晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その1)

2019-02-18 23:11:49 | 音楽話


2月18日。
TOTOの福岡公演の日だ。

今回の来日公演は、彼らの40周年ツアーということで「40 Trips Around The Sun 2019 JAPAN TOUR」と銘打ち、2週間弱というかなりハードなスケジュールの中、日本では8か所を回る。

福岡公演は、広島、金沢と続き、来日公演3日目。

仕事を1時間早く上がり、会場である福岡市民会館へ向かう。
会場に到着するとすでに列が。

もうね、50歳以上であろう男性ばかり。
最初、TOTOのライブで並んでいるとは思わなかったほど。
女性もいることはいるが、男性に比べるとかなり少ない。

48歳の私は、80年代中盤以降の世代になる。
アルバムでいえば「Isolation」から。

厚い雲がかかった空は、途中から雨になった。



最初は物販があるのだが、どうも会場側の段取りが悪く、販売時刻が30分遅れる。

「時間を調べて並んでいたのに、どういうことですか!!」
と、あちこちで怒号があり、アルバイトであろう女性が「すみません」とお詫びをする。

でも、その様子もどうも「いや、そりゃみんな怒るやろ??」というほど、イマイチ誠意がない。

この手際の悪さが、開演時刻ギリギリまで外の列を捌ききれないという事態を招いたのだが・・・。

こんなこと書くのはどうか?とも思うのだが、敢えて書くと・・・。

昨年のDEEP PURPLEでは、きちんと職員?が対応しており、服装もスーツを着用していた。
今回は、だらっとした恰好の若い人が、「すみません」と、特に解決策を提示するわけでも丁寧にお詫びするわけでもないので、列のあちこちから不満が漏れており、それはそうだろうとも感じた。

そこは、本当にひどかった。



そして、お約束?というか、次回の予告編のように、Ringo Starr & His All Starr Bandのライブ告知ポスターが!!
こちらにも、スティーヴ・ルカサーと、ウォーレン・ハムが参加する。
スティーヴ・ルカサーを見たのは、TOTOではなくて、こちらが先だった。
今度のライブには行けそうもないが、一か月後にまた福岡に来るということが嬉しい。



すったもんだで、ようやく物販購入に。
年齢層が高いからか、こちらも万札が飛び交い、1万円のバブルヘッドセットを抱える人を何人も見た。

先日からの情報で「マグカップは人気商品」と聞き、いつものTシャツ、プログラム、トートバッグのほかにマグカップも購入。
TOTOはキーホルダーを作っていないので、代わりと言ってはそうなのかな?

そしてマグカップは、わりと早い時点で売り切れたようだった(公演後はなかった)



かっこよかったので、思わずパチリ。
スティーヴ・ルカサー、彼のたたずまいや風貌は近年ぐっと渋みと貫禄を増した。
若い当時は「TOTOのメンバー」というだけの認識だったのだが、今は大好きなギタリストの一人だ。

また彼を、今度はいよいよTOTOで見ることができる!!



チケットを購入したのがかなり遅かったので、座席は後方の一番端。
それでも見えなくはないし、福岡市民会館はフラットな座席配置ではないので、前の座席に背が高い人さえいなければ大丈夫な感じ。

ステージ近くまで行ったのだが、なぜか会場全体が靄がかかったような感じで、うまく写真が撮れなかった。

座席も埋まりだし、後方の立ち見もソールドアウト。
それでも19時の開演になっても、まだ客電がついたままで、座席につく人も多数。

ほれ見ろ!!あれだけ何度も列を並ばせなおしたり、場所移動してみんなから反感買うほどにぐだぐたとやってるから、時間過ぎても入れない人がたくさんいるじゃん!!

時計を見ながら心配になったが、ふっと客電が消えた!!


記3月16日


再会と初対面

2018-12-09 16:12:27 | 音楽話


年明けて2月。
TOTOの来日公演が発表された。

過去に何度も来日公演を行い、福岡でのライブも多く行ってきているのだが、なぜか今まで縁がなく見に行ったことがなかった。

それは、2016年度のMR.BIGも同様だった。

機会があるうちにぜひ見たい!!

ここ数年は、そう思う出来事が多かった。
だからというわけではないが、バンド結成の40周年という時期に、地元で彼らを見られるのは非常にありがたい。

福岡公演は、よく飛ばされるんだよね。

同時期にYESも来日するのだが、そちらは福岡はなし。

実はYESも見たいバンドの一つで、TOTOとYESを見たら「生で見たい!!」と思っていたバンドは一通り見たことになる。

チケット販売が11月だったのだが、販売当日は熊本行きだったので、スタートラインですでに挫けてしまった。
散々迷ったが、意を決してチケット購入!

