久しぶりにゴッツリ髪を切った。20㎝以上切った。乙女にとっての20㎝とは、けっこう、タイソウなものなのだが、思ったより地味に長かったらしく、20㎝切ってみても、すごい変わった、とかそういうのはなく、ただ単に「中途半端な長さの人」になった。ちょうど、短かった髪の毛の人が「アラ、ちょっとのびたんじゃない?」と言われるくらいの。ちょうど切り時?くらいの長さだ。中途半端なのだ。ものすごく。しかしながら。この中途半端な長さがすごいしっくりくる。自分で。たぶん、アタシが中途半端な人間だからだ。中途半端な人間が、中途半端な長さの髪の毛になったのだ。中途半端と中途半端が二つ合わさって「完璧」になったのだ。しっくりきて当たり前ではないか。
アタシがいつも切ってもらう美容師さんとは、もう10年くらいの付き合いになる。彼女が店をやめてからはや、4~5年は立つだろうか?それからはずっと彼女の自宅で、くだらない話をしながら切ってもらっている。彼女はアタシの後頭部にある謎のうねりや、アタシが情緒不安定になると自分でジャキジャキ切ってしまうこととか、ピンクにしたり、緑にしたりした過去を知っているし、何よりもアタシの好みを熟知している。そして、今日は二人で、この中途半端な長さの仕上がりに「いかしてるね。」「うん、いかしてるね。」と二人にしか通じないであろう、納得のやりとりをかわした。
そして、アタシの優柔不断さまでも熟知している彼女は「ま、もうちょっと切りたくなったらまた来てよ。今日のところはこのくらい、ってことで。」と、20㎝の重みにびびっていたアタシにさらり、と言った。
アタシのことを熟知している彼女は、ちゃんとお試し期間ももうけてくれる。
アタシがいつも切ってもらう美容師さんとは、もう10年くらいの付き合いになる。彼女が店をやめてからはや、4~5年は立つだろうか?それからはずっと彼女の自宅で、くだらない話をしながら切ってもらっている。彼女はアタシの後頭部にある謎のうねりや、アタシが情緒不安定になると自分でジャキジャキ切ってしまうこととか、ピンクにしたり、緑にしたりした過去を知っているし、何よりもアタシの好みを熟知している。そして、今日は二人で、この中途半端な長さの仕上がりに「いかしてるね。」「うん、いかしてるね。」と二人にしか通じないであろう、納得のやりとりをかわした。
そして、アタシの優柔不断さまでも熟知している彼女は「ま、もうちょっと切りたくなったらまた来てよ。今日のところはこのくらい、ってことで。」と、20㎝の重みにびびっていたアタシにさらり、と言った。
アタシのことを熟知している彼女は、ちゃんとお試し期間ももうけてくれる。