弁当の行く末

早朝４時半、まだ暗いウチに起きだして台所に。
炊きあがったご飯を寿司桶に移し替え、寿司飯を作る。
扇風機の前に寿司桶を放置し、今度は揚げ物の準備。
着々と重箱が埋まり、少しずつ外が明るくなり始めた・・・。

・・・・６時半前、電話が鳴る・・・

昨年の事を思い出し、ドキドキしながら受話器を取る。
ああ、この番号は、地元の市内局番だ・・・と言うことは・・・。

「運動会、中止になりました」
「中止なんですか？？」
「はい。また何かあれば連絡します。明日に延期で普段通りに登校です・・・」

電話の前で座り込み、母の煮物を詰めるだけのスペースを空けた重箱を、恨めしそうに眺める・・・。

大きなため息をつき２階に上がり、弁当の写真をとりあえずブログにアップする。

・・・・・。
「あのさ、運動会、中止になってしまった」
「ええ！！」

夫と息子が驚き、二人ともそのまままた寝てしまった。

・・・・・？

戸締まりをしたはずなのに、階下で何か物音が・・・。

下に降りると、明かりがついており、合い鍵を使って母が入ってきており、例のスペースに煮物を詰めていた。

「お母さん・・・」
「あ、おはようここに詰めていいんよね？」
「あのさ、運動会、中止になった・・・」
「ええーーー！！」

母も驚いて、しばらく手が止まっていた。
「７時過ぎて電話しようと思ったんよ。早かったね」
「うん、来たら電気が消えてたし。弁当ができたから、また寝たのかと思った」
「いや、そんなことしないよ」

半端ない量のおかずを目の前にして、母と二人でため息をつく。
母は、この日のために、わざわざ仕事を休んだのだ。

しばらく母と話しをしながらコーヒーを飲む。
９時を過ぎ、母が帰宅。
夕方、実家に持って行って、みんなで食べるように、重箱に蓋をする。


はぁ・・・。




昼、仮眠を取ったり、ブログを更新したり。
すっかり小降りになり、運動会なら何とか開催されそうな状態の空を見て、複雑な心境になる。


夕方、弁当を持って家族で実家に。
私達４人と、両親、弟と７人で弁当を囲む。

しかーし・・・。

相当な量があるため、さすがに全て食べきれなかった。
少し残った分は、父が明日の昼食にと、容器を移し替えたり・・・。

写真は、煮物も含めての「完全版」です。

ちなみに、五目寿司で３合、おにぎり１０個で３合分のご飯です。
どれくらいの量だったのか、わかるかと思います。

・・・・また明日も早起きして弁当作るのか・・・。