのだろう。これはこれとして、別物として楽しむのが良いのかもしれない。そういう意味ではちょっと期待はずれな気がした。
意外と詳細不明のディスク13~14が良かった。説明を訳すると「オリジナルのステレオ・マスターテープから起こした新たな模擬5.1サラウンド・ミックス」というような意味だろうか。オリジナルのマスターはステレオ2チャンネルなのだから何故そこから5.1を作ることができるのか不可解だが、聴いてみると確かに後ろから独立した音が出ていて、こちらの方が統一感ある立体音でとても良い感じであった。こちらもハイレゾでの収録で音質も良好。
さて今日は一部のみ聴いての感想だ。全てを聴き終えるのに少し時間がかかる。大枚はたいて購入したのだからこれから徹底的に楽しもうと思う。
(※ブックレットにはいつの時期か不明だが、足下のエフェクターボードとTaurus Pedal Bassの写真が!)
写真のとおり、CDよりかなり大きめのサイズのボックスセットである。外箱のカヴァー・イラストとロゴデザインはロジャー・ディーン。中にはCDやDVDを収めた紙製のケースが2冊と、カリスマ時代の写真や歴史、スティーヴ本人によるアルバム解説等を掲載したブックレットが収納されている。ボックスのタイトルPREMONITIONS(直訳は「前兆」)は実はファースト・ソロアルバムVOYAGE OF THE ACOLYTEの元タイトルで、スティーヴが提案したら会社が難色を示したそうだ。今回40年ぶりに実現したことになる。14枚の構成を見る。
ディスク1~4には6枚のカリスマ・レーベルのオリジナル・アルバムがアルバムごとではなく収録されている。シングルヴァージョンやBBCのラジオ番組用セッションなども含まれる。ディスク5~8は未発表も含むライブ音源集。かつてNHK-FMで一部の演奏が放送されカセットテープに残していた79年オックスフォードのニューシアターでのライブが初めてCD化されたのが嬉しい(ディスク6)。続くディスク9~10は2枚目PLEASE DON’T TOUCHと3枚目SPECTRAL MORNINGのスティーヴン・ウィルソンによるニューステレオミックス。そして残りのディスク11~14の4枚がDVDで、同じくスティーヴン・ウィルソンによる新たな5.1サラウンド・ミックスによるPLEASE DON’T TOUCHとSPECTRAL MORNING、さらにNew pseudo 5.1 Surround Up-Mix from the original stereo master tapesと記載のある1枚目VOYAGE OF THE ACOLYTEと4枚目のDEFECTOR。
手元に来てわかったのは新たな5.1サラウンドはPLEASE DON’T TOUCHとSPECTRAL MORNINGの2枚のみであるということ。そして私は以前紹介したようにPLEASE DON’T TOUCHの旧B面がこの上なく好きなので、まずはそのサラウンド・ヴァージョンから試聴を開始した。DVD収録のサウンドは96kHz/24bitで聞くことができるので全て音がよい。いわゆるハイレゾ・サウンドである。そして5.1サウンドは、以前は気づかなかった細かい楽器の音が所々聞こえてくる。The Voice Of Necamでは音が前後左右から聞こえるなどの工夫も。しかし分離が良すぎて全体的なサウンドの統一感に欠けているように思われた。やはりステレオで、それもLPで何度も聴いていたのでそれが耳にこびり付いているのだろう。これはこれとして、別物として楽しむのが良いのかもしれない。そういう意味ではちょっと期待はずれな気がした。
意外と詳細不明のディスク13~14が良かった。説明を訳すると「オリジナルのステレオ・マスターテープから起こした新たな模擬5.1サラウンド・ミックス」というような意味だろうか。オリジナルのマスターはステレオ2チャンネルなのだから何故そこから5.1を作ることができるのか不可解だが、聴いてみると確かに後ろから独立した音が出ていて、こちらの方が統一感ある立体音でとても良い感じであった。こちらもハイレゾでの収録で音質も良好。
さて今日は一部のみ聴いての感想だ。全てを聴き終えるのに少し時間がかかる。大枚はたいて購入したのだからこれから徹底的に楽しもうと思う。
(※ブックレットにはいつの時期か不明だが、足下のエフェクターボードとTaurus Pedal Bassの写真が!)