あの日以来ずっと瀬戸内寂聴さんを待っていた。
あのまあるいお顔をみたらホッとするのに。
どうして寂聴さん、姿を現してくれないのだろうと思っていた。
震災の時は真っ先に被災地に入るのに。
(宗教的に何かあるわけでなくただ寂聴さんが好きなだけです。
法話集全巻買いそうになり思いとどまったことがあるのです。)
そしたら今日の朝日新聞に寄稿文が載った。
去年の11月に圧迫骨折をして療養中とのこと。
これで合点がいった。
東北地方は寂聴さんにとって仏縁が深い土地柄で出家得度は平泉の中尊寺。
岩手県二戸市の荒れ寺だった天台寺の住職となり
20年余毎月訪れて寺を復興し法話を続けていたという。
その寄稿文からの抜粋。
「私は『無常』を、この世のはかなさを示す語と考えず、
『この世は常ならず』と自分流に判断してきた。
この世は同じ状態は決して続かない。・・(略)
私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。
暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてこれまで生きてきた。
(略)難を逃れた私たちは日夜、夢の中までも、
あなたたちのご苦労を分け持たせてほしいと、切に願い祈りつづけているのです。」
弱っていた心に水をもらったような気がする。
先延ばしにしていたいろんな事にそろそろ手をつけなくちゃね。