お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

きうち流の 楽器の選び方(1 音色のこと)

2021-03-24 19:20:19 | ばよりん

「どうやって良い楽器を選ぶのですか?」

という質問をときとき受けます

この説明がとても難しいです。

昭和40年代の頃と異なり

色々な正解が今は存在するからです

 

何回かに分けて 書いていようと思います

 

その1は 音色です。

 

 

私がバイオリンを始めたころは

古いバイオリン(1800年代前期ぐらいまで)が 買うべき楽器

お金がなければ

ちょっと古いバイオリン(モダンという言葉は、当時なかった)として1800年代中期から1900年中期まで

あるいは

新しいバイオリン 1970年代

という選択肢でした

 

古い楽器の音は、皆憧れで

新しいバイオリンは、音色にハリはあるものの、

古くて、良いバイオリンのように

音が空間に満ちて水面の波が広がるように感じることは

ありませんでした

 

古い楽器の音が、良い音である 

と音の評価基準を、心の中にすり込まれていたのです

 

今のわたしは、楽器の音色は シルバートーンと呼ばれる

古い楽器の音が全てではない と思っています

 

 

今は、新作の音の方がいい と言う人の方が多いと思います。

「古い音?どういう音ですか?」と言う人も増えています。

 

なぜ変わってきたのか?

 

古い楽器を所有しているバイオリンの先生の多くが、

楽器のコンディションを気にして、レッスンにはサブの楽器を用いることが多くなってきたこと

楽器店系統のお教室では、先生が楽器店で販売している楽器を使い、生徒に勧めることがあること

生楽器の音を聞く機会が少なく、更に電子楽器の音に慣れ親しんだ人が増え、良い音の基準が電子楽器寄りになってきたこと

楽器店が新作を力を入れて勧めるようになってきたこと

 

が理由として考えられると思います。

 

良い音色に、正解はなく。

自分の好きな音色を求めていいと思います。

 

ただ、本気で良い楽器を捜したいと思うなら

絶対にやった方が良いことは

 

古い楽器、ちょっと古い楽器、新しい楽器 を

第三者に弾いてもらい、更に自分自身も弾いて

何が、自分が理想とする音か

とを明確にすることです。

 

「良い音がする楽器」は絶対欠かせない楽器探しの条件です

 

その「よい音」の自分自身の基準を作らないと次に進みません

 

とはいっても、楽器に触れる機会を作ることは大変です

 

工房、お店、先生 などなど の協力を得ないと

出来ないと思います

 

 

また、楽器を触らせていただく相手に 不安を与えないことも重要です

 

私が推奨しているのは、以下のことです。

 

・ 時計、指輪は外す。

・ 袖口に金属ボタンのついてる上着は脱ぐ

・ 楽器を触る前に必ず手を洗う。(洗面所は工房やお店でお借りしましょう)

・ ハンカチなどを準備して、顎宛の上に置き、直接顎宛に肌が触れないようにする

・ マスクを着用して弾く

・ 入室時アルコール消毒をしたら、楽器を触る直前に必ず流水で手を洗い、アルコールを落とす。

 

できるだけ、いろいろな楽器を経験して

自分の理想の音 というのが

見つけられたら 

楽器を捜す準備の第一歩を進みだしたことになると思います

 

 

私の持っている楽器には、まだ古い楽器の音の楽器はありません。

もしかすると、年末に購入したフレンチが

古い音を出してくれるかも 

と期待をしています

 

思っていた通りの 古い音、あるいはそれっぽい音が出る楽器だったら

音を体験してみたいという方に、弾いていただく機会を作り

音を体験していただくのもいいかな~

なんて思っています。

 

 

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