正直、いい席ではないが、それでも見に行こう!としたバンドを見られるので、よし!としよう。


スティーヴ・ルカサー、今度はTOTOとしてみることができる。
Ringo Starr & His All Starr Bandで見た彼は、本当に魅力的だった。
(若い時よりも今の彼の方が好き)

あとは気持ちを高ぶらせて、ライブに向かっていこう。


記1月26日


スクリーン越しの再会~「ボヘミアン・ラプソディ」

2018-11-24 21:40:35 | 音楽話


11月24日は、フレディ・マーキュリーの命日。
このブログを書き始めた当初は、毎年この日はフレディのことなど思うことを記載していた。
知識も経験もコレクションもなく、おまけに稚拙な私の文章では表現も限られてくるのだが、それでもずっと心の奥で思っていたことは事実だ。

2005年の11月には、ポール・ロジャースを迎えたQUEENを生で見ることができ、感激した。

2018年11月24日。

フレディー・マーキュリーが亡くなって27年。
当時21歳だった私も48歳になり、フレディ・マーキュリーの没年齢を追い越してしまった。

そして息子が今年21歳。
つまり、フレディ・マーキュリーが亡くなった当時の私の年齢になってしまった。

今年、11月9日から映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開される。



今だからこそ言うが、事前情報などほとんどスルーしてきていて、単に「映画があるんだ」ぐらいの気持ちでいた。
ライブ・エイドも再現!ということぐらいは知っていたが、来日したQUEENのメンバー役の俳優さんの様子など、ほとんどテレビでも見なかった。

SNSでニュースを見たり、写真を見たりする程度。

それでも映画は見に行こう!
行くのならば、11月24日だな・・・という感じだった。



実際に映画を見ての感想だが・・・。

涙がどうしても出てきてしまい、たまらない気持ちになった。

それは、ストーリーや音楽そのものの素晴らしさはもちろん、リアルタイムQUEEN(ライブエイド)に至るまでの道のりに、自分がリアルタイムで見てきたQUEENが交差して、ずっとともに歩んできたような気持ちになったということが大きかった。

ライブエイド当時は中学生だった。
ヒットチャートに上がってきたのは「Radio Ga Ga」、そして、フレディー・マーキュリーのソロだった。
(よって「I Was Born To Love You」は、QUEENの楽曲というより、フレディー・マーキュリーのソロの認識の方が強い)

以降はずっと活躍を見てきて、ツアーをしないことに関しては漠然と思っていたが、新譜は出てるし、ベテランのバンドとして大きく表には出なくても活動していくものと思っていた。

21歳の秋、フレディ・マーキュリーのエイズ罹患公表、翌日の死は、それはショックだった。
ロックミュージシャンの訃報で、一番最初に衝撃を受けて打ちひしがれたのは、彼だったからだ。



あー!自分語りになってしまった。

フレディ・マーキュリーと、QUEENの前身バンドであるSMILEでのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとの出会い、いつの間にかメンバーになってる(笑)ジョン・ディーコン、そしてメアリー・・・。

史実とは違うのは重々に承知していたし、その辺は特に気になることはなかった(割り切っていた)。

成功をつかむまでの彼ら、レコーディングのこだわり、名曲が誕生して世に出るまでのドラマ、ぐいぐいとスクリーンに引き込まれた。

メアリーを愛しているフレディ・マーキュリーだが、次第に自分の中にある違和感とメアリーとのすれ違い、そして「ゲイなのよ」とメアリーに突き付けられる。
自分が何者なのか?で苦悩し、たくさんに人に囲まれながらも、本当に自分を大事に思ってくれる人はわずか・・・。

愛する人に、ただそばにいて欲しかった。
本当に分かり合える友人が欲しかった。

バンドのメンバーは大切な家族であり仲間だった・・・。

バラバラになりかけた彼らが、ラストのライブエイドのステージで、圧巻のパフォーマンスを見せる。

この場面では、すでに10代当時の自分になってしまうのだ。
そして、改めてライブエイドを体験するということで、さまざまな感情があふれ出す。

QUEENのメンバー役の俳優さん、みんなご本人にそっくりで、髪型の遍歴など細かいところまで丁寧に再現されていた。
それは他の配役の俳優さんも同様で「よく似た人連れてきたなぁ」と本気で思った。

