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お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

ストリングスEXPO2025(2)アルシェと杉藤など弓巡り

2025-06-13 19:12:16 | Weblog
今回のEXPOはどちらかというと
楽器にはあまり興味はなく、弓と小物を中心に見て回っていました。
また、昨年末に河辺さんの弓を買ったばかりなのに
「100万円前後なら、買ってもいいかなぁ」という気持ちで
展示会に臨みました。


まず、入口近くに出展していた、アルシェさん

アルシェの通常の弓のほか、製作者別に弓を展示していた。
昔は、トルテ、ペカット、サルトリーの3モデルの展開でしたが
更に、ラミー、シモンという名前もありました。

私には、あまりに細かすぎて、何がどう違うのかが
わからないところもありますが
こだわり感があふれているという感じでした。

また、横から見た雰囲気は、コピーモデルなのですが
ヘッドを上から見た雰囲気は、昔と変わらず
どれも、「アルシェの顔」という主張が強く感じられました。

杉藤さんは、
五代の慎子さんと
新たに社長に就任した娘さんの 万純さん(六代)
と万純さんのご主人様の3人がおられた。

一昔前は、国産の弓で 杉藤さんと アルシェさん が2大メーカーで
アルシェさんの方が、万人受けする弓を作っておられたが

五代の慎子さんのときに、大きく変革を遂げ
今回の展示会では、弓のヘッド周りが、伝統的な「杉藤ヘッド」ではなく
フレンチボーのような、きれいなヘッドの弓がいくつも展示されているのに
驚きました。

杉藤は「曲げ弓」と「削り弓」両方を製作しており、
高価格帯の「曲げ弓」は、とても素晴らしいと感じました

「削り弓」も安定した感じになってきていて
作っている向井さんの技術的な成長を感じるものでした。

その中でも、杉藤さんの弓の展示コーナーに
妙な雰囲気の弓が たくさん展示していました。

まず、銀・象牙のフィッテイングの弓(2棹あった)
100万円を超えるのかなぁと値段を聞いたら、
そこまでいかない値段。
材は良いし、安くする理由がわからなかった…
訊いてみたら「象牙のフィッテイングだと、輸出入がしにいので
ずっと使用を控えていた。でも部品の在庫があり、
もったいないので、バーゲン価格で売るのだとか
その発想に驚いてしまった。

次にい驚いたのが、ラッピングをしていない削り弓の丸弓が1本
刻印もない。
これは、亡くなった4代杉藤浩司氏が作った弓で
当時は
削り弓のセンシティブシリーズは、原則角弓で製造販売され
希望があれば、丸弓を製作した。
直ぐに、丸弓を出荷できるよう、造り貯めしておいた一本だとのことであった。
希望に合わせて、ラッピングなどを施すそうである。

更に見慣れぬ削り弓が1本ありました。
ものすごく棹の細い。私の持っている「弓のみどり君」並みに細い。
スタンプは、SUGITO ではなく T.MUKAI とあり
向井さんの弓だそうです。
向井さんは65歳を過ぎ、もうすぐ70歳
年金を受給しながら、時々杉藤さんで製作をしているとのこと

そんな向井さんに、自身の名前で弓を製作し販売することを
OKしたのだそうです。

展示会にあった、132万円のSXart(これも向井さんが作った弓)2本と比べても
遜色のない、いやむしろ 向井さんの弓の方が発音が良い感じがして
その場で、購入することを決めました。

銀行のATMに行きお金を引き出して、購入!!!

コレクションの一つになりました。


弓で一番魅力を感じたのは
名古屋のヴィルトゥオーゾさんにあった
ステファン ミュラーの 金黒檀のVn弓 176万円です。

材が素晴らしい、見て美しい、弾いて素晴らしい
強いのに、吸い付く感じ
とてもいい弓した。
でも、私にとっては、かなり高価であり
その場で購入を決めることはできませんでした

高額だし、マニアには有名でも 一般には知られていない
製作者なので、すぐには売れないだろうと判断して
次への期待を込めることとしました。

弓を見て回って思ったのは

「ペルナンブーコはもう稀少材料です、
今のうちにお求めになっておかないと後悔しますよ」
という台詞を、たくさん聞かされました。

なんだか、急かされている感じですが
それほど、ひっ迫感があるのだなぁと思いました。














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