今は、ほとんど楽器を弾かないのですが
それでもバイオリンを手放さずに持っています
楽器は次の3つ
Giuseppe Stefaniniさん
Antonio Capelaさん
Geng Xiao Gangさん
弓は今6本
Pierre Guillaumeさん 1本(特別な弓です)
Eric Grandchampさん 2本
Koji Sugitoさん 2本(2本とも 特別な弓です)
不明(銀黒檀)1本
このうち
Capelaさんの楽器と
Grandchampさん(バイオリンコレクターのAさんから譲ってもらった弓)とSugitoさん(みどりくん)の弓を1本づつ
九州に持ってきています
週に1回3時間ぐらい
教本を、お遊び(我流)でさらっています
Sugitoさんの弓は、削り出しの弓
Grandchampさんの弓は、曲げ弓
Grandchampさんの弓は、
私の見立てでは
とても上質な弓の範疇に入ると思いますが
反応の良さと、響きの良さは
Sugitoさんの弓である弓の「みどりくん」が勝ります。
みどりくんは
唯一軽い(56gぐらい)事を除けば、
反応、響き、音色は、ものすごく良い弓でした。
(当時の先生のお墨付きがついていました ~というか、先生から「買わないと後悔するよ。こんな弓には、簡単に出会えるものではない」と言われて購入しました。先生も杉藤さんの弓を購入し、その選定候補の中の1本でした。)
その後、毛を替えたら、素晴らしさが消えてしまい、その後何度も毛を張り替えますが、音色が戻りません…
みどりくんのポテンシャルは下がってしまったのですが、それでもGrandchampより性能は高い!
私の杉藤浩司さんの弓は、2本とも特別に作られた弓ですが
当時のMXart(今のSXart)は、おそらく浩司さんの手で作っていたはずなので
K.SUGITOの刻印のMXartは、きっと良い弓だと思いますです
杉藤さんでは、今、向井さんという職人さんが
高価格帯の弓を作っています
浩司さんの時代は、高価格帯の弓はすべて削り弓でしたが
今は、高品質な曲げ弓もラインナップに揃え
以前にもまして、安定した品質で魅力的な弓が作られていると思います。
いつの日か、向井さんに、弓をオーダーしたいと夢見る今日この頃ですが
その前に、バイオリンを弾けるようにならないといけないですね…
昔の弓はほとんどが削り弓でしたが
おそらくビヨームあたりから量産化が始まり
曲げ弓が主流になったと思います
ラファンさんのお嬢さんに訊くと
「削り弓は、制作方法が誤っている。弓はまげて作るもの」という確固たる信念をお持ちでした。
それでは、1800年代の銘弓はどうなるのか?
と聞くのも野暮なのと、制作方法はいろいろあってこそ、購入者の選択肢が広がるので
それはそれで、聞き流すことにしました。
削り弓 未体験の方は、
一度は体験してもらいたいなと思いますです
お元気なようで安心致しました。
[毛替えしてから音が戻らない弓]の話がとても印象的で頭の片隅に引っかかっていましたが、
久々に読ませて頂いて(気持ち、わかるな~)というのと
(本当に何故戻らないんだろう?)という疑問が。
勿論、毛替えは人によって違うのは事実ですし主な接地面側を強めに毛を張る方もいらっしゃいます。
そんな中で(もしかしたら、、)と思ったのが[アイレットの深さを、毛替え時に職人が変更したのでは?]という仮説を思いつきました。
毛替え職人の中にはアイレットを(毛箱が少しぐらぐらしているな、)と半周ないしは一周回してきつくする職人もいます。
新品弓も、使って半年~1年で僅かに材料が締まり、0.1mm位は痩せますから
毛替え時に職人がアイレットを締めなおした可能性はゼロではないと思います。
自分の感覚では[ネジ穴に負担のない範囲で若干緩め]が毛箱がフリーに振動して良い、という感覚を持っています。
なのでもしかしてアイレットを半周緩めてみるとどんな印象かしら、、、と思った次第です。
勿論事故責任ではありますが、半周回すだけなのでそこまで難しい検証ではありませんし、
緩めたのをやっぱり締め直す事も容易です。
、、でも、違う要因だったとしても、いつか必ず戻ると自分は思います。
それでは。長文失礼致しました。
可能性はあると思います。
購入後、最初の毛替えのときに
杉藤さんの工場で、フルメンテを行っていますので…
「[ネジ穴に負担のない範囲で若干緩め]が毛箱がフリーに振動して良い」もイメージがわきます
私が良い弓、良い音の弓と思うものは、弓全体が振動しているのが右手から感じられるものであるので…
キツキツだと遊びがなく、振動を止めてしまいそうですね。
次回の毛替えの時、やってみます。
なお、
杉藤浩司さんの特注弓を購入された方と
以前お会いした時、毛替えをしたら
私と同じように音が消えてしまった
との話を聞きました。
杉藤浩司さんの張り方にどのような特徴があるのかは
いまだにわかっていません
ただ、幸いなことに
杉藤浩司さんの特注弓を2本所有しており
1本は、杉藤浩司さんが張った毛のままなので
それを参考にして、解決が出来ればと思っています
ガンさんか、高橋さんか、河辺さんに相談かな…
その前に、東京に行くのが一苦労かもです 今は…
先日、また面白いヒントに出会いました(笑)
https://info.shimamura.co.jp/repair/string/s-casestudy/8334/
~楔は職人によっては結構作り直すので、販売時と二回目以降で楔が違う可能性はありますし、木なので必ず違いもあります。
たまたま凄く良い箇所を使った楔だったのかもしれません。
日本のツゲをもちこんで楔に、なんてやってくれる方がいたら面白いかもしれませんね。
うっかり確認忘れましたが、毛の内側(スティック側面)に松ヤニは付いていますでしょうか?
ここに塗っているかいないかではかなり違います。意外と盲点かと思います。
因みに自分はそり直しで音程のツボが微妙に変わった、なんて経験もあります。