ライブエイドのパフォーマンスはもちろんだが、そんなに延々とあるわけではないが、ほかのライブシーンも素晴らしかった。

小物へのこだわりやフレディには欠かせない猫の存在も、ホッとする清涼剤や緩和剤のような、愛らしい姿がそこかしこに登場するのもうれしかった。


そして・・・。

フレディー・マーキュリーの死からすでに四半世紀以上が経ち、若い人は当時を知らず、生まれた時にはすでに彼はいない人が増えた。

そんな若い人たちは、この映画のストーリーや音楽、一人の人間としてのフレディー・マーキュリーの生き方に触れ、新たにQUEENを知ったのだろう。

年齢を重ねた方は、当時を思いながら、なお自分の中に生きているフレディー・マーキュリーやQUEENの音楽を見つめなおしたのかもしれない。

私は70年代の彼らはリアルタイムではないが、普通に活躍していた彼らを見てきた最後の世代になるのだろう。
やはり、当時の自分とQUEENに思いをはせ、自分がリアルタイムを迎えるまでのストーリーに引き込まれ、そして今を思うのだ。

見るたびに新しい発見が必ずあるこの映画。

また、再会したい。


記1月26日




~The Long Goodbye~DEEP PURPLE 2018 in FUKUOKA(その5)

2018-10-22 23:55:31 | 音楽話


そして・・・。
おそらく、彼らの楽曲の中では、一番有名であろうあのフレーズが!!

「Smoke On The Water」である!!

いやいや、今までとは比べ物にならないほど…と言い切ってしまうのはどうかとも思うが、それほどまでにも、この曲は盛り上がり、大合唱が起こる。



「深紫」のライトが照らし、カッと明るく白いライトが飛び交う。

他の楽曲はそこまで耳なじみではなくても、この曲だけは・・・!という若いファンもいるだろう。



だって、職場でも「あのスモーク・オン~のやったっけ?」と、言うほど、この曲の認知度は高い。

そしてライトが暗くなり、いったん彼らが引っ込む。



アンコールナンバーは・・・「Hush」だよねぇ!と、思ったのだが・・・。

なんと!
ここでメンバーがドラムとキーボードに寄り添って、奏でられたフレーズは「Summertime Blues」!!

ええ!?

相当に面食らったが、これはほんの少し。

そして「Hush」!



第一期の楽曲でここから始まったのだが、88年にもイアン・ギランでリメイクされたこともあり、この曲は彼も歌う上にライブでも盛り上がるナンバーだ。

・・・「Burn」は歌わないけど。

というか、むしろ今のメンバーでは歌ってほしくない。



ラストナンバーは「Black Night」。
こちらも、缶コーヒーのCMでお馴染み。

無理やり曲を終わらせるのは、従来とほぼ同じ。

個人的に中途半端な感じになってしまうので、他の楽曲が大トリでもいいかな?とは思う。



全ての楽曲が終了した後、スティーヴ・モーズとロジャー・グローヴァ―はピックを、イアン・ペイスはドラムスティックを会場へ投げる。

方々から歓声とともに手が伸びるが、私の座席には届かない。
最後までステージに残って、ピックを投げ続けたのは、ロジャー・グローヴァ―だった。


客電が付き、会場が明るくなる。
ぞろぞろと観客が会場を後にする。

夢のような彼らとの22年ぶりの再会は、幕を閉じた。

素晴らしいライブだった。

余韻を抱え込みながら、博多駅まで向かう。



今回、購入したグッズは・・。

 Tシャツ2枚
 トートバッグ
 キーホルダー
 プログラム

ライブ前から発表されたグッズを見ては、散々迷った。
今回は、デザイン性がとてもよく、Tシャツもなかなかにかっこよい。

トートバッグは、思ったよりも大きくて、かなり入りそうだ。
これは通勤用にしようかな。

プログラムを眺めながら、彼らが歩んできた道を思う。
この50年、間に解散した時期もあったし、メンバーが脱退したり、加入したり、亡くなったり・・・様々なことがあった。

私は再結成以降でのリアルタイムではあるが、子育てなどで、ハードロックを聴くこと自体から少し離れていたこともあった。

でも、戻ってきた。

だって好きだから。

離れたのは、自分の人生の中では必要な時間であり、必要なことだっただろう。
それゆえに、見えてきたものや感じたものもあった。

いつまでも、70年代を追いかける、過去の財産にすがるばかりの彼らではなく、今の彼らを歩んでいる。
それは単に「歩く」のではなく、砕氷船のように困難なことだってあっただろう。

リッチー・ブラックモアが、ディヴィッド・カヴァーデイルが、ここにいたら・・・。

そう思わなかったといえばウソになる。

でも、リッチー・ブラックモアにしろ、ディヴィッド・カヴァーデイルにしろ、今の彼らの中にいると、築き上げた20余年のものに対して土足で踏み込むような形になるのでは?とも思う。

