好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

『殺意はコーヒーの香り』(後編)雑感。

2008-09-12 | アニメ『名探偵コナン』
今回の事件。
純粋にトリック自体は、シンプルな物である。
テーブルの上の物たちを、パズルのように組み替えれば答えは出る。
アニメ版の演出は、今回も丁寧だったと思う。


ただ、問題なのは。犯人の扱いだ。
この点においては、私はアニメ以前、原作の時点から納得できてない。
あまりに異色だとしか言えない。

というのも。
まさか『コナン』での殺人実行犯が――犯人が自殺するなんて思わなかったから。

『コナン』では本来、犯人は誰も必ず生きて捕縛される。
どんな悪も決して例外なく、ことごとく裁かれる。
あの世への死に逃げなんて絶対に許さない。
自殺しようとする人は、ぶっ殺してでも止めるのだ(←日本語変)。

今まで「死に逃げ」を遂げたのは、かつての事件でただ一人だけ。
そのただ一人の件を、コナンはトラウマのように抱えている(はず)。
それとも、目の前で死ななきゃ別にいいのか?……なんて勘繰ってしまう自分が、ちょっと嫌。


下手すると復讐や自殺を美化しかねない、
今回のようなパターンは、これ以上増やしてほしくないというのが本音だ。

『コナン』でフツーのミステリは見たくない。
フツーとは違うミステリである事が、『コナン』の魅力の一つだと思うから。

それでは。また次回。

この記事についてブログを書く
« サンデー(41号)私的雑感。 | トップ | 「FF12 レヴァナント・ウィン... »

アニメ『名探偵コナン』」カテゴリの最新記事