こんな豪華というか派手なバックペイントもありましたねえ。1999年リリースのCBIシリーズの一番豪華なカスタムだった"Dragon Lady"ですね。正確には、第14空軍、第308爆撃航空群、第374爆撃飛行隊使用の爆撃機B-24のノーズアートをモチーフにしたペイントは、アメリカンコミックの「テリーと海賊」に出てくるの悪役で中国沿岸を根城にしていた海賊の女王のことだそうです。
左胸には374th Bomberdment Squadronのファントム・バットマンも目立ちます。ライニングにはコットン製とレーヨン製のブラッドチットが2枚ついていて、もうこれでもか!!の本当に豪華なカスタムジャケットに仕上げています。土台のラセットブラウンのラグドレザーを使ったRoughwearのA-2も完璧です。
これも出た当時はこんな豪華なカスタムは買えないなあ、と思って手を出さなかったのですが、これもまた郡山のマッコイズ博物館ことJOB314さんに残っていたのを殆ど無理やりに譲ってもらったものです。ただ、さすがにコレは着るところを選びますね。少なくとも子供の学校には着ていけない(^^;;;;;;;;。でもちょっと着ました。
CBI(中国、ビルマ、インド)戦域のカスタムジャケットはやはりその独特のオリエンタルな雰囲気のある丁寧な刺繍や革工芸の巧みさが目立つパッチ類が一番の特徴ですね。主に中国で作られたものが多いそうですが、このファントム・バットマンのパッチなんて本当に精巧な革細工です。当時の現物でもこのような精巧なパッチが残っていて、その完成度の高さには目を見張るものがありました。
ここで描かれている龍は中国では虎とともに力の象徴として信じられている伝説的な動物であり、CBIのカスタムには多くの龍や虎、象をモチーフにしたパッチやペイントがあります。そうした伝説とか宗教的な言い伝えを背負った飛行機乗りは守護神がそばにいることを信じて戦っていたのでしょうか。