「長い別れ」のように、最後に向かって突き進むには、まだまだ時間はあるだろう。

紫の糸が手繰りだした人達が、これから先、笑顔で語り合えるように、そして彼らを好きでよかった、彼らの音楽に出会えてよかったと思えるような、そんな時間が重なりますように。

今回、福岡に来てくれたことは、本当にびっくりしたし嬉しかった。
個人的なことだが、今年は年女(48)で、できることはたくさんしておこう!という年にしたいと思っていた時のDEEP PURPLEのライブだったので、集大成という形にもなった。

今の「生きたレジェンド」を体感しに行った、そんなライブだった。

感謝の気持ちでいっぱいだ。

本当に、ありがとうございました。



11月4日記



~The Long Goodbye~DEEP PURPLE 2018 in FUKUOKA(その4)

2018-10-22 23:50:17 | 音楽話


続いて、今回の新譜「Infinite」から「The Surprising」。
かなり重厚でずしんと響く楽曲だが、今の彼らには疾走ナンバーよりもこういった若干プログレッシヴなナンバーが似合う。

「Infinite」のジャケットデザインから、砕氷船に乗った彼らのアニメーションが印象的なPVだが、これが意味深というかなんというか、「1968-20?!」と船体に記載され、デビューアルバムからのジャケットデザインや楽曲からの各々のモチーフがそこかしこにちりばめられている。

見つけてはニヤリとし、ああ、このとき、この人いないや・・・とか思いを馳せたり、船体が揺れてろうそくの「炎」が消えた時や、青い扉の向こうの「占い師」を見た時のイアン・ギラン、ずっと在籍している唯一のオリジナルメンバーであるイアン・ペイスの心境はどうなんだろう?とか、さまざまに考えてしまう。

重厚に壮大に楽曲は進み、昇華していくかのようなドン・エイリ―のキーボード。

ただ、残念ながら、新しい楽曲は今一つ反応が薄い。
というか、ノリノリの楽曲ではないので、立ちすくんでその場の空気を纏って身をゆだねているのか、ただ引き込まれているだけなのか。
そうであると信じたい。



同じく、こちら「Birds of Prey」も新作から。
紆余曲折ありながら、一つの線をたどっていくと、今の音につながる。

アートロックからオーケストラとの共演からハードロックに、時にファンキーになり、再び集結したり、ビザを破いたメンバーがいたから来日公演には急遽代理を入れたり(苦笑)、迷走したり・・・。
全てを経てから、今があるんだよ。

「Time for Bedlam」も、こちらも重厚で響く。

今だからこそなしえた音だと思う。
過去に有名楽曲と比較しても、決して、見劣り、いや聴き劣りすることはない、今の彼ら。



そして、キーボードソロ!
ドン・エイリ―、一番の見どころである。

クラシックナンバーやらJ-POPやら、見事に一つの楽曲としてまとめる。
ぐんぐん引き込まれて、観客も固唾をのんで見守って見つめている。

ジョン・ロードの後任として彼がこのバンドに入るべくして今までのキャリアがあったのだろうかと思わせるほどに見事だった。
DEEP PURPLEの「色」を大切に、それでいて自分自身の色も出し切っている。

素晴らしかった。



キーボードソロからそのまま流れるように聞こえてきたフレーズはお馴染みの「Perfect Strangers」。
84年の再結成時から、この楽曲はライブでもずっと演奏されている。
再結成後の彼らの楽曲で、一番好きかもしれない。
たしか、95年のRAINBOWでのライブも、この曲を演奏していたっけ。

個人的な好みなのか、ただ自分が年を重ねたからこのように感じるのか、本当に彼らは重厚なキーボードとギターを擁した楽曲が似合う。

70年代前半、勢いがある当時の楽曲ももちろんだが、このような楽曲があるからこそのDEEP PURPLEだろう。

「完璧な他人」の彼らだが、もう50年にもなる。
今は去っていたり、すでに鬼籍に入ったメンバーも含め「完璧な他人」の彼らは、紫の糸で結ばれているような気がするのだ。



そして、一気に「Space Truckin'」へ。
こちらは「Machine Head 」からの曲なので、もちろん盛り上がる!
サビの部分は、決して若くない(人の事言えない)観客がl拳を挙げて「カモン!カモン!」と叫ぶ。

そうでなくちゃね。

時折、イアン・ギランが辛そうではあるが、そんなのはある程度織り込み済みである。

「Live in Japan」の再現じゃないのだから。


その5へ続く。