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ウィンブルドン

2005-10-22 00:08:17 | 映画 ア行
DVDで、ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト、サム・ニール 出演の「ウィンブルドン」を観ました。

●ストーリー
今年32歳を迎えた、イギリスのベテラン・プロテニス選手ピーター(ポール・ベタニー)は、昔は世界ランキング11位まで登り詰め、いずれはメジャー大会も制覇するだろうと期待されていたのだが、最近は若手選手達の勢いあるプレーについて行けず、連敗を重ねていた。

その為、ワイルドカード(主催者の推薦によって出場できる特別枠)でウィンブルドンの出場権を得たものの、地元のこの大会での引退を決意していた。

ホテルのフロントがルームナンバーを間違えた事から、美人で期待の新人リジー(キルスティン・ダンスト)と知り合いになったピーターは翌日、彼女の提案でサーブ練習中に小さな賭けをする。

リジーが勝てば、ピーターが“フィッシュ&チップス”をおごり、ピーターが勝てばリジーと一夜を共に出来るのだった。

この美味しい提案に力んだピーターは、的にボールを当てる事が出来ず、残念にも賭けに負けてしまう。

しかし、ささやかなディナーの権利を手に入れたピーターは、お互いに初戦を突破した夜、“フィッシュ&チップス”を2人分持ち、リジーの部屋を訪れる。

きれいに尾を引く彗星が空に浮ぶロマンチックな夜、リジーは「リラックスするために、ハメを外さない?」とピーターを誘う。

美人のリジーの提案をピーターが断るはずもなく、2人は一夜を共に過ごす。

翌日のピーターの相手は第1シードで全仏の覇者。
前夜の疲れが残っているピーターは思う様に動けず、追い詰められるのだが駆けつけたリジーの声援を受け、見事に逆転勝利を飾って3回戦進出を勝ち取る。

リジーがまさにピーターの勝利の女神となり、ノーマークだったピーターが何と決勝戦まで勝ち残ってしまう。

一方、優勝を期待されていたリジーは、格下の相手に無惨に敗れてしまい、その事が原因となり、ピーターと別れてしまう。

勝利の女神リジーのいない決勝戦を迎えたピーターは、かつてのリジーの恋人であるジェイク(オースティン・ニコルズ)に苦戦を強いられ、負ける事も覚悟するのだったが……。

●感想
テニスプレーヤー同士の恋愛物語が爽やかなタッチで描かれていて、思ったよりも楽しめた作品でした。

テニスの素人である俳優達をCGとカメラワークでプロテニスプレーヤーの様に見せている、監督やスタッフの努力と工夫に感心させられました。

主役のポール・ベタニーとキルスティン・ダンストも本当のカップルの様なラブラブ感を上手く出していたで、好感を持てましたし、ピーターの家族の面白い会話や行動がこの作品に良いアクセントをつけていて欠かすことの出来ない存在だと思いました。

エンディングも幸せそうなピーターのほのぼのとしたシーンが観れるので、ハッピーエンドな恋愛映画が好きな人は、大変楽しめる作品だと思います。

●採点
私のこの作品に対する評価は75点です。

テニスの様にテンポの良い作品で、ピーターの心理状態を「心の声」で観ている側にユニークに説明してくれるので、何も考えなくて楽しめる作品を探していた私にはピッタリの作品でした。

テニスの実況中継のアナウンサー役として、往年のプロテニスプレーヤーのジョン・マッケンローとクリス・エバートが出演しており、何の予備知識を持たずにこの作品をレンタルした私には、軽いサプライズでビックリし、2人の役者としての演技を観れて、とても得した気分になりました。

だから、この作品はハッピーエンド映画が大好きなスポーツ好きな方とこれまでに勝利の女神に出会った事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、ピーターの乗っていたシルバーのポルシェのオープンカーを見て「凄く欲しい!」と思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。